12月17日、Zepp Hanedaであった「鈴木愛理 LIVE PARTY No Live,No Life??!」に行ってきました。


以下、ネタバレ注意です。まだツアーの途中なので、参加予定の方はその後にお読みいただくことをお勧めします。

 

開演前、愛理ちゃんがコロナ禍のもとで撮った筋トレのYouTube動画「Nodiet_Nolife」が準備体操として流れました。また、前説の影アナでは「愛理ちゃんが目で『飛べ』と訴えた時や、全身で『ジャンプをして』という意思が見えた時のみ、ジャンプ可能となっております。『あいりまにあの皆さんを信じています』と鈴木愛理本人が申しております」と注意事項が流れるなど、ライブが始まる前からファンを楽しませようとする思いが見えて、愛理ちゃんらしいと思いました。
この日は、愛理現場で久しぶりのスタンディングでのライブで、当日券は出ていましたが、愛理ちゃん曰く「エノキみたいにギュッとなってる」とのことで、実感として会場は満員でした。女性限定エリアが作られていましたが、1階フロアの下手半分が完全に女性エリアでした。通常エリアにも当然、女性がいますので、女性ファンの多さが可視化された印象です。

「最強の推し!」を使ったオープニングからの「No Live, No Life」で始まり、公演時間は2時間以上。様々なタイプの愛理ちゃんの歌をたくさん聞けたライブでした。
そして、どこをとっても、とにかく愛理ちゃんが可愛いライブでした。
「可愛い」の種類が一つではなくて、あざといアイドル的な可愛さ、アーティストとしての可愛さ、歌詞の世界にいる女性の可愛さは、セクシーな大人の女性からベビちゃんまで違う種類の可愛さを圧倒的なパフォーマンスで見せられるのが凄く、もちろん、MCで普段の愛理ちゃんらしい可愛さもたっぷり見られました。

愛理ちゃんが「情緒不安定ゾーン」と呼んでいた前半のブロックでは、℃-ute時代よりも可愛さがパワーアップした「桃色スパークリング」をフルコーラスでパフォーマンスし、「shampoo」をアンニュイでオシャレに歌った後、「見る目ないなぁ」を感情を込めて表現する振り幅の大きさと、どんな歌もこなせる歌唱レベルの高さを見せつけました。
特に、エモーショナルに歌い上げる荒幡亮平さんのピアノと響き合うように、情感たっぷりに歌う「見る目ないなぁ」は圧巻で、表情やちょっとした仕草も含めて、この間の演技の経験が歌の世界を深める要素として生かされているのを感じました。
今回のバンドメンバーは、キーボードが荒幡さん(呼び名を「りょうさん」に決めたものの、愛理ちゃんがすぐに「荒幡さん」と呼んで、突っ込まれていました)になり、ドラムスが「ひげちゃん」こと髭白健さんに変わっていました。荒幡さんはこれまでもレコーディングやイベントで一緒にやってきたキーボーディスト。髭白さんは2017年の解散直前に℃-uteがグランドプリンスホテル新高輪・飛天の間でやったディナーショーの時のドラマーだったそうです。
「過去に見ない量の女限エリア」が立ち位置の前に来て喜ぶギターのイッフィーさん、大きな声で客席を煽ったベース&バンマスのまーくん、コーラスの亜美様を含め、メンバー紹介での和気藹々とした掛け合いも楽しい愛理チームですが、間奏でソロを聞かせ、セッション風に演奏した「Let The Show Begin」がメチャクチャにカッコ良かった。そんな一流のミュージシャンを率いるボーカリストにふさわしいカッコいい歌を、愛理ちゃんが聞かせてくれました。

グッズ紹介のVTRに続いて、黒いミニドレスに衣装チェンジした後の「アニソン」ブロックでは、その日にやるアニソンカバーをくじ引きで選ぶ企画から入りました。楽曲は全部で7曲用意されているとのことでしたが、選ばれたのは「推しの子」の挿入歌「サインはB」。この曲が選ばれたのは2回目とのことですが、観客のコールが重要なので、この日の公演にぴったりの楽曲だったと思います。
この日は、ライブ全体を通して観客がガンガンに声を出してコールし、愛理ちゃんも「すごく声が出てる」と言っていました。また、MCでも観客からのレスポンスでステージとの掛け合いがあって、アットホームな空気を作り出していました。愛理ちゃんは「東京は東京で、東京だね」と言っていましたが、開催地によって会場の雰囲気が違うという趣旨のようです。
なお、私の周囲は古参っぽい人が結構集まっていたので、一緒に思い切り声が出せて、楽しさが倍増しました。

