1月20日、Zepp Hanedaであった「鈴木愛理 LIVE PARTY No Live,No Life??!」に行ってきました。


年を跨いだこのツアー、Zepp Hanedaは12月17日に続いて2回目で、私も2度目の参加になりました。新年に入ってから初めての愛理現場です。
千穐楽も残っていますので、以下、ネタバレ注意です。

愛理ちゃんが髪を黒くしたというのはSNSで見ていましたが、この日は黒髪ストレートで、前髪を切り揃えていました。可愛いのはもちろんですが、どちらかと言えば「美しい愛理さん」でした。前日に美容室に行ったそうで、このツアーに入ってから前髪は自分で切っていたところ、久しぶりに切ってもらって「きれいに揃った」と言っていました。
お正月は千葉に帰って、家族揃ってゆっくり「平和に」過ごしたそうです。自分では、その雰囲気がまだ半分ぐらい残っていると思っていたら、コーラスの亜美さんから「いつもどおりだから大丈夫だよ」と言われたとのこと。

この日、荒幡さんのピアノで歌う「見る目ないなぁ」は、いつにも増して感情の込もった歌になりました。歌い終えた後に愛理ちゃんが「…しんどい…」と漏らし、荒幡さんも曲の余韻で次のMC中も「帰って来れない」状態になるほどの名演でした。「DVD収録の時に、こういうのが出ないんだよね。DVDが入ると緊張する」と愛理ちゃんが言っていましたが、これが残らないのはあまりにも惜しい気がします。
そこから、メンバー紹介を経た回替わりのセッション曲は「Dissolution」でしたが、荒幡さんが「帰って来れる」ぐらいの演奏でとの愛理ちゃんのオーダーに応えて弾いたまーくんのベースが目茶苦茶カッコ良く、ファンキーでスインギーなパフォーマンスになりました。
一流のミュージシャンを集めた愛理バンドのメンバーと一緒に、その日の気分と空気感によって、その日にしか見られないパフォーマンスを作り上げるのは正に「ライブ」、その中心にいる愛理ちゃんは一流のヴォーカリスト、アーティストだと感じました。
また、「今日のライブの前に、レコーディングでバンドメンバーと会ってる」と、さらりと重大な匂わせ発言もありました。情報解禁を待ちたいと思います。

「桃色スパークリング」を「情緒不安定ゾーン」に入れたのは、「可愛い曲の繋がりの中に入れたら自然だと思ったんだけど、私は自然なのが嫌で、むしろこういうのが好き」だからとのこと。スパークリングのシュワシュワした泡からの「shampoo」の泡につながるという連想で「誰にも伝わってないけど、自分としてはちゃんと意味がある」と言っていました。また、「桃スパ」の後、後ろを向いている間に℃-uteの顔から「shampoo」の顔に変えているそうです。「情緒不安定」と言うだけあって、曲のギャップが激しいブロックです。

ボックスから引いて曲を選ぶこの日のアニソンカバー曲は「新時代」。オリジナルの雰囲気もどこか感じさせながら、愛理ちゃんならではの歌になっていて、その歌唱力に改めて凄いと思いました。
前回のZepp Haneda公演にドラムスの髭白さんの娘さん(お話の内容からすると、小さい子かな?)が来ていたそうで、それ以後、「こころのたまご」をずっと歌っているそうです。

「カタオモイ。」から始まるライブの終盤では、イントロに「みんな、自分は自分しかいないことをちゃんと気づいて」との言葉を乗せて「平等なメロディ」を歌いました。「ドタバタしていたりすると、自分の気持ちとかを吐露することを忘れたりするので、(ライブを通して)自分は自分しかいないということを受け止めて、一人じゃないよというのを確認して帰ってもらえたらいいな」という思いで作ったと、最後のMCで語りました。
「IDENTITY」からの「最強の推し!」も最高で、本編最後にふさわしい締めくくりでした。

