瀬戸内海の孤島「寧島」に住む少女・早坂琉花は及川への片思いに憂鬱な思いを抱きながらも、平凡な日常を過ごしていた。ある日、琉花は海辺で謎の置物を拾う。置物を山中の祠に祀り祈りを捧げたところ、置物は動き出し意思ある生命体のように振る舞い始めた。それと同時に琉花の祖母が営む民宿や雑貨店が繁盛し始め、置物は「フクノカミ（福の神）」名付けられた。しかしどこか禍々しく、怪しい動きで島民たちを操り始める「フクノカミ」を琉花たちは信用することが出来ない。そして、流花の不安通り、次々と異変が起こり始める。
～wikiより～
興味深いエピソードが多く、楽しく読める。え、これどんな展開になるの？と感じる事が多々あって、演出や見せ方は巧いなーと思った。一番感じたのは、続きはどうなるんだろう？というワクワク感。続きをワクワクしながら読めるというのは非常にポイント高い長所で、読むのが非常に楽しかった。怪しい化け物を使役する「フクノカミ」の”うさん臭さ”がイイ。どんな小さな本音でも増幅して引き出せるという能力は面白い。キャラメイキングは素晴らしいと思う。