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(2011年シーズン
ブラウンの成績は 打率.332 33本 111打点でブルワーズを地区優勝に導く。 シーズンMVPにも輝く)
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2011年 12月15日
(ブラウンが禁止薬物の検査を受け、陽性反応が出たと報道)
アーロン・ロジャース(フットボール選手、スーパーボールMVP)
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「ブラウンの薬物使用のニュースにはとても驚いている。 こんな酷い報道にはなにかきな臭いものを感じる。 彼は争う姿勢を見せているのが間違ってるという何よりの証拠だ。
俺は100%ライアンを支持する。 彼を信じている。 こんな酷い報道で、俺たちの友情が壊れることもない。 彼が言う事はすべて真実であると、俺はここできっぱり断言したい。
ライアンのロッカールームでの取り組みを見たことがある。 大変な努力家だ。 薬物を使ったなどと言う報道はばかげている、酷過ぎる。 彼の誠実さを知ってる俺にとっては、とんでもない言いがかりだ」
デビッド・コーンウェル(ブラウンの弁護士)
「検査は非常に異常な状況で行われたことは確実で、それはライアンの100%無実を証明することでしょう。
ライアンは非の打ちどころのない人間であり、薬物を使用したことなど過去に一度もありません。 事件の性質上、詳細はここでお伝えできませんが、彼の100%無実が明らかなことには自信をもっています」
(陽性反応が出た直後、ブラウンは再検査を願い出たと報道される。 そして2回目のテストでは陰性反応であったとも報道)
↓(約1か月後)
2012年 1月21日
ブラウン(リーグMVPの授賞式でのスピーチ)
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「人生には時折困難なことが起こります。 それをただの困難ととらえるか、それとも自分をさらに成長させる好機ととらえるかで、その後の人生が大きく違ってくると思っています。 困難な状況にどう対処するかによって、その人の人柄がよく表れるものだとも考えています。
僕は常にベースボールを愛し、尊敬の念をもってプレーしてきました。 僕のキャリアの中で、尊敬や感謝の気持ちを忘れたことなど一度もありません。 MVPという素晴らしい賞を受賞できることに、大変感謝すると同時に、恐縮する思いも抱いています。
(ブラウンは弁護士を通じ、禁止薬物を使っているという報道を強く否定。 検査がに非常に特異な状況で行われたことを明かした)
ブルワーズオーナー、アタナシオ氏
「ブラウンはチームにとってもミルウォーキー市民にとっても模範となる素晴らしい人物です。 2005年にチームに加わって以来、人格者であり誠実な人間であり続けました。
性急に判断をするのは危険です。 我々はブラウンの言い分に耳を傾ける必要があります。 このよう不幸な状況に陥った彼を助け、彼の無実が明らかにされることを全力でサポート致します」
↓(約1か月後)
2012年2月24日(検査に不備があったことが認められ、出場停止処分は課されず。 無罪を勝ち取った。 記者会見にて)
ブラウン
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「事実は単純です。 僕は無実です。 もし僕が意図的にしろ・意図的でないにしろ薬物を使ったとしたら、一番最初にやったと言うのは僕自身です。 僕はそういう人間です。
もちろんパーフェクトな人間ではありません。 しかしそんな僕でも、過去に自分の行動が間違ったと思った時は、すべてその責任は取ってきました。 自分に誓って、今まで生きてきた人生に誓って、そんな物質は僕の体内のいかなる場所にも取り入れられていないと誓えます。
今日という日、ここまでの道のりは本当に長いものでした。 姿を現してすべてを話したいと何度も思いました。 僕を攻撃したすべての人たちを、表に出て攻撃してやりたいとも思いました。 僕の名前や生きてきた人生は彼らによって泥の中に投げ込まれました。 無実を勝ち取ったこの日を想像することができないほどでした・・こうやって僕の気持ちを公に話せる日が来る今日のような日を想像することがまったくできませんでした。
この薬物疑惑により、危機に陥らされたのは僕の生活です。 誠実さ、人格、僕のすべてが疑惑の海に投げ入れられました。 なにが真実か、明らかにする必要があるでしょう。 もしあなたが完全に潔白を証明しなければ有罪だと言われたとしましょう。 僕はこう思います。 そんなあなたの生活やすべてをぶち壊す権利など誰にも・・・検査員にもないのだと。 僕に対して行われた検査に重大な欠陥があったのは明らかなのです。
(検査時の状況についてお聞きします 詳しく教えてください)
陽性反応を示す覚えなど全くないと、検査した人間に伝えました。 僕の生きてきた28年間に誓って、僕の信じる道徳・誠実・公平、すべてに誓って陽性を示す行為など絶対に行っていないと彼らに伝えました。
僕が検査を受けた時、立ち会う人間と検体を施設に運ぶ人、そして彼の息子の3人がいました。 検査のマニュアルでは、僕の検査に立ち会う人間は2人と決められてるはず。 でも僕の検査では明らかに第3の人間がいたのです。 その息子さんは、父親の付き添いでたまたま来てたと聞いてます。
