2月23日、横浜ランドマークホールであった「鈴木愛理AFTER LIVE PARTY  #敗者復活ソングの逆襲」夜公演に行ってきました。

昨年11月から今年の1月にかけて行われたデビュー20周年記念のツアー「鈴木愛理 LIVE PARTY  No Live,No Life??」(NLNL2)の番外編(打ち上げライブ)として行われたFCイベントで、NLNL2の選曲から漏れた楽曲の中から選んだ「敗者復活ソング」をパフォーマンスするライブでした。
追加公演もあるので、以下、ネタバレ注意です。

ツアーで使っていたドラクエ風オープニングSEの後、愛理ちゃんが登場してイベントが始まりました。衣装は、上半身だけNLNL2ツアーの衣装をリメイクしたものとのこと。
1曲目の「My alright sky」は、以前のFCイベントでよく歌っているイメージがありましたが、一回りも二回りも成長した歌唱で、スケールの大きなバラードがライブ空間に心地よく広がっていく感じがしました。Buono!の時にリリースした愛理ちゃんフィーチャー曲で、NLNL2のメドレーに入っていなかったのが不思議なくらいですが、「ツアーではMVをバックに流していたこともあり、最近ファンになっていただいた方もいらっしゃるので、基本的にMVがある曲で、シングル曲や表題曲を中心に選曲しました」との説明がありました。
そして、「私もBから始まるバンドのファンだから、そうなんだけど…」と切り出し、今回はFCイベントなので「シングルよりアルバムに入っている、『これ知らないでしょ?』という曲を選びがち」なファン心理を考えて選曲したとのことでした。

「逆襲メドレー」と名付けられたメドレーは3つ。NLNL2ツアーの時より1曲の尺が長めになっており、構成する曲のそれぞれが一つの楽曲として楽しめる長さでした。
最初のメドレーの1曲目が「ベーグルにハム&チーズ」で、一気に℃-uteの思い出がよみがえってきました。「音数が少ない曲を選んだ」と言うこのメドレーは、そこから「うらはら」「As ONE」と続いていきます。今回は年代順ではなく、愛理ちゃんが聞いていて気持ちがいいと感じる曲順にしたとのこと。
「『As ONE』は当時の自分が地声で出せる一番高い音で歌っていて、そこから、『美少女心理』でそれを塗り替え、『初恋サイダー』の時にそれを塗り替え、『ソラシド〜ねえねえ〜』でハイEを出して…という感じで上の音域は現役の時に少しずつ広げていきました。下の音域はソロになってから、ちょうど『別カノ』あたりから広げていきました」という話が聞けたのも、ファン心理としてはうれしいところ。

ファンに楽曲のアンケートを取ると、必ず入ってくる曲として紹介された「リメンバー・ユー」。もともと℃-uteのミュージカル「悪魔のつぶやき」の劇中歌で、その後はイベントで一度だけ、愛理ちゃんがギターを弾きながら歌ったとのことです(2012年3月3日に矢島舞美ちゃんとやったイベント)。「このタイミングで歌わないと、歌うことがないだろうから」と言い、音源がないとのことで、アカペラで披露。FCイベントならではのスペシャル感がありました。なお、その後、ギターはずっとお休みしているとのこと。
事前アンケートはかなり票がバラけたとのことで、5曲ぐらいが票を集めた以外は、1~3票の曲が多かったそうです。それだけ曲数が多く、ファンそれぞれに聞きたい曲があるということですね。

