たまに書いてますこのブログも、もう4回目!
書けば書くほど、高中正義さんのことが好きになり、毎日曲を聴いたり、動画を観たりする日々です 笑
ずっと好きなのは1976年から1985年まで在籍していたキティレコード時代の作品達。
そして、僕が高中さんの音楽に本当に触れるきっかけになったのは、このアルバム。
「Go-On」1985年です。
元々、僕の父親がファンだったので確かレコードやカセットで車の中で、なんとなく高中さんのヒット曲はかかってた、聴いていました。
僕は中学2年くらいから本格的に音楽が好きになって、、ここでは割愛するけどふとしたきっかけでLed ZeprllinとかAerosimithみたいなギター中心のロックがめちゃ好きになりまして、来る日も来る日も聴いていたんですが、、
中三の夏休みのある日、父親がどこかに向かうドライブ中にこのアルバムを車の中でかけまして、、
僕はずっと寝てましたけど、このアルバム収録にも収録されている名曲中の名曲『You Can Never Come To This Place』がかかる頃くらいに目が覚めて、、寝ぼけ半分であの名バラードを聴いてたんですが、
「これは、、なんだ?? なんか凄いぞ、、」
ってふと思い、車窓に写る田舎の四国の山の中の景色をぼんやり眺めながら感動しました。
簡単に説明すると、この「Go-On」っていうアルバムは僕の大好きなキティレコード時代の高中さんのベストアルバムです。
キティレコードから東芝EMIに移籍するタイミングで出されたものですが、ベスト盤ながらに内容もマニアックで、、というかなんでこれが?!って思う選曲もありまして、そこがまた良かったです。
特徴としては前回のこのコラムのシリーズで書いた「Finger Dancin'」の収録曲が全部入ってました。 CD盤の話ですが。
中三の頃に初めてこのアルバムに出会って、なんとなく高中正義って凄いぞ、、って思いつつまだ当時はDeep PurpleとかQueenみたいなヴォーカルありき、ディストーションのギターのリフがある分かりやすいハードロックが趣味の中心であって、本格的にこのアルバムを聴いて高中さん、そしてギターインストとかいわゆるフュージョン系の音楽にハマるのはそれからさらに3年後くらい、、高校に入ってからですが、、。
「The Rainbow Gobrins 虹伝説」1981
当時、一家に一枚とまで言われた、名盤中の名盤、虹伝説!
これも実家の屋根裏部屋にあった 笑
’79年の「Jolly Jive」収録の「Blue Lagoon」の大ヒットにより引っ張りだこになった高中さんは、当時あまりの仕事の忙しさに辟易し、仕事のスケジュールを無視してグアムへ逃避!
、、、エレキギターのインストソロアーティストでそれが出来るって凄いよなぁ、、改めて。
渡航中に同伴していた友達の方の知人の写真家の自宅を訪ねた時に、たまたま見かけたのがこのアルバムの元になる同タイトルの絵本。ウル・デ・リコ原作。
年間アルバム発表2枚という過密な制作スケジュールもあり、高中さん的にも新しい作品のアイデアを探していたのではないでしょうか、、。
そんな中、当日旅行中のグアムで偶然見つけた絵本!
虹を食べる鬼達という突拍子もない絵本の内容が、以前から高中さんが好きだったピンク・フロイドみたいなストーリー性のあるアルバムを作りたい、、という想いとリンクしたんでしょうか、、。
みんなに迷惑をかけて申し訳ないけど、この絵本のアイデアを日本に持ち帰ってアルバムを作ればみんな納得してくれるのでは、、
という思いで帰国し、当時のキティレコードの多賀英典氏に謝りに行った、、的な事を先日インタビューで読みました。
多分、流れ的に前作の「Finger Dancin'」の前にグアムに行ったのかな、、というのもそれ以前の「T-Wave」まではずっとリゾート路線というか、海を連想させる作風だったのが「Finger Dancin'」から急に作風が変わってあんまり、ってか全く潮風の香りを感じなくなりましたから、この辺りで高中さん的にも一区切りしてスターティングオーバーみたいな感じだったのかな。
そして、同じテーマで作品を作り続けるのも疲れてきていたのかもしれない。
14曲収録、レコードで言うところの2枚組4面あってボリュームも、そして内容も超充実!
