4月27日、AKIBAカルチャーズ劇場であったPiXMiX 1st TOUR 2024『GIFT』ファイナル東京公演に行ってきました。
3月3日の北海道での初日から、そして、昨年7月から定期公演「Letterbox」〜Road to Tour 2024〜として展開されてきた『GIFT』ツアー全体の締めくくりとなるファイナルでした。

ライブは「今宵、この指とまれ!」で明るく元気に始まりました。
最初のMCで「ツアーファイナル、盛り上がってますか?!」と呼びかける大谷美咲ちゃんの声にフロアの歓声が答えます。定期公演を重ねてきた会場が、ファイナルで満員になりました。
自己紹介に続いて「私たち、いつもより緊張してます」「その緊張が吹き飛ぶぐらい熱い曲を持って来ているので、盛り上がる準備できていますか?!」と呼びかけ、「ピクミクパーティー!」のイントロが流れました。ファンとの掛け合いが熱い自己紹介ソングの歌詞もリニューアルされていました。続く「ソーダトニック」ではキュートで爽やかなハーモニーを聞かせ、「タオルを回すための歌」では会場一体になってタオルを回して盛り上がります。
「盛り上がる曲が、みなさんのおかげでもっと盛り上がる曲になりました」とフロアに向けて語る美咲ちゃん、息を切らした和泉芳怜ちゃんが「最近、家から出ていなかったので…、初っ端から飛ばし過ぎた」と言うぶっちゃけ発言に、武内愛莉ちゃんがコロコロ笑いながらサバサバした相槌を打つ。自由にお喋りしながら、そんなバランスで進行していくMCもすっかりお馴染みになってきました。

この日の撮影可能曲は「シンデレラガール」(Cinderella Girl)、美咲ちゃんが曲振りで添えた歌詞の「夢を見る女の子は素敵さ」の言葉のとおり、キラキラした眩しい輝きを感じる楽曲。解散した先輩グループのOnePixcelから引き継いだ曲です。(痛恨の撮影ミスで動画が最後の方しか残っていない…ワンフェクトなのに)。この曲では、マネージャーのアドバイスで、振付けの中でできるだけ女の子を指そうということになったそうです。
「ここからは、スピード感のある曲をやりたいと思っています」と述べた中盤は、「Dreamin 'Girl」から「ニーメンハオ」まで5曲のワンハーフメドレー。メンバーも終わった後に「曲数が増えたね」と言っていましたが、様々なタイプの曲がレパートリーにあり、どの曲も魅力的です。そして、それを表現する3人の歌もそれぞれに成長し、伸びやかで力強い歌声や、綺麗なハーモニーを聞かせてくれました。あわせて、煽りやコールでフロアと一緒にライブを作っていくステージングと、それに答えるファン層の広がりも感じました。
「今回のセットリストは、マネージャーさんが考えてくれたんですけど、前半は盛り上げて、後半は聞かせる曲というか…いや、聞けと…」と言う芳怜ちゃんに、美咲ちゃんが「20歳の和泉は違うね、引っ張っていく強さが」と言い、「リーダーシップがいいですね」と愛莉ちゃん。
「ここまでは明るく楽しい曲を披露してきましたが、ここからはスペシャルなものも用意しています」と言う美咲ちゃん。ステージにピアノが運び込まれ、台湾でコラボしたユキさんが登場してピアノを弾き、「青き桜」を一緒にコラボしました。

