10月25日、恵比寿LIQUIDROOMであった「THE ORCHESTRA TOKYO 3rd ONEMAN SHOW 『FUTURE ORCHESTRA』」に行ってきました。


満員のLIQUIDROOMで「想像どおり」(想像以上)にバンドが似合う楽曲と、サウンドに乗せてカッコよく歌って踊るメンバー。時折見せる表情も可愛くて、感動の涙が胸を打つ最高のライブでした。

 
オープニングでは新たなSEが流れ、バックバンドが登場して音を重ねます。ナマ音で厚みを増すサウンドに乗せて、メンバーが一人ひとり出てきてポーズをきめる姿は、まさにヒロインの登場を感じました。
ライブの1曲目は「PROGRESS」、疾走感のある楽曲にバンド演奏がぴったりマッチします。構成はドラムスとベース、キーボード、ツインギターにマニピュレーターの6人。続く2曲目は「SONIC MOVE」で、バンドのグルーヴ感が際立つ楽曲が続きます。
よりビートの効いた「ACT」、さらにタイトな「DANCING MONSTER」と、音源が持つイメージを再現しつつも、ナマ音ならではの音が立っていて、新鮮な躍動感が加わっていました。オケトーの曲はバンドが似合うだろうという想像どおりでもあり、実際にその場で感じるサウンドは想像以上でした。
そして、バンドサウンドに乗ったメンバー4人の歌声は力強く、活き活きとしていて、華やかなライトに照らされて踊るしなやかなダンスとともに、とてもカッコ良かったです。

最初のMCでは、メンバー紹介に続いて「本日のチケット、ソールドアウトです!」と流川乃莉子ちゃんが言い、他のメンバーも「ありがとうございます」と感謝を伝えます。満員になったことを喜ぶうれしそうな表情が可愛く、この表情を見るだけでも、来た甲斐があったと思いました。
「このライブは、5月15日のツアーファイナルで発表になって、それから5か月ちょっとで、新しく見てくれる人が増えたと思います」と裕木真生ちゃん。オケトーのワンマンに初めて来た、オケトーを初めて見たと手を挙げる人も結構いました。
「見て、見て、イヤモニ初めて…左側外れた」と平澤芽衣ちゃん。ちょっと外れやすかったようですね。大石花音ちゃんが「オケトー初のバックバンドをつけてのライブです」と言い、メンバーが一人ずつバンドメンバーを紹介しました。
D:高浦''suzzy''充孝、B:後藤マサヒロ、K:森谷優里,G:イトウマサカゲ,G:Q汰,M:横川雄一という顔ぶれでした。
MC明けは、ドラムスが刻むリズムが力強い「東京パレード」から始まりました。「ハニートラップ」「螢」「ESCAPiSM」「LiP」と、お馴染みの曲をバンドの楽器の音がよりスリリングに、よりドラマチックに彩って曲の世界観を広げていきます。そのグルーヴ感がメンバーのパフォーマンスの魅力を引き出していました。一方、メンバーの歌からも、曲のタイトルコールや煽りからも、とても気合が入って、ノッている感じがビンビンと伝わってきました。夢中で見て、聞いているうちに、あっという間に時間が過ぎていきました。

大きく長い拍手が湧きおこった後のMCでは、一人ひとり、今の思いを伝えました(以下、記憶とメモによる要旨です)。
「オケトーになって1年8か月、夢だったことがだんだんと叶っていくのが実感できて、やりたいことも増えていきました。メンバーのことを嫌だと思ったことが一度もなくて、スタッフさんも楽しい方たちだし、ここに集まってくれたみなさんが大好きです。みなさんと一緒にもっと夢を叶えたいと思います」(大石花音)
「こんなに大勢の人たちに集まってもらって、登場した時も感極まりました。まだまだ、みんなと叶えたい夢がいっぱいあるので、私が叶えたい夢と、みなさんがオケトーに思ってくれることが同じであればうれしいなと思います。これからも、ついてきてくれるとうれしいです」(裕木真生)
「5月にこのワンマンを発表してから、変わらずにいてくれるみんなと、この夏に新しく出会ってくれたみんなの顔が一緒に見れてうれしいです。出会ってよかったと思える人が増えていくのは幸せです。夏から新しいことをすることがいっぱいあって、新しいことをするのは怖いし不安だけど、みんながいるから乗り越えられるし、挑戦してよかったと思います」(平澤芽衣)
そんな、感動的な言葉の合間に見せる、お茶目で可愛いメンバーたちの言動に、会場がファンの優しい笑いに包まれます。その暖かな雰囲気もオケトー現場の魅力。
そして、自ら泣き虫だと言う乃莉子ちゃん、最初は感極まって言葉に詰まったものの、最後はしっかりまとめました。
「みなさんが、この日この時間に集まっていただいたことに感謝しています。この光景が、これからもみなさんと大きな夢を見たいと、私たちを頑張らせ、奮い立たせる力となります。みなさんの生きる力の一つがオーケストラトウキョウになったらいいなと思い、全力で音楽を届けていきたいと思いますので、これからもついてきてください」(流川乃莉子)
乃莉子ちゃんが言い終えると同時にイントロが始まり、「いつもステージに上がると笑顔にしてくれるみんなが大好きです。心を込めてうたいます」と芽衣ちゃんが言葉を添えて、メンバーがファンへの感謝の思いを綴った「ARiGATO」を歌いました。続いて、しっとりしたピアノのアレンジから「RIOT PARTY」につなげ、熱いパフォーマンスで再びテンションを上げていきます。「これが最後の曲です。最後までついて来てください!」と真生ちゃんの気迫がこもった煽りとともに、バンドサウンドに乗せた最高潮の「Checkmate」で本編が終了しました。

