こうして、奥さんと私の人生最大の冒険は幕を閉じた…
と言いたいところだけど、部屋に積み上げられた多量のダンボール箱をどうにかしなくちゃだわ…
Wドレス婚をしてみて分かったのは、
法律で夫婦と認められる関係じゃないからこそ、結婚式が大事だったということ。
結婚式をするために…
親や親戚、職場や周りの人たち、はたまた初対面の人に、自分たちのことを話し、理解と協力をお願いしなければいけなかった。
簡単ではなかったけど、2人でハードルをクリアしていくことで、パートナーとしての絆や自覚が生まれた。
そして、少しづつ私たちのことを夫婦として扱ってくれる人が増えていった。
結婚式というキッカケがなかったら、まだ奥さんを妻として家族に紹介できなかったかもしれない。
そうしたら、あんなに楽しいクリスマスは一生 経験することがなかったんだな。
本当に勿体ないよね。
結婚式がなかったら…
自分たちが本当に周りの人に恵まれていることにも気づけなかったかもしれない。
そして、親や友人たちに感謝を伝える機会もなかったかもしれない。
奥さんと過ごした13年間の大切さも分かっていなかった。
人は婚姻届で夫婦になるのではなく、周りの人たちに認められて夫婦になるのだね。
2人だけでは夫婦になれなかった。
家族や友人やたくさんの人たちが、私たちを夫婦として受け入れ、祝福してくれたからこそ、「夫婦」になれた。
もちろん、法律上の問題は残っているし、普通なら紙切れ1枚で済むことが、こんなに大変だとは思っていなかったけど…
それに挑んだからこそ、
結婚式の本当の意味に気づけた。
この1年で感じたこと体験したことは、私の人生の大きな財産になった。
こんな経験をさせてもらったことに感謝したい。
結婚式が終わってから、母さんが電話で「魔法が解けたシンデレラみたいな気分でしょ?」と笑いながら言っていた。
確かに馬車はカボチャに戻ったし、
美しいドレスも消えて、元の灰かぶりの姿になったけれど…
私にはちゃんとね、ガラスの靴が残ったよ。
そして隣には、髪は短くなったけど、
塔を降りて、輝く光を見た奥さんもいるし。
2人一緒なら、まだまだ楽しい旅ができると思うんだ。
ふさわしい靴があれば、女の子は無敵のはずだから。
さあ、また新しい夢を見つけに行こう!
まずは愉快な仲間たちと打ち上げかな。笑
まだまだつづく…… かも?