先日から書いています、こちら高中正義さんの素晴らしさについてお話しするブログ第二弾です。

 

前回の時に今回紹介するアルバムも載せようと思ってたらめちゃ長くなりまして 笑 途中で辞めました!

 

前の記事ではサディスティック.ミカバンドの名盤「黒船」が実家の屋根裏部屋にあった話、高中さんの1〜3rdアルバムについてお話ししました。

 

2nd、3rdは10代の頃からある程度良さが分かっていたつもりですが、1stアルバムは最近もう一度聴いて、クオリティが神がかってる!と感動しました。

 

10代でギターに目覚めまして、その当時ってわりとハードロック、ブルースロック系からギターにハマったので、具体的はレッド.ツェッペリンとかエアロスミスみたいな系統です、ジャズ、フュージョン系でもディストーションサウンドのギターソロにばっか注目する感じでした。

 

それから20年くらいの間にソウルやR&Bとか、クラシック、EDMとかヒップホップとか、いろんなジャンルを聴きまくり、多様な価値観に触れて、当時よりは深い観点で音楽を楽しめる様になった気がする。

 

あとは自分でも音楽を作るようになった事も大きいですね。

そんなこんなで、高中正義さんはソロデビュー当初から本当に偉大なアーティストだったわけです。

 

 

「Brazilian Skies」1978

 

前作に続き海外レコーディング作品を収録4枚目のアルバム。

 

8曲中6曲はその名の通りブラジル録音だそう。

 

これも実家の屋根裏部屋にありました 笑

 

ジャケットの裏に高中正義さんがギブソンバードランド、デビットTウォーカーと同じカッタウェイが尖ったやつ、ブラジル人のミュージシャンに囲まれた様子が印象的でした。

 

今から40年以上前にどうやって日本人のアーティストが海外でレコーディング出来たんだろ、、

 

個人的には今でもライブでたまに演奏される「Disco B」、タイトルと裏腹になぜか和風「伊豆甘納豆売り」がお気に入りです。

 

この二曲の為だけでも一聴の価値がアルバム。

 

後でご紹介するライブ盤「Supper Takanaka Live」に「Disco B」が入ってまして、オリジナルはどのアルバムだろ、、って探して聴いた思い出が。

 

このトラックって今注目を浴びればヒップホップの人からしたら、ロイエアーズやボブジェイムスみたいにサンプリング素材として秀一だと思いますが、、

 

「伊豆甘納豆売り」は今の時代のネオソウルの先駆けみたいな雰囲気の楽曲ですね。

多分、先程お話ししたギブソンバードランドで演奏されてるのでは。

 

あと、「I Remember Creford」などが特にそうだけど、ストリングスの音がすごく豪華なイメージが。

 

今時の音源になかなか無いようなリアルな音でそこも気に入ってます。

 

高中さんのソロのキャリアはここまでの1枚目からここまでが一区切りって感じがします。

 

全てクオリティが高いですが、一般リスナーにその存在を知ってもらう為の売り出し、下積み期間みたいなイメージが。

 

そして、次作「Jolly Jive」へのブレイクに繋がりますね。

 

 

「Jolly Jive」1979

 

高中さんの1番のヒット曲「Blue Lagoon」収録、名盤中の名盤ですね。

 

3枚目、4枚目の海外レコーディングを経て新しい国内ミュージシャンのバンドメンバーで挑んだ5枚目のアルバム。

 

このレコーディングで集まったメンバーが中心になってあの「虹伝説」まで高中さんの黄金時代を支えてる感じがします。

 

メンバーの中ではとくにキーボードの小林和泉が有名ですが。

 

ちなみに2曲目「Radio Rio」ではシンセサイザーにあの坂本龍一も参加。

 

高中さんもYMOの一枚目に参加してますしね、、。

 

これも実家の屋根裏部屋にあった!