アンコールはVTRから始まりました。内容は、この間のイベントやライブの映像をフィーチャーしたもの。ライブに参加した思い出がよみがえる中、最後はこの日のライブ当日、会場入りするメンバーの様子で締めくくって、今日までの道のりを感じさせました。

 

改めてSE「LAGOON」が流れて、バンドが、そして、衣装チェンジしたメンバーが登場し、アンコール1曲目は「桜音」。今回のライブが発表になった春のツアーを思い出させるナンバーです。
新衣装は黒と白にゴールドをあしらった、シックながらゴージャスな雰囲気の衣装。秋冬のイベントに似合いそうです。それぞれに可愛いのですが、王子様とプリンセスのような、芽衣ちゃんの王冠と乃莉子ちゃんのティアラがポイントでしょうか。
「ここで、私たちから一つお願いがあります」と芽衣ちゃん。
メンバーの指示で観客が一斉にスマホライトを点灯すると、ステージが明るく照らされ、会場のライトが消されてもステージに立つメンバーがはっきり見えます。
一方、ステージからの景色を見たメンバーは、「スゴイ!メッチャきれい!」と喜んでいました。その演出からの「STRiNGS」。この曲は発表された時から、今回のライブの象徴的な曲になるだろうと思っていましたが、最高に素敵な演出の中で披露されることになりました。


その後、2月27日の2周年ワンマンを渋谷Spotify O-EAST で開催することが発表されました。O-EASTで開催することは、メンバーには、今回のライブが告知されたのと同時期に話があったそうで、「まだLIQUIDROOMなんて、いつかやれたらいいねという時期で、正直、どこか心の中で不安もあったんですけど」と乃莉子ちゃんが話し始めます。
「みなさんの顔を見たら、自信をもって言えます。簡単なことではないけれど、O-EASTを埋めます」と宣言。「『O-EASTでやります』と私たちが笑って言えるのは、今日、足を運んでくれたみなさんのおかげです。これからも信じてついてきてください」と決意を述べました。
「オーケストラトウキョウが、これからもみなさんのホームでありますように」の言葉とともに「FAMiLiAR」を歌い、ラストの「ROUTE MYSELF」は、ここからさらに進んでいく決意が伝わってくるようでした。
結成1年8か月で満員のLIQUIDROOMでのワンマンライブ。それはとても大きな到達点だけど、オケトーにとっては通過点、そんな期待が膨らむ素晴らしいライブでした。

 


特典会で…
平澤芽衣ちゃん
私「バックバンドで歌うオケトー、良かったよ」
芽「めいちゃんも、いつか正面で聞いてみたい、迫力が違うでしょ…で、委員長が歌うの」
…いや、それはチョット(汗)

特典会で…
裕木真生ちゃん
私「バックバンドで歌うオケトー、良かったよ。まいちゃんの煽りも良かった」
真「今日は、いっぱい頑張っちゃった。みんなノリがいいから好き」
確かに、いつも以上に熱いコールや煽りがカッコ良かった

大石花音ちゃん
私「バックバンドで歌うオケトー、良かったよ」
花「全然違うよね。『RIOT PARTY』が好きだった。ギターからピアノが入ってくるところ」
確かにあの部分、特別なアレンジでカッコ良かったですね。

この日は特典会参加者がとても多く、流川乃莉子ちゃんは、タイムアップでお話しできませんでした。
特典会後の、最後のあいさつ、ファンからメンバーへの花束贈呈、そして、この日でオケトー現場を離れるスタッフさん(プロデューサーを目指すとのこと)への花束贈呈まで見届けて、会場を後にしました。

セットリスト
オープニングSE FUTURE
1.PROGRESS
2.SONIC MOVE
3.ACT
4.DANCING MONSTER
MC
5.東京パレード
6.ハニートラップ
7.螢
8.ESCAPiSM
9.LiP
MC(一人ずつ挨拶)
10.ARiGATO
11.RIOT PARTY
12.Checkmate

ENC
VTR
SE LAGOON
1.桜音
MC(スマホライトの演出)
2.STRiNGS
MC(2周年ライブ告知)
3.FAMiLiAR
4.ROUTE MYSELF

 

「ESCAPiSM」

「Checkmate」