6月14日、日本武道館であった「Juice=Juice Concert Tour 2024 1=LINE 植村あかり 卒業スペシャル」に行ってきました。

オープニングアクトはハロプロ研修生ユニット'24が登場し、「女で地球は回ってる」で力強いパフォーマンスを見せた後、本編が始まりました。


Juice=Juice結成時から残った最後のオリジナルメンバーで、現リーダーの「あーりー」こと植村あかりちゃんの武道館での卒業コンサート。
影アナの終了直後から「あーりー」コールが湧き起って、緑のペンライトで会場が染まる中、メンバーが一人ずつフィーチャーされるオープニングから「私が言う前に抱きしめなきゃね」でコンサートが始まりました。「Borderline」「トウキョウ・ブラー」と熱くカッコいいパフォーマンスを見せ、メンバーそれぞれの歌の上手さと迫力が際立ちます。
最初のMCで、メンバー紹介に続いて「みなさん、楽しいですか?」と観客に尋ねるあーりー。今回のツアーから復帰し、武道館でのパフォーマンスは初めてとなる川嶋美楓ちゃんは、今の気持ちを聞かれて「ホントに楽しみな気持ちでいっぱいです」と答えました。
段原瑠々ちゃんが「1=LINE千穐楽ということで、みなさんと一緒に楽しんでいけたらと思います」と言い、「ロマンスの途中」から始まった次のブロック。
「好きって言ってよ」「イジワルしないで 抱きしめてよ」と初期のナンバーに続いて、あーりーのために書かれたつんく曲の「おあいこ」を披露。曲調はクールダウンする感じですが、メンバーそれぞれの歌の特徴がわかり、みんな歌が上手くて、聞いていて心地良さを感じます。この曲に限らず、歌い方をアレンジしたり、フェイクを入れたり、メンバーそれぞれが縦横に歌う様子がコンサート全体を通じて楽しめました。
また、このツアーでは、アンコール1曲目にあーりーが他のメンバーとデュエットで歌ってきましたが、中盤ではその全公演のダイジェストがVTRで流れました。

ビジョンを使った雰囲気たっぷりの演出とともに「ポツリと」を情感たっぷりに歌い上げた後、「愛・愛・傘」はメンバーが二人ずつペアになって、傘を持ちながら歌うキュートな演出。「銀色のテレパシー」はコーラスから始まり、セットに腰かけて一列に並んで歌うところから曲中に一斉に降りるという、ツアーでも特に素敵だった演出。そこから「FUNKY FLUSHIN’」まで、このブロックはステージの演出が魅力的でした。なお、今回もコンサート全体を通じて、ビジョンを効果的に使っていたのが印象的でした。
続いて、武道館オリジナルのJuice=Juiceメドレー。研修生内ユニットだった結成当時にリリースした「天まで登れ!」から始まり、メジャーデビュー曲の(うちの1曲で、ラジオ番組のオープニングに使っていた)「五月雨美女がさ乱れる」、NEXT YOUの「Next is you!」が入っていたり、初期から応援してきたファンにはたまらない選曲でした。「CHOICE & CHANCE」でれいれいのボイパが、「チクタク 私の旬」で有澤一華ちゃんのバイオリンが聞けたり、最後に「アレコレしたい!」で締めくくり、最後のオリジナルメンバーの卒コンだということを考えると、とてもエモいメドレーでした。

「声出せますか!さぼってないですか!」と石山咲良ちゃんが会場を煽り、松永里愛ちゃんのリードで観客と一緒に「Juice=Juiceファミリーの円陣」をやって盛り上げた後、「ナイモノラブ」から後半ブロックに突入しました。この曲、ツアーを通して会場のコールとともに盛り上がるナンバーに成長しています。
ラストスパートは「プライド・ブライト」「Fiesta! Fiesta!」「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの?」と人気曲を畳みかけ、「GIRLS BE AMBITIOUS 2023」で会場を盛り上げます。「ガルビー」の最初のあーりーの歌詞が「Juiceの未来は後輩たちにかかってる」に変わっていたところが、改めて卒コンを感じさせました。
そして、最後は「Magic of Love」の多幸感の中、本編が終了。

