5月15日、渋谷WOMBであった「THE ORCHESTRA TOKYO TOUR2022 "ECHOES CIRCUS" FINAL」に行ってきました。


オケトー初の東名阪ツアーを締めくくるファイナルの公演です。
この会場に来たのは初めてでしたが、ステージが高く、演者から観客がいるフロアを見下ろす感じなので、後ろの方でも結構見えました。

第1部の主催対バンは、ゲスト4グループの5マンというなかなか「欲張り」な企画でした。
最初に登場したBLACKNAZARENEはアンダーグラウンドな雰囲気を感じさせる6人組。サウンド的には疾走感あるメロディアスなハードロックでした。
INUWASIも6人組で音楽的にはハードなエレクトロポップという感じ、ハードコアに分類されるようです。一方で、白い衣装はアイドルユニットらしさも感じました。
#2i2はグラビアで活躍しているメンバーもいる4人組グループで、お揃いのノースリーブ衣装が可愛く、ルックス面もアイドルらしい第一印象でしたが、サウンドはハードでパフォーマンスもガッツリくるタイプでした。3グループとも、サウンド的には結構強めで揃えてきた感じです。
二丁目の魁カミングアウトは、前に対バンイベントで見たことがあり、その時にも思いましたが、エンタテインメントとしてのレベルが高く、ステージの盛り上げ方にプロを感じました。4グループそれぞれに特徴があって、楽しいイベントでした。
そして、オケトーの登場。1曲目から「ESCAPiSM」で「キタッ!」という感じ。強いセットリストで迎え打ち、気合十分という感じでした。

第2部のワンマンライブ。前説でのマネージャー、スバルさんの「今日は、オケトー史上最長時間のライブになります!」の声に期待が高まります。
明るい夏を感じさせる新たなオープニングSEに乗せて、バックのスクリーンに映し出される映像で紹介されたメンバーが一人ずつステージに登場、衣装もこれまでの黒を基調としたものから変わって、爽やかなブルーを基調とし、パッと明るくなるような衣装がお披露目になりました。「マーメイドオーシャン」からライブが始まり、オケトーの2度目の夏の始まりを予感させる幕開けとなりました。
なお、新SEはライブ後に「LAGOON」とのタイトルが発表されました(「マイアミビーチ・ドローン撮り」ではない)。公式のツイートによると「オケトーはSEにもこだわりがあって、セットリストの始まりを演出する大事な1曲なんです」とのこと。複数のSEをライブによって使い分けている様子なので、なるほどと思いました。いずれのSEもカッコ良い曲です。
そこから「DANCING MONSTER」「ハニートラップ」「ACT」とお馴染みのナンバーが続きます。
新衣装がプリンセスのような流川乃莉子ちゃんは、パワーのあるハスキーボイスが魅力的ですが、特に伸びのあるロングトーンは聞いていて気持ち良い。
この日は、フロアを照らすスポットライトが効果的でしたが、「ハニートラップ」では赤いスポットライトが躍って会場を盛り上げていきます。その中で、観客にクラップを促す裕木真生ちゃんがカッコ良かった。「ACT」のサビに入るところで「行くぞ!」と掛け声をかけたのをはじめ、ライブ中の随所でタイトルをコールしたり、観客を煽るのがキマっていて、ライブ感を盛り上げていました。
新衣装のミニスカートと帽子が今回もお人形のようにキュートな大石花音ちゃん、一方でパフォーマンスには芯の強さを感じました。そして、平澤芽衣ちゃんのダンスは大きく、しなやかでとてもきれい。彼女ならではの存在感がある歌声やキャラクターとともに、推しているポイントです。
スクリーンには、曲のイメージを膨らませる映像が映し出され、それが舞台装置として、さらにライブを盛り上げていました。

最初のМCは、新衣装の話から始まりました。近くで見ると、柄が3Dになっているそうです。これまで同様に華やかで可愛くカッコいい、オケトーのイメージに合った衣装ですが、夏らしく爽やかなので、これからの季節、イベントやフェスのステージで映えそうです。
ツアー期間を振り返るトークでは、東名阪ツアーの間、他の対バンイベントでもいろんな地方に行ったので、その全部がツアーのような感じだったという話がありました。この間、たくさんのワンマンをやって「体力がついた」と言う花音ちゃん。2月にやった1周年記念のワンマンから今回までにやったライブは45本とのことで、その多さに驚きます。
「ツアーの集大成をお見せしたいと思います!」の言葉とともに、「Checkmate」からの中盤は、明るく力強いドライブ感のある「PROGRESS」、「メトロノーム」や「シャンデリア」といった可愛い曲、エモーショナルなバラードの「螢」、そして「RIOT PARTY」と持ち曲の多様性を見せてくれました。そのすべてがキャッチーな良曲で、楽曲でファンを惹きつける力を実感させました。私自身、曲が好きだというのが、ライブに足を運ぶ最大の理由です。

