4月6日、森のホール21大ホールであったアンジュルム concert tour 2024 spring「Secret secret」昼公演に行ってきました。春ツアー初日最初の公演です。
以下、ネタバレ注意です。まだツアーも始まったばかりなので、参加予定の方は参加後にお読みいただくことをお勧めします。

千葉県は川名凜ちゃんの出身地ということで、この日は「ケロちゃん!おかえり!」コールで開演を迎えました。
オープニングの映像に続いて予想外の「大器晩成」から始まり、歓声とともにコンサートは初っ端から大きく盛り上がりました。シルバーで飾られたメンバーの赤い衣装が情熱的でゴージャスに見えます。「出すぎた杭は打たれない」「マナーモード」「七転び八起き」と次々に展開されるセットリストに歓声が上がり、「これはとんでもないツアーだぞ…」と思いました。
「最後の初日」を迎える佐々木莉佳子ちゃんは、最初のMCで上國料萌衣ちゃんから振られて、「何度迎えても『初日』は始まるという高揚感でドキドキがある」と言い、「みなさん、最後とかあまり考えずに聞いてください、セトリもそうですけど、今のアンジュ最高なんで!」と観客に呼び掛けて拍手に包まれました。
そして、川名凜ちゃんは「始まる前に『おかえり』と言って、(ペンライトを)緑色にしてくださってうれしかった」と言い、「みなさんの気持ちが伝わってきたので、今日一日頑張りますよ」と感謝を伝えました。
体調不良でパフォーマンスを制限して参加となった平山遊季ちゃんが「歌唱のみとなってしまいますが、できるだけがんばっていきます」と挨拶し、かみこちゃんも「ぺいの歌声はバチバチにカッコいいですから、聞きに来てくださった価値がありますよ」とフォローしました

かみこちゃんの「今回のセトリ、超楽しいと思いますので、みなさん最後までぶちかましていきましょう!」との呼びかけに大歓声が応え、「ぷっ壊したい」から始まるブロックへ。
「アイノケダモノ」「泣けないぜ・・・共感詐欺」「限りあるMoment」とグイグイ押してくる前半は、りかみこ2人がセトリに自信を見せたとおりの楽しさでした。
キラーチューンが次々に展開される爆発的な盛り上がりの中で、「最後とかあまり考えずに…」と本人が言っていたにも関わらず、佐々木莉佳子ちゃんの卒業のツアーを感じた観客は少なくないと思います。
「大器晩成」から始まった3期の加入が実質的なアンジュルムのスタートで、そのキーパーソンはやっぱり彼女でした。卒業を目前に控えた最後のツアーの初日、彼女がやってきた曲の数々を、ステージの中央で圧倒的な存在感のあるパフォーマンスでカッコ良く見せてくれました。

衣装チェンジの間にビジョンに映されたVTRは、今回のツアーのリハーサルの様子、続いてステージセットが組み上がっていく様子を早送りの定点撮影で見せるもので、Secret secretメイキングという感じの内容でした。
カラフルな衣装にチェンジをして、あどけない3期加入時のイメージが強い「魔法使いサリー」を披露。センターで歌う莉佳子ちゃんの左右で下井谷幸穂ちゃんと後藤花ちゃんが、室田・相川の歌割を引き継ぎ、間奏の初期スマ和田・福田の台詞はかみこちゃんと川村文乃ちゃんが引き継いでのパフォーマンス。
続いて、3組のユニット曲をショートバージョンで披露しました。「マリオネット37℃」「23時のペルソナ」を聞くのは久しぶり。
そして、全員で歌った「Forever Friend」では、卒業を控えた心に響く歌詞にかみこちゃん、かむちゃん、莉佳子ちゃんがすでに初日から、涙ぐんでいました。

続くMCは、莉佳子ちゃんが回替わりでメンバーと二人でトークをするコーナーで、この日は千葉出身の川名凜ちゃん。まだ、涙の余韻が残っている莉佳子ちゃんに「ちょっと、どういうことか説明してもらってもいいですか」とケロちゃんが突っ込んで、態勢を立て直しました。
また、「Forever Friend」の歌詞に「休みの日に東京や千葉に遠出」という歌詞について、ケロちゃんが「どこに住んでいるんだろう?」と疑問を出したのに対して、莉佳子ちゃんが「まず東京に行って千葉に行こうぜみたいな…ランドとか…?」と答えると、「それだ!謎が解けましたね。だから何処に住んでてもいいんだ」とリアクション。確かに納得しました。また、メンバーにピーナッツのお菓子を差し入れしようと、いろいろ試食して「ピーナッツキング」を差し入れしたとのこと。
後半戦は「RED LINE」から再び、ライブを盛り上げる神セトリが続きます。「愛されルート A or B?」の後、「次々続々」からの「46億年LOVE」で会場が一つになりました。

