起業について×古川健介氏(1)
今回はネット業界の風雲児とも呼ばれたけんすうさんこと古川健介氏にインタビューしてきました。
―ー古川健介とは…
1981年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。在学中に、中高生コミュニティ「ミルクカフェ」代表や2ちゃんねる型レンタル掲示板「したらば」を運営していた株式会社
メディアクリップ代表取締役社長などを務める。現在は、株式会社ロケットスタートにてnanapiを運営中。twitterは@kensuu HPはhttp://nanapi.jp/
共著:『Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス“成功請負人”たちの考え方』
学生起業はリスクなんてない!
現在株式会社ロケットスタートを経営する古川健介氏は早稲田大学在学中に株式会社メディアクリップを立ち上げた。その見地から積極的に学生起業を勧める。
「学生起業ってリスクはゼロだと思っています。だって、学生ならまだ稼がなくても生きてはいけますよね。それに、起業して普通にやっていけばアルバイトよりも割がいい。楽しくお金を稼げて、社会勉強ができる。なので、どんどんやっていいかなと思いますね」
学生だと社会経験のないまま、社会と戦っていくことが失礼だと言われることもある。しかし、学生起業はメリットの方が大きいという。
「社会のルールがなってないと言われることもあるのかもしれません。でも、それってそこまで起業の本質的なところではないんですよね。そもそも、起業って仕事ができるかどうかが問われるもの。社会のルールが知りたいのなら本を1、2冊読めばなんとかなります。それに、学生だからってことで甘く見てもらえます。失敗しても就活で自己アピールとして使えます。だから問題ありませんよ」
タイミングが大事!
古川氏は卒業後、2006年にリクルートに就職をし、2007年にロケットスタートを立ち上げ、2009年に経営に専念するためにリクルートを退職した。つまり、学生起業も独立起業も経験している。果たして、どちらの方がお得なのだろうか。
「個人的にリクルートに3年いたことはよかったと思います。それは仕事の幅が広がったからです。また、組織の論理もわかりました。でも、学生起業も独立起業もタイミングさえ合えばいつでもいいんですよ。いいパートナーがいる時点だとか、ネット業界が盛り上がっている時点だとか」
起業に最も大事なのはタイミング。
「例えば、2006~2008年くらいはネット業界に元気がなかった。そこでいいサービスを出しても盛り上がりにくい状況でしたね。しかし、2011年はネット業界全体が盛り上がっています。だから、今は絶好のタイミングかもしれませんね。起業しようかなあと考えている人は、起業するという選択もありだと思います」
学生時代はwebサイト作りに夢中!
では、古川氏の学生時代はどのようなものだったのか。
「私は大学時代、サークルに所属していませんでした。その代わり、webサイトを立ち上げたりしていましたね。だいたい10サイト超かな。浪人時代からサイトの運営をしていたので、別に特別なことをやっていたつもりはありませんでした。まあ、自分のやりたいことを趣味としてやっていた、という感じですかね」
古川氏は19歳の浪人時代に「ミルクカフェ」を立ち上げ、運営していた。これが大ヒットした。
「『ミルクカフェ』というサイトは一人で作ったのに、こんなにヒットして『予備校業界でみんな知ってる』みたいなことになるのが面白かったですね。この頃から、こういう面白いことを仕事にしたいな、とは思っていました」
古川氏が作るサイトは基本的に「あったらいいな」と思ったもの。サイトがないために誰かが困っていたりするのが嫌だったそうだ。
「あと、『サークルライフ』というサイトも作りました。新歓ってサークルがビラを配りますよね。あれってネット上にないじゃないですか?ネットでサークルが探せるようにしようと思ったんです。だって、新歓が終わってからもサークルを探す新入生はいるはずだから。だから、配られたビラを全部スキャンしてデータ化して探せるようにしました」
他にも様々なwebサイトを作ったそうだ。それらは全て、「ネット上にないから作ろう」という動機からである。中には1ヶ月以内で作れるものもあるし、それ以上かかるサイトもあった。
作ったwebサイトの中で高額で売却したものもあったそうだ。
(参照: http://realtimeweb.jp/archives/371)
「在学中に株式会社メディアクリップとして運営していた『したらばJBBS』というサイトがあります。これは無料レンタル掲示板で、2チャンネル風の掲示板を自分で運営できるものです。livedoorへの就職活動時に『そのサイトいくらで売る?』と面接で質問されたとき『1億円』と答えたところ、本当に1億で買い取ってくれました」
学生時代から「0から1へ」という一貫した姿勢で、ネット上にないような「あったらいいな」と思うものを創りだしてきた。隠れたニーズを読み取る力、そして実装力を武器として戦ってきた。
(文:両角@ryokado)
―ー古川健介とは…
1981年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。在学中に、中高生コミュニティ「ミルクカフェ」代表や2ちゃんねる型レンタル掲示板「したらば」を運営していた株式会社
メディアクリップ代表取締役社長などを務める。現在は、株式会社ロケットスタートにてnanapiを運営中。twitterは@kensuu HPはhttp://nanapi.jp/
共著:『Webコミュニティでいちばん大切なこと。 CGMビジネス“成功請負人”たちの考え方』
学生起業はリスクなんてない!