アンコールは、ポニーテールで登場しました。これはとにかく可愛い。
一緒に「君の好きなひと」を歌った後、「今日初めて、私のライブに来た人?」と質問したのに対して、客席から「今日が人生初ライブ」との返事があったことから「初ライブ」の話になりました。
愛理ちゃんが初めて行ったのはSPEEDのライブで、まだ子どもだったけれど強く印象に残り、この世界に入るきっかけになったとのこと。また、「ライブにカップルで来るんだ」と知ったのはBoAのライブだそうです。こういったアーティストが愛理ちゃんのルーツになっていることは、これまで度々語られてきた話です。
初めてオタクという文化を知ったのはモーニング娘。のライブで、ビジョンに映されるメンバー紹介の動画がカッコいいと思っていたそうですが、自分が活動するようになった時には以前のようなメンバー紹介がなく、ハロコンの時ぐらいになっていたとのこと。ハロコンで℃-uteが最後に紹介されるようになった時には「一番の先輩になったな」と思った、と振り返りました。

MCの最後に「くじけそうなこととか、前に進めない時に、パワーを補充する場所として(私のライブを)選んでいただけたらいいな」と言い、「ついに4月には30歳になるので、20代の鈴木愛理のライブを見るのは最後という方もいるかもしれません。8歳からこの世界にいるので、年を重ねていって、仲間が増えていって、辛い時も苦しい時も、楽しかった思い出とかも全部共有できていくのがとても幸せです。いろんな活動をさせてもらっている日々ですが、音楽という場所は大事にずっとやっていきたくて、みなさんにパワーを届けられるよう、健康で笑顔でやっていけたらいいと思っています」と述べました。
また、「ハロプロという素晴らしい場所にいさせてもらって、OGというのは誇りではあるけれど、さらに前進していけるように、開拓していける道をみなさんと一緒に作っていきたいから、今年も楽しく、大きな夢を一緒に見てもらえたらなと思います。私が持っている最大限のパワーをみんな一人ひとりに届けていきたい、みんなの光でありたいなと思っています」という言葉とともに、「光」を歌って一旦ライブを締めくくりました。

その後、「最強の推し」を再演するところで作曲者のオーイシマサヨシ(大石昌良)さんがゲストで登場。この日はコンサートを見に来たところを、3時間前に連絡して、急遽、ステージに上がってもらうことになったとのことでした。
前回以上に撮影が難しい立ち位置だったので、雰囲気を見てもらう程度の動画ですが、よかったらどうぞ。

 

この日も1階の上手(まーくん側)の半分が女性限定エリアで、一般エリアにも女性が1~2割ぐらいいて、女性ファンが増えているのを感じました。加えて、退場時に近くの若い男性のグループが「アイドル時代の曲、全然知らなかった」と言っているのが聞こえて、ファン層の広がりを感じました。
最高のクオリティで、文句なしに楽しいライブと想いが詰め込まれた温かい空間を作り上げる可愛くカッコいい愛理ちゃん。今年もやっぱり、最強の推しです。

セットリスト
オープニング(最強の推し!)
01.No Live, No Life
02.Be Brave
03.Moment
MC
04.rescue
05.桃色スパークリング (℃-ute)
06.shampoo
07.見る目ないなぁ
MC(バンドメンバーの紹介)
08.Dissolution
09.Break it down
10.光の方へ
VTR(「あいりまにあチャンネル」グッズ紹介)
MC
11.新時代(Ado)
12.こころのたまご (Buono!)
13.DADDY! DADDY! DO!
14.ハイビート気分
MC
15.カタオモイ。 (Buono!)
16.平等なメロディ
17.IDENTITY
18.最強の推し!

ENC
01.君の好きなひと
MC
02.光
MC(バンドメンバー紹介など)
03.最強の推し!(ゲスト:大石昌良。前半は撮影可能)

 

「最強の推し!」