■一般的には馴染んでいるけれども
今回は身近な「健康食品」の世界をちょっと掘り下げてみたいと思います。
高齢化社会や健康ブームという社会的背景もあり、マーケットとして成長著し
い健康食品市場。
健康食品は今やすっかり私たちにとって身近な存在です。
ただ、「健康食品」って正確には何なのでしょうか。
何となく体にとってプラスの働きをする食べ物・飲み物?
そう言えば最近、「トクホ」って聞くけど何の略?イコール健康食品?
薬との違いは?
実は「健康食品」は意外と知られていないことが多く、とても分かりにくいカ
テゴリーなのです。
■法律に出てこない?
不思議なことですが、ここまで「健康食品」というものの存在が一般生活に根
付いているにもかかわらず、「健康食品」を一般的に定義・規制する、例えば「健
康食品法」といったものは存在しません。そもそも法律上「健康食品」自体定
義付けされておらず、一般的な名称にすぎません。
一般的には、口から摂取するもののうち、健康の維持・増進に役立つ食品を広
く「健康食品」と呼んでいます。
そう、あくまで「食品」にすぎないのです。
もっと分かりやすく言うと、食品と医薬(部外)品の中間的な存在です。
このように、健康食品は法律上明確な定義がなく、非常にフワッとした存在な
ため、医薬(部外)品に該当するとみなされない限り、極端な話、販売業者自
身が「これは健康食品だ!」と言えばそれはその瞬間からそれは健康食品とい
うことになります(根拠がない場合は景品表示法等他の法律との関係でもちろ
ん問題が生じますが)。
■じゃあ最近よく聞く「トクホ」って何?
健康食品はあくまで食品です。でも、製造販売する側からすると、当然健康面
での付加価値を付けた方がライバルとの差別化になるし、消費者受けもよく、
実際売れますのでアピールしたいところ。ただ、医薬(部外)品となると販売
までに治験や厳格な審査が要求され、とんでもない時間とコストがかかります
ので、そこまではさすがにできない。
そこで、そんな業界の要望を受け、平成14年にできた「健康増進法」の中であ
るカテゴリーが新しく作られました。
一つが「栄養機能食品」、もう一つが「特定保健用食品」。両者合わせて「保健
機能食品」と呼ばれます。
「栄養機能食品」とは、1日に必要な栄養成分を補給・補完することを目的に、
国が定める特定の栄養成分が含まれている場合に、特定の栄養機能を表示する
ことが認められている食品です。
一番分かりやすいのは「ビタミンC」系ですね。
国が定める特定の栄養成分(ビタミンC)が含まれており、1日当たりの摂取
目安量に含まれるその栄養成分量が国が定めた上限・下限値の規格基準範囲内
であり(ビタミンCの場合「24mg~1,000mg」)、定められた栄養成分の機能表
示(「ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持
つ栄養素です」)、接取する上での注意事項表示(「本品は、多種摂取により疾病
が治癒したり、より健康が増進するものではありません。一日の摂取目安量を
守ってください」)、消費者庁長官の個別審査を受けたものではない旨が表示さ
れていること等を要件に、認められるカテゴリーです。
ビタミンC上限値「1,000mg」でピンと来た方はするどい。
「シーセン○○」という商品、ありますよね、あれもこのカテゴリーです。
栄養機能食品の大きな特徴は、基準さえ遵守していれば国への許可申請や届出
が必要ないこと、あくまで栄養の補助が目的であることです。
それではもう一方の「特定保健用食品」、略していわゆる「トクホ」です。
こちらは栄養機能を超えて生理学的な保健機能(血糖値を下げる、お腹の調子
を整える、ミネラルの吸収を助ける等)まで認められる場合に、医薬品ほどで
はないですがその科学的根拠について審査を受け、許可を得て初めて認められ
るカテゴリーです。
S社の黒い烏龍茶等、トクホは今ではかなり認知されていますね。
■まとめると
新しい健康食品のカテゴリーとして「栄養機能食品」と「特定保健用食品」を
ご紹介しましたが、ポイントは、必ずしも「特定機能食品=健康食品」という
わけではなく、これらはあくまで健康食品の一カテゴリーに過ぎない、という
ことです。
この辺りの概念の交通整理はまだまだされているとは言い難く、グレーな部分
が大きいのが実際です。
最後にまとめると、身体への影響が大きくなる順、カテゴリー範囲が狭くなる
順に、次のような分類になります。
①食品
②健康食品 ←食品よりは健康面に特化している。手続不要。
③栄養機能食品 ←特定の栄養・機能面のアピールが可能。手続不要。
④特定保健用食品←健康面での生理的作用のアピールが可能。手続必要。
⑤医薬(部外)品←疾病の治療効果が認められる。手続必要。
★知らないことが沢山ありますね。身近にあるし、普通に摂っていたりするのに
さてさて、カネ定製陶㈱は残すところ、明日まで。
2014は燃料費の高騰が既に分かっており、そのあと消費税UP
そして、見えてはいないが想定できる買い控え
厳しい年になりそうですが、前向きにがんばります!