 

オリジナルレコードは確か収録曲をイメージしたポストカードが付いてたはず、、

 

一曲目オリジナルバージョンの「Blue Lagoon」のイントロを聴いていつも胸が熱くなります。

 

「Blue Lagoon」はギターがある程度弾けるようになった時にコピーしてました。ソロパートも含めて死ぬほど弾いた気がする 笑

 

ちなみにこの「Blue Lagoon」は元々、ギターソロパートから出来た曲だそうです。

 

制作していた楽曲のメインの部分はボツになったけど、ソロパートは良かったからソロパートから楽曲を再構築したとか、、

 

そしてあの有名なイントロは映画「南太平洋」のサントラ曲「バリハイ」がモチーフになっているそうな。

 

今、「バリハイ」を聴いてみて、確かにそうだな!って納得できます。

 

このアルバムもはじめて聴いた10代の頃は正直、物足りない感じがしていました。

 

多分、当時の自分にとってはポップ過ぎたのでしょう。

 

高中正義=ジャズ、フュージョンの天才ギタリスト的なイメージがあり、それは間違ってないけど、同じジャンルだと例えばラリー.カールトンの「Larry Carlton」とかリー.リトナー「Captain's Journey」みたいなあるいはジェフ.ベック「Wired」もしくは「Blow By Blow」みたいなアーティストが主流な訳ですが。

 

国内アーティストだと渡辺香津美とか大村憲司的なイメージかな。

 

その辺りのアーティスト、作品と比べるとこの「Jolly Jive」は高中正義さんの大ヒット作って言われてるわりに、なんか違うなぁ、、ってずっと思ってました 笑

 

曲調もメジャーキーが多くて、もっとギターソロ聴かせてくれよ、、って高校生の頃は思っていたかなぁ。

 

このアルバム収録曲だとオリジナル作でマイナーキーの曲は一番最後の「Rainyday Blue」だけなんですが、もっとこんな曲をいっぱい入れて欲しいなぁって思っていました。

 

元々、ラテンとかリゾート色も強くなんか拍子抜けしちゃったんですね。

 

でも今、もう一度振り返って聴いてみると、めちゃ良い!

 

先日お話ししてた「Seychells」と同じ印象ですね。

 

楽曲一つ一つが最高な仕上がりです。分類的にジャズ・フュージョンカテゴリーのアルバムかもしれないけど、楽器のソロが比較的少なくメロディと心地の良いグルーブに溢れている、、そんなイメージです。

 

何度聴いても心地い。

 

 

 

井上陽水 「スニーカーダンサー」1979

 

番外編で、このアルバムもこの時期の高中さんを語る上で外せない一枚なのでは無いでしょうか。

 

井上陽水の7枚目のアルバムはサウンド的に当時のシティ・ポップ系になっていて高中さんがプロデュース、アレンジ、そしてほとんどのトラックでギターで参加している。

 

はっきり言って先述してます「Jolly Jive」井上陽水バージョンみたいな感じですよ 笑

 

元々、高中さんは井上陽水のレコーディングにこの以前から結構参加されてて、あの名盤「氷の世界」もほとんどのトラックでギターを弾いてます。

 

「夢の中へ」の有名なギターのイントロも高中さんだったのでは無いですかね。

 

ちなみにこのアルバムのプロデュースをした多賀英典が高中さんがソロデビューした時のキティレコードの社長だったんですね。

 

そして、よくよく見てみると参加メンバーも井上茂、高橋ゲタ夫など当時の高中さんのバンドメンバーなんです。

 

「Jolly Jive」の心地いグルーブ感やコンプレッサーの効いたギターカッティングフレーズが井上陽水の歌とコラボしてる!そんなイメージ。

 

楽曲的にもタイトルナンバーとか「なぜか上海」、「娘がねじれる時」名曲多しって感じで最高な一枚です。

 

そしてこの年の年末に武道館でダブルヘッドライナーでライブが行われて次作の「Super Takanaka Live」につながって行くんですね〜。

 

その後は多賀英典氏に1年にアルバム2枚リリースを要請されて多忙を極め大変だった様ですが!

 

 

思いの外、長くなるのでまた続きを書きたいと思います!