3月16日、J:COMホール八王子であった「モーニング娘。'24 コンサートツアー春 MOTTO MORNING MUSUME。」夜公演に行ってきました。春ツアー初日2公演目です。
以下、ネタバレ注意です。まだツアーも始まったばかりなので、参加予定の方は参加後にお読みいただくことをお勧めします。

この日は北川莉央ちゃんの20歳の誕生日当日。2公演目ということもあり、場内アナウンスが終わるとともに会場いっぱいに広がった「りおちゃん!」コールで開演を迎えました。
オープニングに続く1曲目の「One・Two・Three」から、Aメロのパートを山﨑愛生ちゃんが引き継いでいて、最初から新体制を強く印象付けました。
譜久村聖ちゃんが卒業して最初のツアーということもあり、その歌割りがどう引き継がれるか注目していたところ、莉央ちゃん、愛生ちゃんがグッと前に押し出された印象です。莉央ちゃん推しとしては、期待どおりに重要な歌割りがきたり、センターで歌っている場面も増えて「いよいよ時代が来た!」とうれしく思いました。
歌唱全体を見ると、別次元にある小田さくらちゃんを軸に、野中美希ちゃんが絡んで柱を作り、莉央ちゃん、愛生ちゃんが前に出て、羽賀朱音ちゃんが支えている印象を持ちました。加えて、井上春華ちゃんの成長にも注目しています。メンバーの卒業があった直後ならではの、歌割りの引き継ぎが楽しめるツアーだと思います。

最初のMCは石田亜佑美ちゃんの進行。
莉央ちゃんの誕生日ということで、会場全体で「Happy Birthday to You」を歌ってお祝いしました。開演前から「りおちゃん!」コールをもらったのが「めちゃくちゃうれしかった」と言い、3曲目の「Happy birthday to Me!」を歌う時には思わずニヤニヤしそうになるのを堪えてカッコをよく歌ったと莉央ちゃん。この日は、誕生日ということも含めてビジョンに抜かれることも多く、歌割りの中心を担ってセンターで歌う姿もたくさん見られて、ファンとしては大満足のコンサートでした。
また、今回のツアータイトルに入っている「MOTTO」は「『もっと』という意味とともに、目標を表す『モットー』という意味も含んでいて、もっとやれる、現状で満足するなよというメッセージが込められています」との紹介がありました。あゆみんが「もっと、もっと、もっと夢中にさせちゃいますので、最後までついてきてください」と言うのを受けて、小田ちゃんが「みなさんの『もっと』に答えていっちゃいますよ」と言い、「ギューされたいだけなのに」から始まるブロックへと進みました。

セットリスト的には、プラチナ期の後、グループ名の後に年号がつくようになってから最近までの楽曲を中心に組まれており、カッコいいモーニング娘。を見せるコンサートだと思いました。久しぶりにやる曲も多く入っています。中盤にユニット曲があり、後半はメドレーがあります。
ユニット曲は、メンバーと楽曲の組み合わせを良い意味で微妙にずらしている(例えば、「怪傑ポジティブA」と「青春コレクション」のメンバーはむしろ逆とか…)感じがしたので、メンバーの新しい魅力が発見できそうです。その中で、ほまめいの「彼と一緒にお店がしたい!」はイメージぴったりで、ファンが見たかったパフォーマンスが実現した感じです。莉央ちゃんはあかねちんと2人で「春 ビューティフル エブリディ」を披露し、可愛いパフォーマンスを見せてくれました。また、それぞれに大人っぽい表現にチャレンジしている17期の2人も見所です。
「よしよししてほしいの」から始まるマッシュアップ・メドレーは、マイナーキーの楽曲の持ち味を活かしたカッコいい仕上がりでした。途中のつなぎで見せた弓桁朱琴ちゃんのバレエ、生田衣梨奈ちゃんのアクロバットに大きな歓声が上がり、そこから期ごとのダンスでキメていく流れもカッコいい。朱琴ちゃんはスラリとして手足が長いので、ダンスがとても映えます。表情による表現も成長してきた感じで、とても中学を卒業したばかりだとは思えない大人っぽさを見せてくれました。

ユニット曲の前、中盤のMCは小田さくらちゃんの進行で岡村ほまれちゃん、山﨑愛生ちゃんと、ツアータイトルにちなんで「もっと話したいこと」や「モットー」を入り口にトークするコーナーでした。この回は、ほまちゃんが「もっと、『ブラッシュアップライフ』について語りたい」ということで、生まれ変わりと前世についての話になりました。ほまちゃんは番組の収録があった時にバカリズムさんに「『ブラッシュアップライフ』めっちゃ好きでした」と伝えたとのこと。

メドレー後のMCでは、メンバー全員が一人ずつ感想を述べました。
春から高校生になる弓桁朱琴ちゃんが「秋ツアーは笑顔が多かったと思いますが、今回は大人っぽいことにも挑戦してみたので、もっと大人になれるように頑張ります」、ユニット曲で「INDIGO BLUE LOVE」を歌う井上春華ちゃんが「恐くない大人っぽい顔ができるようになりたい」と、17期2人はそれぞれ大人っぽさへの挑戦を口にしました。

