こんにちは、コビーです😊

(久しぶりにこっちのブログに残しておこうと思います)



いよいよ6月に突入ですね🐌

高校中学生は最後の夏の大会前の大切な時期。チームの雰囲気も高まり、選手個々もメンバー入りをかけてのチーム内での争いもあったり、大会に向けて気持ちも昂っていることでしょう。


この時期に故障をしてしまうと、折角の大会に出場出来なかったり…チームに迷惑をかけてしまったり…後悔しても仕切れない結果になってしまいます。


今回は故障について、私コビー(小林亮寛)の考えをお話ししたいと思います。プロ野球選手は仕事として野球をしていますから、そこに掛かる経費(お金)の使い方の専門家です。無駄な浪費を減らし、効果的にお金を使いながら勝てるプレーをし続け、稼ぎに繋げるのがプロ野球選手な思考です。


長い文章になってしまいましたが、誰かの参考になれば幸いです💪🏼










■「故障」とは

そもそも故障という言葉の意味をきちんと理解されていないことが多い気がします。故障とは身体が正しく動いていない状態を指します。痛みはないけど歩き方が変だとか、痛みはないけど左右の肩の動きに大きな差がある、は故障しています。つまり、痛みを伴っていなくても不具合があればそれはもう故障です。一般の方に使う「故障」とアスリートの「故障」は認識に違いがあります。


■「痛み」とは

痛みとは症状のことです。当然、痛みがあるということは故障が発生している可能性が高いです。


■筋肉痛と関節痛

筋肉痛と関節痛、どちらも痛みを伴いますが筋肉痛は筋肉細胞の破壊による痛みで[筋肉細胞を破壊し再生させることで筋肉を鍛えていく]トレーニングでは当然起きる症状です。関節痛はその名の通り骨と骨の節、関節周辺で起きる痛みで骨・靱帯・腱の損傷の可能性があります。関節痛を感じた場合、更なる運動はNGです。


■筋肉痛に対する対処

①リカバリーエクササイズ(トレーニング):筋肉痛になっている箇所に軽めの負荷を掛けながら動かします。筋肉を動かし血流をあげることで溜まっている古い血液を排出、新鮮な新しい血液を流入させることで筋肉細胞へ栄養と酸素を届けます。そうすることで筋肉細胞は回復しやすくなります。(費用:道具やジムなどトレーニングに費用が掛かる)

②ストレッチ:ストレッチも有効ですが、リカバリーエクササイズを行う方が深部の筋肉を動かすのでより効果的です。 (費用:不要)

③マッサージ:①と②のセルフケアで改善されない筋肉痛に対してはマッサージをしてもらう事があります。(費用:治療費)

※NG:湿布を使う、塗り薬を使うはNG。筋肉は破壊(運動)と再生(回復)をさせることで筋肉細胞は強くなります。筋肉痛はその運動に対して負担が大きかった場所を教えてくれていてその部位を強くしようと自然治癒力が機能します。痛み止めで痛みを抑え込んでしまうときちんと回復をしきれないので筋肉は強くなりません。一般の方ならそれでもOKですがアスリートは安易にやってはいけません。首の寝違えに関しては湿布を使うのが有効です)


■関節痛に対する対処

直ぐに運動は中止し、出来るだけ早く整形外科で診察を受けてください。骨や靭帯、腱などに損傷や炎症はないか?問題があるのであればどの程度の問題なのか?レントゲンやエコー、CT、MRIなど非破壊検査のプロが病院です。その後、効果的な治療を選択する上で『正しい評価』が重要になります。検査を受けずに治療院などに直行してしまう方も少なくないですが、診察は病院のドクターにしかできませんので必ず病院で診察を受けてください。受傷直後に痛みが酷い場合はアイシングをする事で緩和できます。


■初動が大切。先ずは病院で検査を!

