ねぇ?
こうやって腕の中にいれば、明日を考えなくて済むでしょう?
その手の触れるところだけに感覚を集中させていれば、今欲しい全てが、雅治から貰える
そう。だから今日もsanaの欲しいものを全部、その身体に与えてあげる、一晩中。
「ん・・・っ・・」
sanaを焚きつけて声を上げさせて
その声が切れ切れになれば、もう僕はいつでもsanaの中に入れる
だけど、まだ
ゆったりと目をつぶっていられるうちはまだ。
悶える、切れ切れの声だけではまだ、早い
僕を待つ身体
もっと、もっと激しく欲しい、はず
シーツを掴んでいたsanaの手が、僕の背を小刻みに叩き始めれば、昇り始めた合図
徐々に溢れるように流れだし、僕の指先は滴るように濡れて絡みついてくる変化を捉える
指先と唇で抑え込むような抑制を与えれば、ぐっと反り返り、嫌々をするように身体をひねる
でもそれは本当に嫌なんじゃない
sanaの「嫌」のパターンなど全部わかってしまっている
sanaは、責められるのを好む
僕が、責めるほうを好むからかもしれないけれど
もうすぐ?
いやまだ・・・
けれど僕もまた、視覚と聴覚に来る快楽に包まれ、滴る指先から囚われ始めていく
ぎゅっと閉じていたsanaの眼が開く
結膜が充血を始めるように紅くなり、酔うようなその目で僕と目を合わせてくる
「ああ・・・・雅治・・・」
「・・・どうした?」
「ん・・・っっ」
どこを見てる?
徐々に浮遊し焦点が合わなくなるその目が、一瞬正気に戻り、僕を見すえた。
そうして、ふっ・・と口の端に焦らすような笑みを浮かべると引きつるように喉を反らす
エロい・・・
sanaは僕の視覚を操ってくる。焦らしているのは僕なのに、焦らされる
昨夜の痕が、白い肌に散っている
もう消えそうな黄色い内出血、消すまいともう一度唇を押し当てた
どうして、こんなに我を忘れた顔をし、快楽の只中にいるのに今を覚えていられる?
動画を撮影していたかのように描かれるブログに、まだ足らないのだろうかと、少しばかりの悔しさもあったりする
sanaは、ブログでよく僕の目を描写する
だけど
僕の目に引きずり込まれ動けなくなるというsanaに、最後飲み込まれるのは僕のほうで
快楽を閉じ込めた目に見つめ返されたら、急かされるような気がして。
僕は我を忘れて強く触れ、吸い、愛撫することしかできなくなっていく