「愛すべきべき Human Life」から始まったアンコール。MCでメンバーが一人ずつ感想を述べました。
高校生になって初めてのコンサートで緊張していたと言う後藤花ちゃんは客席に「どうでしたか?」と尋ね、返ってきた歓声に「とても楽しかったです」と笑顔を浮かべました。下井谷幸穂ちゃんは「ツアー初日が始まったのはうれしいんですけど、終わりもあるかもしれないかもしれないということでショック…」と揺れる気持ちを口にしながら、「このツアーを精一杯駆け抜けていきたいと思います」と決意を述べました。
平山遊季ちゃんは「万全の体調で初日を迎えられなくて、少し悔しい気持ちもありますが、全員で初日を迎えられて良かったと思います」言い、涙で声を詰まらせながら「やれることをするしかないので、がんばります」と述べました。遊季ちゃんはステージの段差に腰かけてパフォーマンスしていましたが、他のメンバーが傍に行って一緒に歌う場面が度々あって、温かい気持ちになりました。
「今回は初披露の曲もいっぱいあったので、まだみなさんがコールに慣れていない感じが新鮮で、この静かなのは今だけなんだろうなと思いながらパフォーマンスしていました」とコール弄りもこなす松本わかなちゃん、「めちゃくちゃ楽しかったです」と笑顔で挨拶しました。「いろいろあったんですが、11人でここに立てていることがうれしい」と言う為永幸音ちゃんは「最後まで駆け抜けて、最高のツアーにしたいと思います」と決意を述べました。川名凜ちゃんは「この春ツアーは、アンジュルムの歴史の中でも大きな意義のあるものになったらいいと思うので、最後まで楽しく一緒に楽しめたらと思います」と述べました。
「ツアーの初日をメンバーの地元で迎えられてうれしいなと思いました。(アンコールの衣装は)ピーナッツカラーで登場しました。この後の曲はピーナッツクイーンとして頑張りたいと思います」と橋迫鈴ちゃん。
1曲目が「大器晩成」だったことに触れて「まさか1曲目にくるとは思っていなかったじゃないですか」と言った伊勢鈴蘭ちゃん。「Forever Friend」の歌詞に「さあ明日もがんばろう」という歌詞があることを紹介して「明日からもがんばって、また遊びに来てください」と呼びかけました。
川村文乃ちゃんは「Forever Friend」で涙ぐんだことに触れて「そんなにうるっとくるとは思ってなかったんですけど、すごく歌詞が心に沁みて、みんなおばあちゃんになっても友だちでいたいし…、ファンのみなさんもおじいちゃんになっても、私たちの大切な人なので、遊びに来てくれたらと思います」と客席に呼びかけました。
上國料萌衣ちゃんは「リハ期間とか、今日までにいろんな出来事があって、こうしてみんなが同じ方向を向いて活動できているのがすごい幸せだし、見守ってくれる人がこんなにたくさんいるのも幸せだし、ホールツアーでたくさんの場所を回らせていただくのも幸せだし、いろんなことが幸せだなと実感しました。アンジュルムには涙という意味もあるけど、スマイレージからの歴史もあって、これからも涙と笑顔と、みなさんにとって幸せ溢れるライブをお届けしたいなと思いました」と挨拶しました。
自分たちの始まりの曲である「大器晩成」を1曲目にやりたいというのはメンバーの発案だったと紹介した佐々木莉佳子ちゃん。何度も泣きそうになるのに耐えながら「これまで多くのメンバーが加入して、卒業していくのを見て来て、その度に魅力を増すのがアンジュルム。昔の曲を歌っても、それぞれに違った良さを持っていて、今のメンバーには今の魅力がある」と言い、「アンジュルムの歴史を感じつつ、みなさんに楽しんで見て欲しいと思います」と今回のツアーへの思いを語りました。
改めて「全員で初日を迎えられてうれしい」と言うかみこちゃん、「最後はめちゃくちゃ笑顔になれる曲なので、一緒に盛り上がってください!」と呼びかけて、「友よ」でコンサートを締めくくりました。

この日の夜公演では佐々木莉佳子ちゃんの卒業コンサートを6月19日に横浜アリーナで開催することが発表されました。
最高のセトリで、アンジュルムを100%楽しめるツアーになりそう。そしてファイナルはかなりヤバそうです。

セットリスト

オープニング
01.大器晩成
02.出すぎた杭は打たれない
03.マナーモード
04.七転び八起き(ダンスチーム:佐々木、橋迫、為永)
MC
05.ぷっ壊したい
06.アイノケダモノ
07.泣けないぜ・・・共感詐欺
08.限りあるMoment
VTR
09.魔法使いサリー
10.マリオネット37℃/佐々木、伊勢、川名、後藤
11.23時のペルソナ/上國料、川村、平山
12.カクゴして!/橋迫、為永、松本、下井谷
13.Forever Friend
MC(佐々木、川名)
14.RED LINE
15.愛されルート A or B?
16.次々続々
17.46億年LOVE

ENC
01.愛すべきべき Human Life
MC(一人ずつ感想)
02.友よ