その後のMCでは、一人ずつファイナルを迎えた感想を述べました。
「現地で待っていてくれた人、遠征で見に来てくれた人、このツアーでたくさんの人に出会えて、こんなふうに応援してくれるんだと実感できてうれしかったです。ツアーでみんなとの距離が縮まったと思います」(大石花音)
「今日、ここに集まることを選んでくれてありがとうございました。ツアーでお話したり、SNSで広げてくれたり、オーケストラトウキョウに興味を持ってくださったり、一つひとつがうれしくて、集大成だなとかみしめながら歌っています。この時間が共有できて幸せです」(流川乃莉子)
「私は大きいことを言うのが好きなので、大きな会場で対バンをやった時に、特典会で『ここでワンマンやっているオケトーが見たい』と言われると、『余裕だよ』って言うのが好きなんですが、自信があって言っているわけではなくて、そういう私を見せたいと思っているんです。そんな自信をくれるみなさんが好きです」(裕木真生)
「ワンマンがガラガラだったらどうしようと思ってたけど、みんながいてくれてうれしくなりました。楽しんで遠征について来てくれたり、現地の人が会いに来てくれたりするのを見て、オケトーのワンマンでみんなをもっとたくさんの場所に連れて行きたくなりました。いつか、ふるさとの新潟にもみんなを連れて行きたいと思います」(平澤芽衣)
そんな感謝の気持ちをそのまま歌にした「ARiGATO」から始まる最後のブロックは「LiP」、アルバムアレンジの「ESCAPiSM」、「My HERO」とエモーショナルにライブを盛り上げて、本編が終了しました。

アンコールでメンバーが再登場すると、「ROUTE MYSELF」「東京パレード」で観客と一緒になり、ジャンプやクラップで盛り上がりました。
「今日、この日をオーケストラトウキョーと一緒に過ごすことを選んでくれたみなさんだけに送ります」との言葉を添えて「FAMiLiAR」を披露した後、最後の曲は「桜音」。ツアーのダイジェスト映像がスクリーンに流れ、特効の銀テープが舞う中で、サビの振付けに合わせて会場が一体になりました。この曲は、この春の思い出の曲になりそうです。

 

 

最後に、10月25日に恵比寿LIQUIDROOMで3rdワンマンライブ「THE ORCHESTRA TOKYO 3rd ONEMAN SHOW『FUTURE ORCHESTRA』」を開催することが発表されました。オケトー初のバックバンドをつけてのバンドセットのライブになるとのこと。着実にステップを登っている感じが共有できて、ファンとしてもうれしいお知らせでした。

このツアーの集大成となったファイナルは多幸感あふれた、力強く、カッコよく、キュートでキラキラしたステージでした。
多数のライブをこなしていくことで、パフォーマンスのスキルだけでなく、自信とか余裕とか、そういうものも身につけ、それが溢れ出してファンにも共有されたライブだった気がします。持ち歌全曲を披露した2時間余りのステージは、あっと言う間に終わりました。



特典会で…
ツアーファイナルなので、メンバー全員とお話
芽衣ちゃん
私「新衣装、可愛いね。夏フェスで映えそう」
芽「そう、それ!」
私「TIF決まったしね。どのステージに出るか決まった?」
芽「まだ、ドキドキ。でも、野外がいいな」
私「今日は、幸せな気分になるライブだったよ」
芽「僕も幸せ。ワンマンでお客さんが埋まるかなって心配してたけど、みんな来てくれてうれしかった」

まいまいさん
私「まいまいちゃん、ライブ中にタイトルコールやったり、煽りやったりしてたね」
真「ね、喋るようになったと思わない?」
私「うん」
真「ちょっと余裕が出てきたから」
私「あれ、良かった。ライブが盛り上がるから、もっとやって」
真「やった!」

花音ちゃん
私「今日は全曲やったね」
花「やったね」
私「2時間だよね。MCで体力がついてきたって言ってたけど、ホントすごい」
花「さすがに最後はきつかったけど、アドレナリンが出て」
私「次はリキッドルームだね」
花「リキッドルームって、すごくない」
私「ここまで来たな…って感じだね」
花「ずっとやりたいって言ってたから、うれしい」

のりぴちゃん
私「衣装、似合うね。最初、出てきた時に『お姫さまみたい』って思った」
乃「こうして(お淑やかにスカートの裾をつまんで)出て行ったよ」
私「今回は、泣かなかったね」
乃「そう。それにね、本番はセリフ(10月のライブのタイトル)をまったく噛まなかったの。これが、どう凄いかというと、リハは毎回噛んでた」
私「スゴい!」
乃「プリンセスになると、噛まないみたいです」

今回は、特典会最後の挨拶まで残ることができました。



セットリスト
第1部 "ECHOESCIRCUS"『TOKYO CIRCUS』
オケトーブロック
1.ESCAPiSM
2.ハニートラップ
3.DANCING MONSTER
4.Checkmate
5.桜音
6.RIOT PARTY

第2部 "ECHOES CIRCUS" FINAL
オープニングSE「LAGOON」
1.マーメイドオーシャン
2.DANCING MONSTER
3.ハニートラップ
4.ACT
MC
5.Checkmate
6.PROGRESS
7.メトロノーム
8.シャンデリア
9.螢
10.RIOT PARTY
MC
11.ARiGATO
12.LiP
13.ESCAPiSM
14.My HERO
ENC
1.ROUTE MYSELF
2.東京パレード
MC
3.FAMiLiAR 
4.桜音