現在株式会社ロケットスタートを経営する古川健介氏は早稲田大学在学中に株式会社メディアクリップを立ち上げた。その見地から積極的に学生起業を勧める。
「学生起業ってリスクはゼロだと思っています。だって、学生ならまだ稼がなくても生きてはいけますよね。それに、起業して普通にやっていけばアルバイトよりも割がいい。楽しくお金を稼げて、社会勉強ができる。なので、どんどんやっていいかなと思いますね」
学生だと社会経験のないまま、社会と戦っていくことが失礼だと言われることもある。しかし、学生起業はメリットの方が大きいという。
「社会のルールがなってないと言われることもあるのかもしれません。でも、それってそこまで起業の本質的なところではないんですよね。そもそも、起業って仕事ができるかどうかが問われるもの。社会のルールが知りたいのなら本を1、2冊読めばなんとかなります。それに、学生だからってことで甘く見てもらえます。失敗しても就活で自己アピールとして使えます。だから問題ありませんよ」
タイミングが大事!
古川氏は卒業後、2006年にリクルートに就職をし、2007年にロケットスタートを立ち上げ、2009年に経営に専念するためにリクルートを退職した。つまり、学生起業も独立起業も経験している。果たして、どちらの方がお得なのだろうか。
「個人的にリクルートに3年いたことはよかったと思います。それは仕事の幅が広がったからです。また、組織の論理もわかりました。でも、学生起業も独立起業もタイミングさえ合えばいつでもいいんですよ。いいパートナーがいる時点だとか、ネット業界が盛り上がっている時点だとか」
起業に最も大事なのはタイミング。
「例えば、2006~2008年くらいはネット業界に元気がなかった。そこでいいサービスを出しても盛り上がりにくい状況でしたね。しかし、2011年はネット業界全体が盛り上がっています。だから、今は絶好のタイミングかもしれませんね。起業しようかなあと考えている人は、起業するという選択もありだと思います」
学生時代はwebサイト作りに夢中!
では、古川氏の学生時代はどのようなものだったのか。
「私は大学時代、サークルに所属していませんでした。その代わり、webサイトを立ち上げたりしていましたね。だいたい10サイト超かな。浪人時代からサイトの運営をしていたので、別に特別なことをやっていたつもりはありませんでした。まあ、自分のやりたいことを趣味としてやっていた、という感じですかね」
古川氏は19歳の浪人時代に「ミルクカフェ」を立ち上げ、運営していた。これが大ヒットした。
「『ミルクカフェ』というサイトは一人で作ったのに、こんなにヒットして『予備校業界でみんな知ってる』みたいなことになるのが面白かったですね。この頃から、こういう面白いことを仕事にしたいな、とは思っていました」
古川氏が作るサイトは基本的に「あったらいいな」と思ったもの。サイトがないために誰かが困っていたりするのが嫌だったそうだ。
「あと、『サークルライフ』というサイトも作りました。新歓ってサークルがビラを配りますよね。あれってネット上にないじゃないですか?ネットでサークルが探せるようにしようと思ったんです。だって、新歓が終わってからもサークルを探す新入生はいるはずだから。だから、配られたビラを全部スキャンしてデータ化して探せるようにしました」
他にも様々なwebサイトを作ったそうだ。それらは全て、「ネット上にないから作ろう」という動機からである。中には1ヶ月以内で作れるものもあるし、それ以上かかるサイトもあった。
作ったwebサイトの中で高額で売却したものもあったそうだ。
(参照: http://realtimeweb.jp/archives/371)
「在学中に株式会社メディアクリップとして運営していた『したらばJBBS』というサイトがあります。これは無料レンタル掲示板で、2チャンネル風の掲示板を自分で運営できるものです。livedoorへの就職活動時に『そのサイトいくらで売る?』と面接で質問されたとき『1億円』と答えたところ、本当に1億で買い取ってくれました」
学生時代から「0から1へ」という一貫した姿勢で、ネット上にないような「あったらいいな」と思うものを創りだしてきた。隠れたニーズを読み取る力、そして実装力を武器として戦ってきた。
(文:両角@ryokado)