6月20日、中野サンプラザであった「M-line Special 2021~Make a Wish!~」夜公演に行ってきました。

2021年に、PINK CRES.と宮本佳林を従えたさゆれなが歌う「彼と一緒にお店がしたい!」から始まるコンサートを見られるとは、夢にも思いませんでした。しかも、それがほんの序の口で、曲が披露される度に驚きや感動があって、熱くて「エモい」セットリストに時間が過ぎるのも忘れるほど。とにかく楽しいコンサートで、一言で言えば「6期最強スペシャル」でした。

この日はオープニングアクトから注目で、元つばきファクトリーの小片リサちゃんがM-lineでの復帰を果たしたパフォーマンスがありました。つばきの時からボーカルのウエットな魅力を担っていた感じがありましたが、それが活かされていました。特に「低温火傷」のアコースティック・バージョンは、清楚でナイーブな感じがとても良く似合っていたと思います。
2曲目はYouTubeでMVが公開されている「真夜中のドア〜stay with me」。実は私、かつて松原みきファンで、この曲が入ったアルバムも持っていました。本家より声質が繊細ですが、歌いこなしていくと雰囲気が出てきそうです。
曲紹介を間違って「やり直していいですか?」とやり直していたところも、つばきにいた時の「しっかり者」キャラとは違って可愛かったと思います。

この日のゲストは、譜久村聖ちゃん。3人と1曲ずつ歌う曲がなかなか「エモい」。
ハロプロエッグで一緒に活動した佳林ちゃんとは「ズキュンLOVE」を歌い、最後のМCで佳林ちゃんが、2人で中野サンプラザでこの曲を歌えた喜びとともに「ハロプロエッグはたいへんな時期もあって…」と当時の思いや、今の状況に対する感謝を述べていました。
れいなとは「2人が一緒にやっていた時期の曲で、一緒に歌うなら何がいいやろと思って」と選曲した「The 摩天楼ショー」。ふくちゃん曰く「私は、(卒業した)田中さんのパートを引き継ぐことが多かったので」なかなか一緒に歌う曲がみつからなかったとのことでした。確かに、今や歌唱面も含めて娘。を率いるリーダーです。
さゆとは当然「好きだな君が」。二人が揃ったラインナップでこの曲が来るのは当然わかっていましたが、それでも曲が始まると鳥肌ものでした。「これまでも一緒に歌ったことがあるけど、二人ともボブで歌うのは初めて」と切り出したさゆが、「髪をバッサリいって、少なくするのは思い切りが必要で…、(会場を見渡して)こうして見ると、思い切ってる方たちも多いようですけど」と安定のヲタ弄り。「それは、失礼やから」とれいなが突っ込むところまで、昔とまったく変わらない6期が楽しい。
また、21日に配信されたふくちゃんソロ曲「エキストラ」を披露。KANさんのカバーですが、しっとりした曲でとても素敵でした。歌詞がグッとくるので、特に、譜久村ガチ恋系のファンは絶対にチェックした方が良いです。

PINK CRES.と佳林ちゃんのMCは一人ずつ相手を選んで、初対面の印象を話す趣向でした。
「最初に会ったときはクールな感じかなと思ってたら、全然違ってた」(小林→佳林)
「抱っこしてくれる優しいお姉さんというイメージしかないです」(佳林→雅)雅ちゃんが「佳林ちゃん、小っちゃかったもんね」と言い、佳林ちゃん曰く「三億円少女」の時の写真も残っているそうです。
「『そっち系』が来たか、勝負する?みたいに思っていたけど、打ち解けてきて雰囲気が変わった」(雅→二瓶)
「オーディションの時、この子受かるなと思って、練習一緒にしようかと声をかけたら『え…、あ…、私…』みたいな感じで逃げて行った」(二瓶→小林)これにひかるちゃんが「みんなを仕切ってたから」と返して、「『そっち系』で『仕切ってるって』、どういうこと?」と二瓶ちゃん。
それぞれの関係性がわかって楽しいMCでした。