痛みを感じた時には出来るだけ早くスポーツ整形外科を受診してください。どんな治療をすべきかを判断する上で重要な正しい評価をできるのは病院での診断です。間違った評価をすれば間違った対応をしてしまい改善復帰が遅れてしまいます。最悪の場合、さらに悪化させてしまうこともあるので、専門のドクターに診てもらって正しく評価をしてもらいましょう。


■病院が100%とは限らない。

これはコビーズの生徒さん、保護者さんにはいつもお伝えしている事です。けして医療を批判している訳ではありません。《法律的に病院で(保険適用の範囲内で出来る事が限定されている》ということを知っておいてほしいのです。病院に行くと保険証を提出し医療保険の適用をされると思います。これは診察や治療、投薬に対して一部を自己負担し残りを国が負担してくれるという有難いシステムです。しかし、保険を適用するには様々な条件があります。

その一つが[症状のある場所の治療として症状を抑える]です。裏を返せば症状のない部位の治療はできない、という事です。当然です。つまり先にお話しましたが[症状のない故障]に関しては対応できないのです。(まぁ、痛みがないのに病院に行く人はいないですよね)。また、医療現場で使われる「治療」という表現は「症状」に対しての治療であり故障原因への対処ではないことも良くあります。


■よくある事例。

こんな事がよくあります。A君が試合で登板し肘痛を訴えました。整形外科で野球肘と診断を受けて3週間安静にして復帰、復帰して暫くするとまた肘痛を再発してしまいました。投げ方が悪いんからじゃないかとコビーズに来られ、お話しを伺ってみると半年前に捻挫していると。チェックしてみると捻挫をした左足が曲がったまま。痛みはないから本人も問題ないと思っていたようですが着地の度に足首はグラついているので上手く身体が使えず肘に負担が掛かってしまっていると評価をしました。セルフケアで足を整える方法も指導しましたが整体できちんと整えてもらうことをオススメしました。その後、スクールに入会され定期的に身体全体のセルフコンディショニングをするようになってからは投球フォームのバランスも良くなり肘痛は発生しませんでした。この場合、症状が出たのは肘ですが、故障箇所は足首なのですが、病院は肘痛で受診されているので故障箇所は手が付けられず…原因改善ができていなかったということになります。


■故障の根本治療は保険外治療がオススメ

病院や整骨院は保険を適用した治療が可能です。保険治療は《症状がある場所の症状を抑える対症療法》になります。アスリートは症状を抑えるだけで終わらせず

、不具合など原因箇所を治療して改善する必要があります。整骨院でもきちんと治すために保険治療ではなく保険外治療を提案されることもあるかと思います。症状だけを抑えれば良いのか、根本的に改善をしたいのかによって患者(選手)が判断しなくてはなりません。


■故障に対する費用を効果的に使える選手になろう。

野球選手にとって故障予防に掛かる費用は経費(仕事をする上で必要なお金)です。無駄遣いをしないで効果的に費用を使うには予防にお金を使うこと(先行投資)です。参考までに肘の手術(遊離軟骨除去手術)をすれば1泊2日の入院と手術で15万円くらいかかります。復帰までは3〜6ヶ月。手術的には大した部類ではありませんが失ってしまう時間(未来)と信頼は大きな損失です。


■保険外治療の目安

主に整体やカイロプラクティックであると概ね1回5,000円前後が多いかと思います。故障箇所だけでなく症状の原因となっている場所などを改善することができます。もちろん、痛みがない状態でも《メンテナンス》として利用できます。故障を予防するだけでなく、良い状態で練習やプレーができるので良い感覚や動作を覚えるとことができます。アスリートであれば大会の直後には痛みがある無いに関わらずメンテナンスすることを習慣にして欲しいですね。


■保険外治療の種類

病院や整骨院、鍼灸治療院など保険証を出して保険治療をする場合を除いて、日本にはカイロプラクティック、整体、ストレッチなど保険は適用されないものがあります。ちなみにアメリカではカイロプラクティックは国家資格でお医者さんと同等の扱いですし中国では整体も気功も国家資格があり保険治療の対象だったりします。各国の法律によって認識が大きく変わりますが、我々アスリートからすれば完全治療が望ましく、対症療法も時と場合によっては必要、と使い分けが大切になってきます。


レクレーションのカテゴリからアスリートのカテゴリになっていけば、先にお話ししたように身体のメンテナンスや治療のための知識は知っておかないといけません。事前に故障を減らし、迅速適切な対応をし、離脱期間を短くする。パフォーマンスを下げないようにメンテナンスを利用する、などアスリートとしては当たり前のことが未だ未だ認識されていないと感じます。


コビーズではプロ野球選手として豊富な経験を持つコーチ陣が選手のアスリートとしての成長をサポートしています。技術やトレーニングは当然ですが、《プロ意識》や《プロの常識》を伝えています。最初からできる子はいませんが、少しずつでも吸収してアスリートとして育って欲しいと願っています。


会員の皆さん、困り事があればどんどん質問、相談をしてください。


豊かな野球人生となりますように⚾️🍀


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