女子体操について。
 
先日の記事で書き切れなかったことを
徒然と書いていこうと思います。
 
 
 
 
 
■器械体操と新体操の区別がつかない人多すぎ問題
 
 
 
女子の器械体操は
1928年の第9回アムステルダム大会から
 
新体操は
1984年の第23回ロサンゼルス大会から
オリンピックの正式種目になっています。
※因みに男子の器械体操は第1回から正式種目
 
 
 
 
結構伝統ある種目なんですが
いかんせん区別がつかない人多すぎ!!
 
 
 
メディアで偉そうに記事書いてる人も
平気で間違えてたりするので
「こいつモグリだな」って一発でわかります(苦笑)。
 
 
 
 
まぁ理由はわかるんですよ。
 
 
 
男子と違って
女子はなかなかメダルが取れないし
 
女子の器械体操の床は
音楽を使用するので
新体操とイメージが被るんでしょうね。
 
 
 
 
因みに、見分け方は結構簡単で
 
手に何か持ってる方が新体操
何も持たないのが器械体操
です。
 
※セーラームーンが話題になったのは新体操ですよ。
 
 
 
 
 
あと、オリンピック種目ではないけれど
一応男子新体操なる種目も存在します。
 
 
こちらは日本発祥かつほぼ日本でしか行われていない種目なので
知らない人も多いかと思うのですが
結構楽しい種目です。
 
 
鹿児島実業高校のネタ演技は
大変面白いのでおすすめw
 
 
 
 
 
 
■ルーマニアの不在
 
 
 
ルーマニアが…
 
表彰台の常連だったルーマニアが…
伝統的体操強国だったルーマニアが…
あの白い妖精コマネチを擁したルーマニアが…
 
 
 
表彰台にいないどころか
団体にすら出てないなんて…!!!!
 
 
 
いや、前回のリオ大会の時から
そうだったんですが
 
ルーマニアのいない体操なんて
具の入ってないみそ汁みたいなもんだ…!!
 
って結構マジで思うのです。
 
 
 
それぐらい
圧倒的に強かったんですよね、ルーマニア。
 
ロシアとのライバル対決は
毎回見応えがありました。
 
 
 
 
旧東側諸国は
経済的に苦しいところが多いので
有能な指導者の海外流出が相次いでいるようです。
 
 
スポーツは
選手の実力以上に
指導者の実力が影響するので
海外流出はかなりの痛手です。
 
 
しかも、一旦競争力が落ちてしまうと
トップの座に戻るのは至難の業なので
今後もルーマニアの不調は続くんでしょうね…。
 
 
時代の流れなのかもしれないけれど
寂しいなぁ…。
 
 
 
 
 
 
↑これは
今はなき「スポーツ・アイ」という雑誌の
ルーマニアの特集ページです。
 
 
 
写真中央は(切れてて見にくいですが)
ダニエラ・シリバス選手。
 
村上茉愛選手の床の必殺技
H難度シリバス(後方抱え込み2回宙返り2回ひねり)は
彼女の技なんですよ~。
 
 
 
こんな風に
ルーマニア由来の技は
色々あるんですよね。
 
またルーマニアが活躍する姿が
見たいなぁ…。
 
 
 
日本に強くなってもらいたいのは
もちろんなんですが
 
体操ファンとしては
ルーマニアにも強くあって欲しいのです。
 
 
 
 
 
 
 
■レジェンド・チュソビチナ
 
 
 
ウズベキスタン代表の
オクサナ・チュソビチナ選手。
 
 
 
16歳ぐらいがピークで
20歳過ぎには引退してしまう人がほとんどの
女子体操界では異例の46歳(!)。

 

 

 

ソ連→ドイツ→ウズベキスタンと

3つの国の代表を経験し

 

オリンピックは今回の東京大会で

なんと8回目の出場。

 

 

 

自身の名の付く技を

跳馬で2つ

段違い平行棒で2つ

床で1つ持ってるという

(しかも床はH難度)

 

正にレジェンド過ぎる稀有な選手です。

 

 

 

 

跳馬一本に絞って

競技を続けていることは

結構前から知ってたんですが

 

まさか東京五輪にまで出てくるとは

思ってませんでした。

 

 

 

 

東京五輪では

残念ながら予選落ちだったんですが

それでも46歳で14点台を叩き出してくるあたり

流石すぎる。異次元。

 

 

 

 

そんなレジェンド過ぎる

チュソビチナ選手ですが

今回で引退されるそうですね。

 

 

 

演技が終わった時

会場内から拍手が沸き起こったそうな。

 

そりゃそうだ。

だって体操関係者なら

チュソビチナ選手のこと

知らないわけがないからね。

 

 

 

 

本当に…

 

無観客開催だったのが悔やまれます。

(仕方ないけど)

 

 

できれば満員のスタンディングオベーションで

送り出してあげたかったですね。