そして、全編を通して、れいなとさゆの存在感が圧倒的でした。
ソロで歌っても場を支配してしまうし、誰かと歌っても相手を活かしつつ、さらにその上をいってしまう華やかさ。スターって、こういう人たちのことだなと実感しました。久しぶりの「6期MC」のコーナーも、マスクをしているのを忘れて笑い転げてしまいました。
ハロヲタ目線でつい「現役、OG」という括り方をしてしまいますが、ハロプロ卒業後、女性アーティストとして完成して、眩しいぐらいの輝きを放っているこの時期を見られるのは、実はとても価値があることなんだと改めて気づきました。その意味でも、このM-lineコンサートがあって良かったと思います(その後、専用サイトもできたようです)。
https://www.youtube.com/channel/UC3mqDg-KHFdByufd-Vg0ogg
二人と同様に圧巻のパフォーマンス力を持つ一方で「相変わらず天然で可愛らしい人」高橋愛ちゃんをサプライズゲストとして「およげ!たいやきくん」がこの日、初披露されました。ユニット名の「たいやき たべたの なんで?」は高橋、田中、夏焼のアルファベットの頭文字にちなんだものだとのこと。これまでシークレットで有線で流していたところ、この日に情報解禁となり、21時にMVが公開されました。
「日本で一番売れた曲」とのことですが、この歌詞ってハッピーではなくて、なかなか意味深なんですよね。MVも良く見ると、なかなか意味深でした。

最後のMCでは、れいなが「カバーを歌う時は、原曲のイメージどおりに歌うようにしている」という自分のポリシーを述べた後、佳林ちゃんが「ワクテカ Take a chance」など娘。独特の歌い回しを完璧にコピーしているのを褒めていました。
また、30日に解散が決まっているPINK CRES.との共演が最後になると、さゆがM-lineコンのMVPは二瓶ちゃん、ひかるちゃんだと紹介して大きな拍手。さゆも「もう、二人ともハロプロやけん」と言って再び拍手。愛理回も含めて、二人の力は素晴らしかったと思います。ピンクもちゃんと追いかけておくんだったと、少し反省。
そして、こういう気遣いやMCの回しも含めて6期最強でした。最後はふくちゃん、愛ちゃんも交えての「シャボン玉」で、これも圧巻。



セットリスト
OA
1.低音火傷(つばきファクトリー)
2.真夜中のドア~stay with me(松原みき)

本編
1.彼と一緒にお店がしたい!(モーニング娘。)/全員
2.アレコレしたい!(Juice=Juice)/全員
3.ズキュンLOVE(ミニモニ。)/宮本、譜久村
4.The 摩天楼ショー(モーニング娘。)/田中、譜久村
5.好きだな君が(モーニング娘。)/道重、譜久村
6.セクシーキャットの演説(モーニング娘。)/道重、田中、譜久村
MC
7.エキストラ(KAN)/譜久村聖
8.チュッ! 夏パ~ティ(モーニング娘。)/道重、小林、宮本
9.優柔不断だねギルティ/宮本佳林
10.ルーレット/PINK CRES.
MC (PINK CRES.、宮本)
11.Rockの定義/田中れいな
12.OK!生きまくっちゃえ/道重さゆみ
13.BABY!恋に KNOCK OUT!(プッチモニ)/田中、夏焼、二瓶
14.黄色いお空でBOOM BOOM BOOM(黄色5)/夏焼、宮本
15.およげ!たいやきくん(子門真人)/たいやき たべたの なんで?(高橋愛・田中れいな・夏焼雅)
MC 「6期のMCコーナー」
16.私の時代!/道重さゆみ、田中れいな
17.大きい瞳(モーニング娘。)/道重、田中
18.恋の呪縛(Berryz工房)/全員
19.ワクテカ Take a chance(モーニング娘。)/道重、田中、PINK CRES.、宮本、譜久村
MC(最後の挨拶)
20.シャボン玉(モーニング娘。)/道重、田中、PINK CRES.、宮本、高橋、譜久村