今回のセットリストは、ソロ曲では大好きな「Be Brave」と「IDENTITY」が入っていて満足。「Moment」「光の方へ」、アンコールの「君の好きなひと」と最初のソロアルバムからの曲も目立ちました。こうして聞くと、ファーストアルバムにも良い曲がたくさん入っています。
そして、℃-uteとBuono!から選ばれた3曲もメドレーではなく、それぞれ独立した1曲としてフルコーラスでパフォーマンスされました。
グループでやっていた曲について「他の子の声が聞こえてきて、一人で歌って何かを塗り替えちゃいけないんじゃないかと思っていた」「ソロになってから、過去に囚われて、まだ過去の曲を歌うのかというのが目に入って来たイメージがあって」歌えなかったところ、20周年イヤーで歌ったことで「ステージに立つことを決めた自分が歌わないと、その曲は誰も聞けなくなって、止まってしまう」と考え方が変わって、「グループへのリスペクトを残しながら、歌っていこうと思った」「昔の自分たちのことも、認めてもらえるといいなと思うようになった」とのこと。実際、当時の雰囲気を再現しつつも、過去の曲ではなく今の愛理ちゃんの魅力を引き出す楽曲になっていた印象です。アイドルを卒業したというよりは、アイドルを魅力的に表現出来るアーティストになったのだと思いました。
Buono!の「カタオモイ。」から始まった終盤のブロックでは、愛理ちゃん作詞の「平等なメロディ」、そして「IDENTITY」とロックテイストのナンバーを展開してライブを盛り上げた後、「まだやってない曲があるよね」との曲振りから、最後は「最強の推し!」で本編を締めくくりました。自身が主演するドラマの主題歌ですが、効果的で「威力のある」愛理ちゃんの代表曲になったと感じました。

アンコールのMCでは「他のお仕事も好きだけど、歌はやっぱり、あいりまにあと同じ時間、同じ空気を吸って、お互いにがんばっていこうねとキャッチボールできる大切な場所。『愛理ちゃんが遠くに行ってしまいそうで悲しい』というのも見るけど、人間としてみんなと向き合っていて、みんなの近くにずっといるから。みんながいるから私は『鈴木愛理』でいられます。まだまだ叶えたい夢があるので、みなさんと大きな夢を見ていけたらいいなと思っています。これからも笑顔でいてください」とファンへのメッセージを伝え、「みんなの光であり続けるように。みんなのことを思って歌います」の言葉を添えて「光」を歌いました。
ファンへの重めの愛も含めて、ホントに最強の推し!です。

アンコールの最後に撮影可能タイムがあって「最強の推し!」を再演しました。私が立っていた位置は遠かったので、ステージ全体を撮って、今回の髪型「低めのツインテ―ル」の可愛さは、ビジョンで見てもらおうという作戦で撮ってみました。良かったらどうぞ。

 

セットリスト
オープニング(最強の推し!)
01.No Live, No Life
02.Be Brave
03.Moment
MC
04.rescue
05.桃色スパークリング (℃-ute)
06.shampoo
07.見る目ないなぁ
MC(バンドメンバーの紹介)
08.Let The Show Begin
09.Break it down
10.光の方へ
VTR(「あいりまにあチャンネル」グッズ紹介)
MC
11.サインはB
12.こころのたまご (Buono!)
13.DADDY! DADDY! DO!
14.ハイビート気分
MC
15.カタオモイ。 (Buono!)
16.平等なメロディ
17.IDENTITY
18.最強の推し!

ENC
01.君の好きなひと
MC
02.光
MC(バンドメンバー紹介など)
03.最強の推し!(前半は撮影可能)

 

「IDENTITY」

「最強の推し!」