先日2033年4月9日にCDアルバム「#1」をリリースする事ができました✨
前回のアルバムが2006年のもので、実に17年もの月日が経ってしまっていたわけです。
しかも前回までの4枚のアルバム(企画物を入れると5枚)は全てオリジナル中心のポップス曲を収録した物で、ジャズのアルバムは初❣️なのです。
今回ご一緒していただいたのはピアニストでアコーディナ奏者である川村健さん。
主に東京で活動されている健さんとは、コロナ禍で出来たリアルタイム遠隔セッションチームにて出会いました。
初めて音を聴いた時から「あ、この人だ!」と思えた程、澄んだ美しい音に反比例したかのようなコードワークが兎にも角にも好みでして。
「この人のピアノはわたしのつまらない部分、足りない部分を素敵なとこに変えてくれる!」と確信してお話しをさせていただき、今回のリリースに繋がった訳です。
まぁでもこんな出会い方が出来たのは間違いなくコロナのおかげでして(他にも素晴らしい仲間たちに沢山出会えた)、こればっかりはこの時代になったことを心から感謝しています。お仕事はビックリするくらい無くなったけどw
そんな感じで作ることができたアルバムですが、聴いて感じ取っていただきたいためライナーノーツ的な物を入れておりません。
が、せっかくなのでこのブログだけでわたしの思いの丈を綴ろうと思います😁
長くなるので、お暇な方はお付き合いいただけると嬉しいです🥰
まず、今回のレコーディングは健さんにご紹介いただいた「Yokohama Reunion studio」さんにて行われました。
Yokohama Reunionさんはご自身のYouTubeチャンネルをお待ちで、そこでCDやデータアルバムの販売等をしてくださるミュージシャンにとても優しいスタジオです。
そこで部屋は別れているものの、完全にライブ形式でのレコーディングを今回採用しました。
なのでほとんどの曲が完全に一発録りです。
そして、編曲的なものに関しては健さんのその時の感覚でやってもらってます。本当健さんすげえや。
ジャケットのデザインは「成レノ果テ」さん。
とても素敵なのにどこか危うさを感じるピアノ、その音色に身を委ねる猫。大好きなデザインです。
そんな環境で作られたアルバムの曲を少し説明していきます😍
1 Prelude to a kiss (キスへの前奏曲)
この曲を知ったのは友人のAndrei(台湾人)が「君の歌はビリーホリデイのPrelude to a kissを思い出すよ」と言い出したから。どんな曲なんだ?と調べて見ると、わたしの好きなエリントン節でとても爽やかなエロスを感じて一気に好きになった曲です。
健さんのイントロが出会う前から出会いを表しているようで、とても好きな導入になってます。
2Just squeeze me
超有名スタンダードだと思われるこの曲は、歌詞の内容がとても可愛くて気に入ってます。いつまででもこんな可愛い恋する人間でいたいなーと思いつつ歌っているわけですが、歌から入っているのは「たまにはボーカルから」と言われまして「それではお先に失礼して…」ってな感じです。
いつ健さんのピアノが入ってくるか分からない、けど必ず良い感じにしてくださるので、安心し切って歌ってます。
3Body and Soul (身も心も)
これも超有名スタンダードではないでしょうか。
「あなたに出会って毎日地獄のような日々ですが、わたしは身も心も喜んで差し出しちゃいます」という歌詞がつけられている恋に溺れきってる曲です。
感情が昂り、一通りおかしな事になった後は何故か凄く冷静で鎮まった中に「どうしようもないよね」と諦めた情感があるなと思うのですが、そんな感じに歌ってます。のはず。
4In a mellow tone
大好きなエリントンの名曲です。ライブでも好んで良く演奏します。
軽やかに、でもまったりとした、トロンとした午後のイメージかな。
5Beautiful love
唯一健さんに選曲してもらった曲。
「軽いマイナーの4ビートの曲ってなんか無い?」と尋ねたら次の日に「Beautiful Love」と返事が来ました。
元々好きな曲ではあったけど、こんなに素敵に美しく狂気的な曲になるとは。流石健さん!の一曲です。
6小さな空
武満徹の名曲。武満徹と言えば、音大生時代「二度と出会いたく無いぜ」と思っていた作曲家でしたが、こんなに美しい曲があるとは。
子供の頃特有の感情、幸せのすぐそばに不安がある感覚を感じてもらえるかなーと。
この曲は健さんがアコーディナ吹いてくれて、セピアな感じがより一層視覚に訴えてくる感じです。
7Blue monk
最近になって今更ながらセロニアスモンクをよく聴くようになりました。
なのでモンクの曲をやりたいなーと思ってこの曲をチョイス。どっしりとして、安心感ある感じに仕上がったかな。歌詞の内容は人生のアレコレです。
ライブではあんまり歌わないのでレアです。
8Hymn to freedom(自由への讃歌)
オスカーピーターソンが作曲しカナダの黒人の歴史を象徴する曲となりました。
歌詞はゴスペルの歌詞を書いていたハリエットハモンドによって後でつけられたものですが、色々な場面に勇気をくれる良い歌詞です。
日本では亡くなったピアニスト佐山雅弘さんが良く演奏されてたのかな。
多くの演奏家はこの曲をゴスペルのフィールで演奏しますが、今回はバラードになってます。なので力まずにスッと沁みてくる感じで歌いました。
YouTubeでは8Hymn to freedom、1 Prelude to a kiss、4 in a mellow tone三曲とインタビューをご覧いただけます(良かったらいいねもしてやってください🙏)。
また「よし!CD買っちゃろ!」と思ってくださった方はわたし菅涼子かYokohama Reunionさんまで。
沢山の方に聴いていただけると嬉しいです🥹