莉央ちゃんのことを憧れの先輩だと言う櫻井梨央ちゃんは、お祝いの言葉とともに「一緒に活動して学ばせていただくことが多いので、これからも仲良くしてください」とアピール。山﨑愛生ちゃんが「莉央ちゃんにプレゼントがあります」と言って、パンダさんパワーを送ったのに対して、(これまでは塩対応だったのに)倒れて見せる莉央ちゃん。「20歳になって、莉央ちゃんにもパンダさんパワーが効くようになりました」とニコニコする愛生ちゃん。
初日なので一曲一曲披露した時の観客の反応が楽しいと愛生ちゃんが言うと、岡村ほまれちゃんも「『彼と一緒にお店がしたい!』をやった時に、みなさんが『ウォーッ!』と言ってくれるのがうれしかった」と言い、それぞれに初日の手ごたえを感じている様子でした。
「開演前のりおちゃん!コール、ホントにうれしかったです」と言う北川莉央ちゃん、「地元も東京だし、これまで声援ありのバースデーイベントも経験したことがなかったので、初めてりおちゃん!って言ってくださるのを聞いて、この公演頑張ろうと思いました」と改めて感謝の言葉を述べました。

髪を金髪にした横山玲奈ちゃんは「リハーサルの時から良い反応をしてくれるだろうなと思っていましたが、想像以上にみんなの声がでかくて、うれしいなと思って、終始どや顔でやらせてもらいました」と初日の感想を伝えました。
「北川が20歳、小田さんが25歳、それを聞いて私も22歳初ステージじゃねと思いました」と言う羽賀朱音ちゃん、「11歳でハロプロに入り、人生の半分をハロプロで過ごしていますが、今回は一皮むけたあかねちんを見せられたんじゃないかなと思います」と自信を見せました。
「明日もコンサート来てくれるかな?せーの…」「ラビット!」と観客と一緒にやって挨拶に変える牧野真莉愛ちゃんは、やっぱりブレない。「みなさんと一緒に幸せな一日を過ごすことができました」と言う野中美希ちゃんは、自身が担当したYouTubeチャンネルの「推し活講座」を紹介しました。
「ギューされたいだけなのに」はコロナ禍のもとでリリースした曲なので、コールするかどうか探り合っている様子が伝わってきたと言う小田さくらちゃん、「みなさんが育てていくものですので、このツアーを通して仕上げていってください」と観客に呼びかけました。
1曲目の「One・Two・Three」を歌っている時に、歌詞のとおり「宇宙に行けそうな気がしました」と言う石田亜佑美ちゃんは、「私たちが自信を持って歌っているからかもしれませんが、そう思わせてくれたのはみなさんです」と感謝を伝えました。
新リーダーの生田衣梨奈ちゃんは、「後輩が成長したなと思うと同時に、小田がコールのことを言っていたとおり、ファンのみなさんの成長も楽しみなので、また、コンサートに来てくれますか?!」と会場に呼び掛け、観客も大きな声でそれに答えました。

客席を煽り、「スカッとMy Heart」から始まったラストスパートは、「The 摩天楼ショー」「泡沫サタデーナイト!」「すっごいFEVER!」とノリの良い楽曲を次々に繰り出して盛り上がり、楽しさのうちに本編が終了。
再度の「りおちゃん!」コールで迎えたアンコールは「HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?」でロックに熱く始まりました。
最後の挨拶で「今回は、えりのちょっとしたモットーをみんなにお話したいと思います」とメンバーに話しかけた生田衣梨奈ちゃん、「『自由気ままに』『思うがままに』というのをみんなに思っていて欲しくて、不安になることもあるかもしれないけど、自分の進む道だったり、自分のパフォーマンスを信じて。それについてきてくださるファンのみなさんがいると思います」と述べ、客席に向かって「モーニング娘。もっともっと成長していけると思います。これからも応援よろしくお願いします!」と挨拶しました。伝わってくるその思いから、とても素敵なリーダーだと思いました。
そして、最後は「Be Alive」で締めくくり。多幸感とともに前向きなエネルギーをもらった気がしました。
モーニング娘。新体制のスタートを印象づける春ツアーの初日でした。

セットリスト

オープニング
01.One・Two・Three
02.Wake-up Call~目覚めるとき~
03.Happy birthday to Me!
04.HEAVY GATE
MC
05.ギューされたいだけなのに
06.私のなんにもわかっちゃない
07.青春小僧が泣いている
08.KOKORO&KARADA
MC(トーク 小田、岡村、山﨑)

09.恋は時に/生田、石田、野中
10.春 ビューティフル エブリディ/羽賀、北川
11.Style of my love/小田、牧野、弓桁
12.INDIGO BLUE LOVE/横山、櫻井、井上
13.彼と一緒にお店がしたい!/岡村、山﨑
14.怪傑ポジティブA/生田、小田、羽賀、横山、北川、櫻井、井上
15.青春コレクション/石田、野中、牧野、岡村、山﨑、弓桁
16.ロマンスに目覚める妄想女子の歌
MC(野中、櫻井)
*メドレー
 17.よしよししてほしいの
 18.SONGS
 19.Tokyoという片隅
 20.君さえ居れば何も要らない
 21.Teenage Solution
 22.純情エビデンス
 23.What is LOVE?
MC(一人ずつ感想)
24.スカッとMy Heart
25.The 摩天楼ショー
26.泡沫サタデーナイト!
27.すっごいFEVER!

ENC
01.HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?
MC
02.Be Alive

 

「Be Alive」