9月19日、duo MUSIC EXCHANGEであった「Cosmic Fantasy ~Acoustic Night Vol.2~」に行ってきました。お目当ては、PiXMiXの大谷美咲ちゃん。


普段は女性アイドルグループで活動しているメンバーがソロで登場するアコースティックの対バン・ライブです。

最初に登場したのはmay in filmの冬野ななせさん。ステージに直に座り、膝に抱えたギターを弾いて歌うスタイルは、ギター女子の所に遊びに行って歌を聞いているような感覚になりました。この日が初見だったので、スピッツなどのカバーをやってくれたのはありがたかったのですが、その中で1曲だけやったグループのオリジナル曲「スターゲイザー」の歌唱が良くて「やっぱりオリジナル曲を歌うって違うんだなぁ…」と思いました。
2番目がベンジャス!の日高里緒さん。ギターの弾き語りで歌う声に透明感があって、きれいでした。ルックスも可愛い感じの人で、ファンの方が結構来ていたようです。
3番目に登場した海中くらげさん。「高知から歌いに来ました」と自己紹介し、ナイロン弦のガットギターを爪弾きながら、柔らかい歌声を聞かせました。「さとりモンスターの空中つきちゃんがお友達で…」と言っていたのでピンときて、検索して納得しました。
4番目に元LinQの天野なつさんが登場。他の出演者とは違った出演形態で、音源とギターのサポートをバックに張りのある歌声を聞かせました。ボーカルとして本格的で上手でした。イベントの折り返しを過ぎたところで少し目先を変えることになり、観客を飽きさせない効果があったと思います。サポートのギタリストは柏原収史さん。

大谷美咲ちゃんは最後に登場し、表情たっぷりに歌う「なんでもないよ」のピアノの弾き語りでライブが始まりました。
2曲目はPiXMiXの「キミシラユキ」を情感を込めて披露。この曲の歌詞について、家族で「生まれ変わったら何になりたい」という話になった時に、お祖父さんがまた自分に生まれ変わってお祖母さんと結婚すると言ったことに感動して、この歌の作詞をしたというエピソードを紹介しました。その「じじとばば」こと美咲ちゃんのお祖父さん・お祖母さんもライブに来て、2階席で見ておられました。一緒にメンバーの武内愛莉ちゃんも見に来ていました。
ギターに持ち替えての後半。「私は大谷美咲という名前なので、ギターとピアノの二刀流なんです」と言ったのは、他グループのファンの人たちも反応していて、名前を覚えてもらうのに役立ったと思います。「ギターは高校生の頃から趣味で初めたんですが、上京して6年続けてきたので、趣味を超えたかなと思います。好きだから続くことってありますよね。私にとってアイドルと音楽がそれです」と述べました。
ギターでは、美咲ちゃん自身が作詞作曲したオリジナルを2曲歌いました。
「優しさに触れた時に淋しくなることって、ありませんか?そんな気持ちを歌にしました」と述べて「絆創膏」を、「終わりたくない楽しすぎた日に、今日が終わって欲しくないなと思って書いた曲」と述べて「夜の端っこ」を歌ったのですが、トークが上手いので曲紹介とパフォーマンスの相乗効果で曲の世界に誘われます。
最後のMCでは、10月22日のワンマンライブについて「6周年を迎えて、7年目ももっと頑張っていくぞという覚悟を見せるライブにしたい」と決意を述べ、24日のヒキガタリウムについても告知しました。
再びピアノの弾き語りに戻り、情景が目に浮かぶような繊細さで「花に亡霊」を披露。歌い終えた美咲ちゃんが舞台袖に引っ込むと、すぐにアンコールの声が起こり、再度ステージに登場しました。
アンコールでは「ギリギリまでやるか悩んでいたオリジナル曲」と紹介して「愛の自販機」をギターでパフォーマンス。最後はPiXMiXのことを紹介し、「ね?愛莉ちゃん!」と声をかけると、2階席から「大好き!」と愛莉ちゃんが答えてステージが終わりました。
ピアノはドラマティックに、ギターはアーチストっぽく、伸びやかな歌声を乗せた弾き語りを聞かせた美咲ちゃんのライブ。作詞・作曲したオリジナル曲のレパートリーも増え、そのステージはアイドルグループと並行してやっているとは思えない本格的なもので、トリにふさわしい素敵なパフォーマンスでした。

特典会でも「22日は、絶対に埋めたい!」と言っていましたが、10月22日のPiXMiXのライブに賭ける思いはとても強いようで、この日は会場内でピクミクファン以外にも、美咲ちゃん自身が積極的に声をかけていました。

セットリスト
01.なんでもないよ(マカロニえんぴつ)
02.キミシラユキ(PiXMiX)
03.絆創膏
04.夜の端っこ
05.花に亡霊(ヨルシカ)
ENC
01.愛の自販機