9月14日、AKIBAカルチャーズ劇場であったPiXMiX 定期公演「This is Non-Fiction」 9月公演に行ってきました。

10月21日にある渋谷Spotify O-EASTでの7周年ワンマンライブに向けて、5月から開催されてきた定期公演もこの日がファイナル。ワンマンライブで和泉芳怜ちゃんが卒業することが発表されて、3人での定期公演はこれがラストになりました。
会場に到着したのは、ちょうど第1部のMCが終わろうとするあたり。そこから「Bloom」「TONDEKE」「青き桜」と続く、思い出が詰まった曲が並ぶセットリストに思わずグッときます。
第2部の告知で大谷美咲ちゃんが「メッチャ緊張してるんだよね」と言うと、「珍しい曲をたくさんやります。なんか懐かしいよね」と答える武内愛莉ちゃん。「知っている人の方が少ないから、新曲お披露目会みたいになると思う」という美咲ちゃんに、結成当時から見て来た身としては、逆に期待が膨らみました。
ラストの曲は芳怜ちゃんの曲振りで「Raise the sail!」。彼女が好きだと言っていたナンバーで第1部を終えました。
終演後のお見送り会で、芳怜ちゃんに「ワンピク候補生から見てました。最後までがんばってね」と伝えられて、この日足を運んだ目的の一つをクリア。

一休みしての第2部。
開演前の注意事項の影アナは芳怜ちゃんでしたが、バックステージでメンバー同士がふざけ合っている感じが伝わってきて、思わずニヤニヤしてしまいます(内容は、全く頭に入ってきませんでした)。
ゴジラの咆哮から始まるお馴染みのSEに続いて1曲目から懐かしい「Don’t Worry」でライブが始まりました。これが撮影可能曲だったので、良かったらこちらをどうぞ。

この曲の演出である、間違えてメンバーに指摘される役は愛莉ちゃんでしたが、間違える予定のところを正しくやってしまい、その後で間違えたとのこと。ステージ上でメンバーが笑っていた理由がわかりました。
第2部は懐かしい曲をいっぱいやるということで、最初のMCで美咲ちゃんが「初めて聞く人がたくさんいる曲が多いと思うので、新鮮な気持ちで楽しんでもらえたらなと思います」と紹介します。
「Dreamin 'Girl」は比較的新しい曲ですが、「そう言えば、あんまりやってなかったね」と言うメンバー。「君に届け」はインディーズ時代の初期曲ですが、今年の定期公演ではパフォーマンスしていた印象がある楽曲です。いずれも、最近はやっていなかったようで、定期公演ならではのリラックスした雰囲気もあり、場位置を間違えたと言ってワチャワチャやっているメンバーを見るのも楽しく感じます。

芳怜ちゃんと愛莉ちゃんが「もうやらないと思ってた」、美咲ちゃんが「みなさんが見られるのは、人生最後だと思う」と言って披露したのは「未来へ」、そして「Milkyway」と、だんだん選曲が“深く”なっていきます。
「私たちも曲が増えてきて、1回のワンマンでやりきれないぐらいの曲があるので、卒業公演でやるかどうかわからないタイプの曲を詰め込みました」と言う芳怜ちゃん。「こうしてみると歴史を感じますよね、7年一緒に生きてきたわけじゃないですか」と美咲ちゃんが話を振って、みんなで思い出を振り返りました。
個性もバラバラで普段は会うことがなく、ステージの時に集まるぐらいだったピクミクのメンバーは、結成から2年ぐらいして行ったメジャーデビューチャレンジで、お互いの性格などを知って絆が深くなり、一気に関係性が深まったそうです。そんなメジャーデビューチャレンジの登山の時に「風邪をひいていた私を2人が助けてくれた」と芳怜ちゃんが言いました。それ以前にメンバーが3人ずつボイトレを受けていた時期があり、芳怜ちゃん、美咲ちゃん、愛莉ちゃんの3人が一緒にボイトレを受けていて、お互いの悩みなども話す関係ができたそうです。
そんな3人ですが、異口同音に「もし同じクラスだったら仲良くなっていなかった」とも言います。友達が多く、誰にでも話しかけられる愛莉ちゃんに対して、「私は友達が少なくて、一人で窓際で漢字プリントをしてるタイプ」と芳怜ちゃんが言っていました。ピクミクの活動があったから仲良くなって、プライベートでも仲良しで、「今年のクリスマス、楽しくしようねと3人で話している」という話を聞いて、ほっこりしました。
縦一列になるフォーメーションから、「小さく前にならえ」「なおれ」の芳怜ちゃんの号令で始まる「約束」では、「お決まりのあれやってよ」と言われて、「ちょっと…二十歳だよ…」と恥ずかしそうにする様子も可愛い。OnePixcelのオープニングアクトで小さなピクミクを初めて見た時に最初に聞いた曲だったので、とても懐かしく感じました。
続いて「Don't Look Back」、この曲を初披露したライブに行った時から好きな曲だったので、これも久しぶりに聞けてうれしかった楽曲です。

