逢いたい | 水底の月

水底の月

恋の時は30年になりました 

“今年は参加されますか、学会”

 

“行くよ”

 

 

LINEの返信は早かった。

 

 

“今年は時間に余裕があるので1泊で行こうかと思っています”

 

 

“僕は初日から最終日までの予定。ちなみにホテルは○○”

 

 

“土曜日に行くことができればその夜は中華街に行こうかなと”

 

 

“懇親会がある予定だけど、なければその中華に便乗しようかな”

 

 

 

久しぶりに投げかけた。
言われた○○はすでに満室で、みなとみらい線の駅に近いホテルを押さえたことを伝える。

 

“了解”

 

 

 

普通の会話なのに、装っている自分がいる

一緒に、逢いたい、と素直にいえない照れくささは昔のまま。

予定のような予定で無いような、不安定な約束をする。

でも、たぶん、私と同じ予定を頭の中で描いていてくれるはず。

 

どれくらい逢っていないだろう。

3年・・・でもその3年前も同じ学会会場で、私は日帰り参加。

15分ほどの会話をしただけ。

 

 

今回は、ちゃんと逢いたかった。

 

 

 

 

 

 


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