今回のツアーではライブの他に、各地でいろんな場所に行って『GIFT』を贈るという企画がありましたが、ツアーファイナルということで、MCで各地の『GIFT』を振り返りました。
北海道では農業をしている方々のお手伝い。少ない人数で広い敷地を整備して果物を作っていて、作業がたいへんな中でもスタッフみんな仲が良かったとのこと。
福岡では病とたたかうご家族の応援で、ご家族の時間をプレゼントしようということでお手伝い。小さい子たちが可愛かったとのこと。
台湾ではビーチクリーン。片付けが苦手と言う芳怜ちゃんが「人間が汚しているものなので、人間の一人としてきれいにしてきた」と言うと、「自分の心の整理もできた気がする。いらない物を一緒に捨ててきた」と美咲ちゃん。
名古屋ではモンキーセンターで、命と触れ合う飼育員さんのお手伝い。生き物を扱う仕事の大変さ、飼育員が70匹ぐらいの猿の名前を全部覚えているとか、サルの世界は縦社会でボス猿が食べるまで他のサルは食べないとか、いろいろ学んできた様子。
「こっちが贈り物をしている側なのに、自分が勇気とかいろいろ受け取った気がした。贈った側の方がいろいろもらっているじゃないかと感じて、私たちPiXMiXがアイドルを続けたいと思っている理由が明確になった気がする」と言う美咲ちゃん。「笑顔や勇気を届けたいと言っているけど、受け取っているのは私たちの方で、どんなことがあっても乗り越えられるのは、応援してくれるみなさんがいるから」と語りました。

そして、「本日のギフトは、この場所で、この曲で行いたいと思います」という前振りから「チョコレート・リグレット」を披露。「思いを届けたい」の歌詞を「思いを届けて!」に変えて呼びかけると、再びユキさんがステージに登場。
ユキさんが「ジャスティン」と呼びかけ、ステージ上に男性を呼びます。日本語と英語で思いを伝えた後、「これからもずっと一緒にいたいので、結婚してください」とプロポーズ。会場いっぱいの拍手に包まれました。
今回の『GIFT』はプロポーズ大作戦でした。
「ユキさんたちにとっても、私たちにとっても素敵な今日という1日を、カギカッコに閉じ込めちゃいましょう!」と曲振りしての「カギカッコ」から、「キミシラユキ」「ノンフィクション」と続く曲たちに、この日はとても優しい響きを感じました。

アンコールではVTRによる告知があり、5月11日から改めて毎月第2土曜日に定期公演「This is Non-Fiction」を開催することとあわせて、4月28日(翌日)に開催される「ゴジラフェス」に出演し、ゴジラとのコラボ企画を匂わせました。これについては、翌日のイベントで新ゴジラストアTV『#ゴジ活はじめました』へのレギュラー出演が明らかになりました。そして、10月21日(月)には7周年ワンマンライブを渋谷O-EASTで開催することが発表になりました。
その後、メンバーが再登場して「生きていたい」を披露。エンディングでは、「こうした発表ができるのも、応援してくださる皆さんのおかげ」と芳怜ちゃんが感謝を述べ、愛莉ちゃんが「普段できないことをツアーを通して経験させていただいて、少し強くなれた私たちがいるんじゃないかなと思います。7周年を迎えるわけですが、定期公演もまだまだ続きますし、これからも進化していけるように私たち3人でがんばっていきたいと思います」と挨拶しました。そして、最後に「みんなが信じたPiXMiXという夢は生き続けていきます、応援よろしくお願いします」と美咲ちゃんの決意が示されました。

定期公演からスタートし、同じ会場をいっぱいにして迎えたPiXMiXのツアーファイナル。
フロアも盛り上がり、エンディングでメンバーが「いろんな所に行って、もう一個強くなった」と挨拶しましたが、それに加えて温かみのあるライブをするグループになってきたと思います。それが『GIFT』の狙いだったのかな。素敵なツアーファイナルでした。
次は10月のO-EAST。一歩一歩着実に進んでいる感じです。



特典会で…
大谷美咲ちゃん
美「いつもありがとう」
私「素敵なツアーファイナルだったよ。今日見ていて、温かいライブが出来るようになった気がする」
美「温かい雰囲気だったよね。どう?成長した?」
私「うん。『GIFT』だね☺️」
美「GIFT!☺️」

セットリスト

オープニング
01.今宵、この指とまれ!
MC
02.ピクミクパーティー!
03.ソーダトニック
04.タオルを回すための歌
MC
05.シンデレラガール
MC
06.Dreamin 'Girl
07.TONDEKE
08.Raise the sail!
09.Bloom
10.ニーメンハオ
MC
11.青き桜
MC
06.チョコレート・リグレット(『GIFT』プロポーズ大作戦)
12.カギカッコ
13.キミシラユキ
14.ノンフィクション

ENC
VTR(告知)
01.生きていたい
エンディング