8月13日、千葉市蘇我スポーツ公園であった「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」に行ってきました。レポの3本目は鈴木愛理ちゃんのステージについてです。

HILLSIDE STAGEに到着すると、ちょうどバンドの音合わせ中でした。愛理バンドのお馴染みのミュージシャンのみなさんが「rescue」でサウンドチェックをしている様子を眺めるのも、楽しい時間です。時折、観客から「亜美さまーっ!」「さっし、どこー?」などの声が飛ぶと、気軽にレスを返しておられました。ベース&バンマスのまーくんこと宮本將行さんは不在(SNSを見ていると別のお仕事のよう)で、別の方がベースの音を合わせていました。



観客の愛理コールが起こる中、アーティスト紹介のジングルが流れ、愛理ちゃんが明るいオレンジ色の衣装で登場しました。
1曲目。力強いアカペラから始まる「IDENTITY」で、6月のツアーでの感動の記憶が蘇ります。「ロッキンジャパン、盛り上がっていくよ!」の掛け声とともにバンド演奏が始まり、自然に体がジャンプしていました。「みんなのココロノオトを聞かせて!」の呼びかけから、「I ring the bell」と「ココロノオトヲ」でコールアンドレスポンス。伸びやかな歌声に心を揺さぶられます。
続いて「ロッキンジャパン、楽しんでますか?」「最後までついて来てね、よろしく!」と観客を煽ると「Let the Show Begin」をカッコ良くパフォーマンス。
「みなさんこんにちは、鈴木愛理です。このままノンストップでお届けしていくよ。夏のロッキンは2019年ぶりです」と前振りしての「rescue」は、フリコピをまじえて楽しく盛り上がりました。
さっしさんのドラムスに乗せて「ここからは、私がハロー!プロジェクト時代にやってきた曲をやっていこうと思います」と紹介し、「まっさらブルージーンズ 」からのメドレーが始まりました。「世界一HAPPYな女の子」「Independent Girl~独立女子であるために」というハロプロ時代の愛理ちゃんを感じられる選曲もうれしい。
続いて、「新しい試みをしてみようと思うんだけど。この後、ロッキンのステージに出てくるアーティストさんの中で、お友達だったり、カバーさせてもらったりとか、関わりのあるアーティストさんが何組かいらっしゃるので、ちょっとずつメドレーでやってみてもいいですか?」と観客に投げかけます。返ってきた大きな歓声に「これを自分のステージでやるのはドキドキなんだけど、各アーティストさんに尊敬の意と魂からの気持ちを込めて歌っていきたいと思います。みんなで盛り上げていきましょう。まずは後輩のJuice=Juiceの曲から」と紹介して、「『ひとりで生きられそう』って それってねえ、褒めているの? 」を歌い始めました。そこから自らもカバーで歌っている「別の人の彼女になったよ」のサビへとつないで、情感を込めてエモーショナルに歌い上げます。
「この後、そこ(隣のPARK STAGE)で友人のアイナがステージをします。アイナに届け、BiSHお疲れ様!」と言葉を添えて「オーケストラ」へ。愛理ちゃんがアイナ・ジ・エンドさんと交流があることは知りませんでしたが、カッコいい友人同士だなと思いました。後で聞いたところでは、この時PARK STAGE上であちらのスタッフがサムズアップして反応していたとのこと。うん、カッコいい!
「アイナ、愛してるよ!」の言葉を贈った後、歌い出したのは「アイドル」。愛理ちゃんがレギュラーMCをつとめているアニソンの配信番組(アニソン神曲カバーでしょdeショー!!)でカバーしたYouTube動画が話題になっているだけに、この日のヘッドライナーがYOASOBIだと聞いて、ファンの多くが様々な期待をしたことに、愛理ちゃんなりに応えてくれたのだと思いました。
ここまで聞いて、これだけ多様な曲を詰め込んでも、すべて見事に自分のものとして歌いこなしてしまう歌唱力は、贔屓目なしに凄いと思いました。「アイドルが憧れるアイドル」は遙かに超えて、歌手としてもかなり高いレベルだと感じました。
そして、ダメ押しでお馴染みのコードをいっふぃーさんのギターが鳴らします。
「今日もあれをあげちゃおうかな?」といたずらっぽく言うと「キスをあげるよ…」と歌い出し、「受け取ってくれますか?」と可愛い過ぎる前振り、「今日は私が歌うから、ちゃんと受け取って欲しいんだけど、大丈夫?」と呼びかけ、返ってきた大歓声とともに爆上がりの「初恋サイダー」でステージを締めくくりました。
ロッキンに集まった聴衆にアーティストとしての実力を確実に示しながら、ファンが聞きたいものに120%寄り添い、聞かせてくれた愛理ちゃんらしさいっぱいのステージでした。

…と、冷静を装ってレポを書いていますが、実は優先エリアの最前列を引き当て、目の前で愛理ちゃんが歌って踊って、笑顔で手を振ってくれるので、当日は冷静でいることはできませんでした。これだけ凄いパフォーマンスを見せながら、とんでもなく可愛い人です。

セットリスト
01.IDENTITY
02.Let the Show Begin
03.rescue
04.メドレー
 まっさらブルージーンズ (℃-ute)
→ 世界一HAPPYな女の子 (℃-ute)
→ Independent Girl~独立女子であるために (Buono!)
MC
05.メドレー
「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? (Juice=Juice)
→ 別の人の彼女になったよ(wacci、鈴木愛理)
→ オーケストラ (BiSH)
→ アイドル (YOASOBI)
06.初恋サイダー (Buono!)