アンコールでは、薄いグリーンをあしらったロングドレスで登場したあーりーが、卒業にあたってソロ曲としてリリースされた新曲「Brilliance of memories」をしなやかに歌い、手紙を取り出して「お手紙を書いてきましたので、私の話し口調でみなさんにお届けできたらなと思います」と述べると、最初に「みなさん、楽しかったですか?」と呼びかけました。
「手紙」では、これまで11年の活動を振り返り、研修生として東京のレッスンに来るようになった時に迷子になったことを紹介し、「この子がJuice=Juiceのリーダーになるとは、誰も予想できなかったんじゃないかなと思います」と述べた後、つんく♂さんを含めたスタッフ、友達や家族、Juice=Juiceファミリーとこれまで一緒に活動したメンバーたちに感謝を伝えました。
「私はJuice=Juiceの中で何を残せるかなと、2年前にリーダーになるタイミングで考えたときに、真ん中にいるイコールのような、これからをつなげていく存在になれたらいいなと思い、ここまでやってきました」と思いを語り、「Juice=Juiceファミリーのみなさんと過ごしている中で、笑顔は大好きな武器の1つになりました。そんな私の武器を、これからもみなさんの笑顔に還元できるような存在であり続けたいなと思っています」と決意を伝え、「Juice=Juiceを愛してくれて、Juice=Juiceを見つけてくれてありがとう。みなさんが明日からもキラキラな毎日を送れるように応援しています」と感謝を述べて、「大好きです。あーりーがとう!」と結びました。
そして、手紙を広げて見せると、今読み上げられたはずの文面は便箋に書かれておらず、だだ「あーりーがとう」の文字。
前リーダーの完璧なスピーチをはじめ、Juice=Juiceメンバーの卒業の挨拶は印象的なものが多かった中で、「白紙」の手紙を読み上げるあーりー最大のお茶目な「いたずら」が可愛くて素敵でした。

Juice=Juiceの卒業曲になった感じの「続いていくSTORY」を一緒に歌い、「Wonderful World」では「みなさんの声を聞かせてください」と会場に呼びかけて大合唱。ここに至るまでも、コンサートの随所で最初の武道館公演を思い出していましたが、ここで完全にオーバーラップしました。
最後にメンバーが一人ずつ挨拶し、あーりーへの思いを伝えました。
卒業後の新体制は段原瑠々ちゃんがリーダー、井上玲音ちゃんがサブリーダーになることを改めて伝えると、「初代リーダーが『いつのJuice=Juiceも最高』と言ってくれる言葉を胸に刻んで、ライブを大切に、幸せで溢れるように、私もJuice=Juiceファミリーの一員として応援していきますので、Juice=Juiceをみんなで繋いでいきましょうね」と言い、「3代目リーダー、植村あかりでした」と述べると、最後は「Goal~明日はあっちだよ~」で、熱くコンサートを締めくくりました。

ダブルアンコールで登場したあーりーは、オンマイクのまま「ありがとう」と会場を回って声をかけ、「Juice=Juiceの武道館は今回で10回目ですが、今日が一番多くの方が見に来てくださったそうです」と紹介し、「人って必要な時に巡り合うようになっているらしいんですよ。だから、みんなはJuice=Juiceと巡り合うために、私もみんなと巡り合うために、どこかでつながっていると思います。これからも笑顔を還元できる存在でいたいと思いますので、よろしくお願いします」と述べ、再びメンバーを呼び込んで会場と一緒に写真を撮影しました。
和気藹々としたグループの仲の良さが見えるコンサートの後、みんなで写真撮影をしたのが「あーりーのリーダー」を象徴していました。そして、明るく楽しいライブを見せた、自然体で軽やかなあーりーらしい卒コンでした。

セットリスト
OA 女で地球は回ってる/ハロプロ研修生ユニット'24
オープニング
01.私が言う前に抱きしめなきゃね
02.Borderline
03.トウキョウ・ブラー
MC
04.ロマンスの途中
05.好きって言ってよ
06.イジワルしないで 抱きしめてよ
07.おあいこ
VTR(全公演デュオダイジェスト)
08.ポツリと
09.愛・愛・傘
10.銀色のテレパシー
11.FUNKY FLUSHIN’
* Juice=Juiceメドレー

 12.天まで登れ!
 13.五月雨美女がさ乱れる
 14.伊達じゃないよ うちの人生は
 15.CHOICE & CHANCE
 16.Next is you! (NEXT YOU)
 17.チクタク 私の旬
 18.アレコレしたい!
MC(煽りと円陣)
19.ナイモノラブ
20.プライド・ブライト
21.Fiesta! Fiesta!
22.「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
23.GIRLS BE AMBITIOUS 2023
24.Magic of Love

ENC
01.25 Brilliance of memories / 植村あかり
MC 卒業の「手紙」(植村あかり)
02.続いていくSTORY
03.Wonderful World
MC(メンバー一人ずつ挨拶)
04.Goal~明日はあっちだよ~
ダブルアンコール

ツアー・アンコールでの植村あかりちゃんとメンバーのデュエット曲
4/20(神奈川) 井上玲音「素直に甘えて」
4/21(神奈川) 入江里咲「鳴り始めた恋のBELL」
4/27(大阪) 松永里愛「ROCKエロティック」
4/28(大阪) 江端妃咲「ヤッタルチャン」
5/3(愛知) 遠藤彩加里「Mon Amour」
5/5(東京) 石山咲良「悲しきヘブン」
5/12(宮城) 工藤由愛「愛のダイビング」
5/18(福岡) 有澤一華「メロディーズ」
5/26(大阪) 全員「25歳永遠説」
6/1(沖縄) 川嶋美楓「青春コレクション」
6/8(広島) 段原瑠々「Summer Wind」