「The Moon Rose」や「Soon」、プロレスラー天龍源一郎の入場曲としても有名「Thunder Storm」等聴かせどころ満載ですが、それぞれの絵本のストーリーと寄り添って、アルバム全体で起承転結の抑揚も素晴らしい。
そして何と言っても「You Can Never Come To This Place」がアルバムをきれいに締めくくってくれる。
たまに聴いてて、今でも涙が出る事ありますよ。
制作スケジュールも結構タイトだったみたいで各メンバーに譜面を作るのが本当に大変だった、、的なことをインタビューで仰っていました。
日本武道館でもこのアルバムで初めて単独公演を行い、このアルバムでギタリスト高中正義の地位を不動のものにした!って印象が非常に強いです。
もう話し出すとキリが無いんだよなぁ、、最高です!
それで、この時点で高中さんはまだ28歳。本当に神がかってる!
『Alone』1981
あの虹伝説の一大センセーションの後に発表された一枚!
このアルバムからもう一度、高中=海、リゾートのイメージに戻っていった感じが。
もちろん「虹伝説」は超名作ですが、このアルバムも捨てがたいです。
最近のインタビューを見て初めて知りましたが、このアルバムから制作に少しずつシーケンサーやリズムマシンなどシンセサイザー以外のデジタル機材を導入しつつレコーディングが始まったそうです。
とはいえまだバンドサウンドが中心ですが。
当時のM・ジャクソンとか海外のトップミュージシャンがこぞって打ち込み系のリズム音源を使い出した事に高中さんも興味があったみたいですね。
虹伝説のレコーディングやツアーがひと段落した頃に、少し広いマンションに引っ越して主にリズムマシンを使ったりしながら、一人で作曲を進めていったそうです。
「譜面を書いて、スタジオでバンドメンバーと音を出して、、って言うレコーディング、作曲スタイルは虹伝説で終わった、、」
的なことを振り返って、インタビューでお話しされていました。
確かに所々、シーケンサー的な音が聴こえたり、全体的に音が涼しげな感じがするかな。
そのクールな感じが特に好きかも。
このアルバムではタイトルナンバーはもちろんですがM1「Speed Of Love」とかM4「The Night Delay」が好きかな、個人的に。
そしてM5「She's Rain」も地味に大好きな一曲。
今までのアルバムよりリズム感がタイトでコンプレッサーのきいたリズムギターが全体的に心地い。
そしてストリングアレンジもポピュラーミュージック向けの軽い感じがいいのかな、、。
なんか「虹伝説」は別格でこの前前作の「T-Wave」とこのアルバムとセットで聴きたい感じですね。
そうか!「Jolly Jive」、「T-Wave」をさらに洗練させた感じがこのアルバムの音かな。
’80年代の音楽って日本も海外もどんどんデジタル化して、打ち込みのドラムとか、安っぽいシンセサイザーとか、どんどん聴きたくなくなる音楽になるんですけど、笑、’70年半ばから始まったいわゆる日本のシティポップムーブメントの中で'80年代に突入しても’84年くらいまでの高中さんとか他は寺尾聰「Refrection」(1980)、山下達郎「For You」(1981)、竹内まりあ「Variety」(1984)とかいい作品が目白押しですね。
’70年代からの流れをさらに洗練させていて、かつアナログの人の演奏中心、っていうところが良いのかな。
洋楽でも’85年以降ってS・ワンダーの作品は個人的にあんまり響かないです。
また今度、このシリーズの続きを書きたいです。
なんとなく書いてるいと、好きな音楽の話だからか、気分が明るくなったり、ワクワクした気持ちになれるから癒しになっているんですよ^ ^
もし、最後まで見てくださった方がいらっしゃったら、本当にありがとうございます!