また何故僕の検体をすぐ検査施設に持って行かなかったか疑問です。 検査を行った44時間後にやっと施設に持っていってるのです。 その間は僕の検体は検査員の自宅に保管されていたのです。 そしてさらに重要なことは、検体には名前が記載されず「7」と番号だけが与えられるんです。
何故すぐ持っていかなかったんでしょうね? 僕にはわかりません。 施設は午前7時30分には開くんです。 閉まるのは午後1時30分。 44時間も経った後でなく、すぐもっていけたはずです。 僕の検体を運んだ人間にはたくさん聞く必要があるでしょう。 検体を運んだプロセス、やり方、事実をすべて。 僕に起こった陽性反応という奇妙な事実に、そのことが関係してるのではと疑ってます。
また僕達は化学者たちに質問して回りました。 もし誰かの封をされた検体に細工をしようと思ったら、それは難しいか?と。 そしたら彼らは、もしその気になれば簡単なことですと言いました。 ですから、僕の検体の所在を第3者に知られるようなことは、絶対あってはならないのです。
この騒動の元となった、最初に報道したESPNを強く批判します。 真実は僕らの側にありました。 だから僕らは勝利したのです
それと、本当に残念に思うことが一つあります。 オフにシーズンの余韻や喜びに浸れなかったことです。 チームはあと2勝すればワールドシリーズに進出できるほど、素晴らしいシーズンを送りました。 個人的にも最高の成績が残せました。 そんなシーズンが終わったオフシーズンをこの騒動のせいでまったく満喫できなかったのです。 本当に残念でなりません」
ブラウンの父親
「息子を誇りに思います。 彼の100%の無実は知っていました。 息子の誠実さ人格を我々はいつも見ていますからね。 それが今日世に証明されたと思います。
騒動の最中はずっと息子は怒り心頭でした。 でもそれは仕方のないことです。 こんなことは世の中の誰にも起こって欲しくないほど、酷いことだと思っています。」
ハート(一塁手、チームメート)
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「酷い悪臭のする多くを知ると頭痛がする出来事だよ。 それにブラウンにとって頭にくることだから、詳しくは言うつもりはない。でも僕は真実を知っている。 そしてブラウンを陥れる、別のシナリオが用意されていたこともね。 ブラウンのように大声で叫びたい気持ちなのは確かだ。 ブラウンの潔白が証明されて、とても幸せだ。 チームにとってもミルウォーキーの街にとっても素晴らしい日になった」
ルクロイ(捕手、チームメート)
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「正しい決断がなされた。 僕ら選手誰にでも起こり得ることだ。 僕はずっと彼を信じていた。 潔白が証明され、シーズンに向けてやっと動いていける。嬉しいよ 」
サンチェス(マーリンズ所属、大学時代のチームメート)
「もし彼がクロなら、無罪にはならない。 連絡は取っていた。 彼は僕に何もやってないと話していた。 だから初めから無実を知っていたし、ずっと彼をサポートしてきたんだ。僕は彼をよく知ってる。 嘘をついたことなど一度もない誠実な人間だ」
ベーカー監督(シンシナティ監督、シーズンはブラウンのブルワーズに負かされた)
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「俺がどう思おうとどうでも良いだろ。 興味深かったとは言っておこうか。 ブラウンは好きな選手だ。 だから彼にとって良い結果になり喜んでるよ。
ただあのブラウンがいなかったら、違った結果になっていただろうな。 必ず我々にとって良い結果になったとは言わないがね」
MLB機構のボブマンフレッド
「(ブラウン側がずさんな検体の管理と攻撃した)薬物テストに関わった検査員達は、十分な経験を積んだ人間です。 また検査に関わった人たちの行動はすべてマニュアル通りの行動であり、プロフェッショナルで適切でありました。
自宅に検体を保管した行動も、施設が閉まって届けられないと判断した時はそうすることが、マニュアルに書かれており問題ありません。
MLBの薬物検査体制は非常に厳格で信頼性のおけるものです。 その優れた検査システムは、メジャーリーグの薬物検査だけでなく、他のスポーツや薬物検査にも使われていることからわかると思います。
ブラウン側が主張するように、検査に重大なミスや欠陥などはありませんでした。 状況が変化しても対応できるようマニュアルが組まれており、検体の封が開けられ作為的なことが行われたこともありません」
アタナシオ氏
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「私は2011年のリーグMVPに相応しいと証明された、ブラウンの大ファンだ。 そしてまた、MLBの厳しい薬物検査を支持する人間でもある。 シーズンMVPであるブラウンにとって厳しいオフシーズンとなった。 だがそれは同時に、MLBの厳しい薬物検査と真剣に取り組む姿勢のためで、必要なことである」
ブラウン
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「ファンの大きなサポートがあったからこそ、あの大変な状況を突破できたんだ。 本当に素晴らしい。 僕のことをサポートしてくれた人たちに心から感謝しています。
こんな状況に陥って、誰が本当に自分を応援してくれている人なのか気づくことができました。 誰が本当の友人なのか、僕のことを本当はどう思っているのか、ああいう状況に陥ったからこそわかることもありました」