2つ目のメドレーは「暗めの曲、みんな好きねぇ…という、やってる方も気持ちの良い、特効の銀テープが飛ぶ感じ」と紹介した「誘惑の休日」「甘い罠」「美少女心理」「Midnight Temptation」の4曲からなるメドレー。マイナー・キーでエモーショナル、熱くてスリリング、確かに私も大好物!
途中でイヤモニが落ちそうになり、メドレーを歌った後のMCで「テンプテーションしそうになった…」と言いながらイヤモニを直していた愛理ちゃん。周囲に「テンプテーションって何?」と尋ねて「誘惑」という意味だと知り、そこで初めてこのメドレーが「誘惑」で始まり「誘惑」で終わることに気づいた様子。リハーサルの時にはメドレーの長さが9分10秒だと気がつき、「奇跡だ!」と思ったとのこと。
また、「誘惑の休日」と「甘い罠」に関して、「℃-uteの本音」ツアーでなっきぃと舞ちゃんがポールダンスをしたことに触れ、ステージにポールが立っていたので、この曲ではポールと戯れるダンスをしていたと振り返り、「衣装の布が小さくて、今より大人っぽい表現をしていたかも…、当時を知らない方はビデオなどで見てください。と言っても、最初に見るのが『本音』というものどうかと思うので、何本目かぐらいに見てください」と言っていました。

3つ目のメドレーは、アンケート上位の曲も入れようと選んだという3曲。「co・no・mi・chi」は、それまでがBuono!がやっていた曲とは違って「第二章」という感じの曲だったので、当時は賛否が分かれていたところ、今回のアンケートでは結構上位に入っていたそうです。「歌詞の意味が深くて、今歌った方がしっくりくる歌詞」とのこと。
また、「光の方へ」がランキングに入っていたことについて、ソロ曲が入るのはすごくうれしかったと言っていました。
「MIRACLE HAPPY LOVE SONG」は、最初に「タオルの回し方が独特」と紹介し、歌った後に「みんなタオルの回し方、曖昧に覚えていない?」と指摘する愛理ちゃん。声出しOKだった頃は「朝までねえ」とメンバーが歌うと、客席が「愛し合おうよ!」と返す曲だったと説明していて、いつかまたやりたいなぁと思いました。

「ファンのみなさんと、静電気のようにぴったりとくっついて離れない21年目を迎えたい」と曲振りして歌った「愛はまるで静電気」。落ちサビの「あんな小さかった私を見つけ出してくれてありがとう」という歌詞を、20周年のタイミングで歌いたかったから選んだとのことでした。歌詞が良くて、メッセージを伝えたいと思って選んだものの、実際に歌ってみると「一人で歌うのは無理があるので、カラオケで歌う時は二人で交互に歌いましょう」(今回は音源をかぶせて処理)とのこと。
最後は、「コロナ禍でみんな元気がない時に笑顔を共有した曲。当たり前だと思っていたことが当たり前でなかったことに気づけた自分を忘れないように」と紹介して「Easy To Smile」で締めくくり。間奏では「さあ、みなさん、どんどん声を出すライブができる気がしませんか!」と客席に呼びかけ、最後は笑顔でいっぱい手を振ってくれました。

ライブ終了後、愛理ちゃん自身が影アナを務め「以上を持ちまして『鈴木愛理AFTER LIVE PARTY  #敗者復活ソングの逆襲』はすべて終了となりました、が…」と言った後、情報を解禁(FCで最初に解禁してくれるのが愛理ちゃんらしい)。
3月29日に「heart notes」がシングルとしてリリース。
6月11日パシフィコ横浜、24日NHK大阪ホールの日程で20周年イヤーを締めくくるツアーを実施。との発表がありました。

3つの「逆襲メドレー」を含むとても「あいりまにあ」なセトリで、聞きたかった曲がいろいろ聞けたライブ。愛理ちゃんも言っていましたが、改めて名曲が多いなと思います。FCイベらしくリラックスしたトークも楽しく、NLNL2ツアーに続いて20周年イヤーを一緒に楽しめました。

オープニングSE
01.My alright sky(Buono!)
MC
*逆襲メドレー(1)
02.ベーグルにハム&チーズ(℃-ute)
03.うらはら(Buono!)
04.As ONE(℃-ute)
MC
05.リメンバー・ユー(アカペラ)
MC
*逆襲メドレー(2)
06.誘惑の休日(℃-ute)
07.甘い罠(℃-ute)
08.美少女心理
09.Midnight Temptation(℃-ute)
MC
*逆襲メドレー(3)
10.co・no・mi・chi(Buono!)
11.光の方へ
12.MIRACLE HAPPY LOVE SONG(Buono!)
MC
13.愛はまるで静電気(℃-ute)
MC
14.Easy To Smile