母の一人暮らしがはじまって2週間が過ぎた。

まだまだ不安であることには変わりはないが徐々に気持ちの変化が現れ始めている気がする。

 

今の母の状態は「フレイル」になるらしい。

 

「フレイル」って何?って調べると「ロコモ」とか「サルコペニア」とか・・・

聞いたことのない言葉ばかり出てくる。気を付けないと要介護や生命危機になりますよ。って状態らしい。

 

「フレイル」「ロコモティブシンドローム(通称ロコモ)」「サルコペニア」

これらは言葉のもつ定義によって違いがあるようだが似ている状況を表しているようだ。

 

父は肺炎を機にあっという間だった。回復するものだと思っていたからなおさら。

父もまた「フレイル」だったのだろう。

一般的に酷い風邪などで一週間まともに食事がとれなかったとしても回復すれば食事もとれ日常が戻ってくるけど、高齢者の「フレイル」状態の人にとっては生命の危機に直結してしまう。

 

ご飯が食べれないから死に至るまでを目の当たりにした。

 

母のこれからを考えつつも父のことも考える。

私は結局、父とあまり会話が出来なかった。自分自身に余裕がなかったのもそうだが、まだまだ時間があると思っていた。

いまにして思えば、急激の身体の変化に父自身が一番に不安だっただろうし怖かったんじゃないかな。当時の私は気づけなかった。愚かだ。だからこそ学びにしよう。自分自身が後悔しないように。

 

今週の変化は母が私がいるときにご飯の準備をはじめた。洋服の片づけをした。歩く速度がほんの少し早くなった。姿勢ももどりつつある。声に張りを感じる。

 

母の気力が戻りつつあることは喜ばしいことだけれど、体力の回復には時間が必要だし油断が出来ないのも変わらない。

日々の家事も筋トレ(筋肉への負荷の必要性)になること、食事では歯ごたえのあるもの、たんぱく質の必要性など普段の会話を通して母の意識付けを試みている。週一の実家訪問だがこれからは良い変化も悪い変化も見逃さないように気を付けよう。