その後、メンバーと一緒に秘蔵映像を見ることになりました。結成以来の活動の舞台裏がまとめられた動画に、初見だったメンバーたちも「懐かしい!」「スゴイ!」「ヤバい!」ときゃあきゃあ言いながら、素で反応している様子がうるさくも可愛く感じました。
映像の最後に、マネージャーが3人に怒られるのを覚悟で出したというオーディション映像も初公開されました。
HoneyWorksの「世界は恋に落ちている」を上手に歌って踊る芳怜ちゃんは、審査員の質問に「アイドルが好き。フェアリーズが好き」と答えていました。
オーディションでポージングをやった愛莉ちゃんは、翌日の@JAMの企画でランウェイを歩くことになっていたので、美咲ちゃんが「伏線回収だね」と言っていました。
JYの「好きな人がいることを歌う美咲ちゃんは、当時から歌声の伸びがあって本格的。アニメが好きで「NARUTOやHUNTER×HUNTERが好き」というのは、当時から変わっていないようです。
それぞれ、子どもだった頃も可愛かったけれど、成長を追っていく映像に改めて3人ともすっかり綺麗になったと実感しました(親目線)。
映像を見終わった美咲ちゃんが、今回の定期公演のタイトルが「This is Non-Fiction」となっていることについて、「芳怜が卒業するのも、こんなふうに出会ったのも、全部ホンモノで「Non-Fiction」です。これからもPiXMiXの歴史を見ていってくれたら、うれしいなと思います」と述べ、芳怜ちゃんが「定期公演、たくさんありがとうございました。最後はこの曲を聞いてください」と紹介して「飛ばせ!紙ヒコーキ」でライブを締めくくりました。
その後、「笑顔で芳怜を送り出したてあげたいなと思っていて、今日はその予行演習で、いろんな曲ができたり、いろんなお話できたり、楽しく過ごすことができました。ワンマンライブも楽しいものにします」と美咲ちゃんが告知をしたのに続いて、愛莉ちゃんから「定期公演、続きます!」のアナウンスに歓声があがりました。いろいろ覚悟して定期公演に来ただけに、ほっとしてうれしくなりました。
まだまだPiXMiXのノンフィクションは続きそうです。

あまりやらなかった初期曲をたくさん詰め込んだセトリに、懐かしい映像たち。芳怜ちゃんの卒業を感じさせつつ、しんみりすることなく、いつもと変わらないメンバーのわちゃわちゃした様子が明るく楽しい3人で最後の定期公演でした。


特典会で…
大谷美咲ちゃん

3人での定期公演を終えて…のインタビュー動画を撮らせてもらった後
私「11月以降も定期公演が続くとって聞けて、よかった」
美「そうなの。また、来てね」
私「バンドも楽しそうだね」
美「めっちゃ楽しい。また、来てね」
私「もちろん!」

【第2部】

セットリスト
SE
01.Don’t Worry
MC
02.Dreamin 'Girl
03.君に届け
MC
04.未来へ
05.Milkyway
06.Brand new days!
MC(思い出を振り返って)
07.約束
08.Don't Look Back
秘蔵VTR紹介
09.飛ばせ!紙ヒコーキ
告知

追記
特典券購入列に並んでいた時、かつてONEPIXCELの現場に来ていた方に声をかけていただいて懐かしくなったり(私にとって、いちばんオタクっぽい活動していた時期…)、撮影列でメンバーの希望を川尻マネに聞かれた時に「美咲ちゃんに」と言うと、「そうですよね」と納得顔のリアクションをいただいたり、どこかホーム感がある現場です。