再掲載:ダウン症の娘にもらった素敵な人生 | 何かをやりたいけど整理できていない方へ、行動を起こすヒントを伝えるブログ

再掲載:ダウン症の娘にもらった素敵な人生

こんにちは
最近私は過去の記事をまとめています。
その中で、このブログでいろいろな人をインタビューして、大きく感動した事を思い出しました。
中でも「インタビュー活動は私の使命だ」と感じたお話を再掲載したいと思います。

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スーセイフジサンさんは、先日
「息子の死の淵からの生還によって得た絆」
で記事にさせていただいた藤山 寿美子さんからご紹介いただきました。

インタビューは、定年退職後に始めた英語のスピーチで世界大会に出場されたお話を中心に伺いました。


私は61歳になるまで学校の先生をしていました。

あまりにもいろいろな仕事があって、しんどい事がだくさんあって先生という職業はくたびれました。
土曜日・日曜日も本当に疲れて寝てしまっていました。
退職したら、このまま毎日日曜日、ずっと寝てるような気がしました。

その時丁度娘が大学で聴講生になっていたので、私も福祉の勉強で聴講生になろうと思いました。

長年英語をやってきたので、英語でみんなと交流したいと思いました。
残念ながらそこには英語クラブが無かったのですが、英語に興味がある先生を見つけ、
そこから英語クラブを教えていただきました。
そのクラブは損得勘定のない、人の為に、みんなの為の人間関係でした。

今まで生きてきた中では、そういう人間関係初めてで、びっくりしました。

英語クラブでは、英語のスピーチをする必要がありましたが、
そこで障害を持った娘を通じて自分が成長してきたことをまとめました。
今までの出来事は経験の積み重ね。
その経験が忘れられないのはなぜだろう?
スピーチは、あの経験でこういう事を学んだんだという整理につながりました。

(インタビューでは、実際スーセイフジサンさんが行った英語スピーチの内容をお聞かせいただきました。)

●日本大会のスピーチ

普通、人は障害者と聞くと自分達よりできない人と思い込んでいると思います。
私は常にそうであるとは限らないと思っています。
それを説明するために2つの話をしたいと思います。

下の息子が小学校の三年生の時、先生が「君のお姉ちゃんは障害者だよね」と息子に言いました。
息子はその日、びっくりして帰ってきて
「お母さん、お姉ちゃんって障害があるんだって??」と驚いて尋ねました。
息子にとっては、皆と変わらない普通のお姉ちゃんで障害が何のことかわからなかったようです。
それまで私も娘を障害者という特別な扱いをしなかったので
息子の中では娘は障害者という枠に入っていなかったようです。

私は、息子に
「障害者ってどんな人の事を言うの??」と尋ねました。
息子はしばらく考えた後、
「助けてもらわなくちゃいけない人」
と答えました。
「お姉ちゃんはどう?」と聴くと腕組みして考えて・・・
「おねぇちゃんよりも僕のほうが手伝ってもらっている」
と答えました。

「どうしてそんなこという?」と聴くと、
「僕の部屋汚いし、お母さんが手伝ってくれる。
お姉ちゃんの部屋は綺麗。」
といいます。
確かにダウン症の娘はこだわりがあるので、部屋は綺麗に片付いています。
更に、「僕は忘れもの毎日する。お母さんに忘れ物を学校に持ってきてもらう。
お姉ちゃんは絶対忘れ物しない」といいます。

私も傘を何本も忘れますが、娘は傘をずっと握りしめています。
息子は、「僕のほうが、困るよね」と言いました。

息子の中ではずっとお姉ちゃんと一緒に住んでいて、自分のほうができないと思い込んでいます。

その場面は、私の中で
「障害が持っているから、できない。劣っている」
という考えが変えられた瞬間でした。

私の中ではその場面が大きく思いでとして残っています。

障害をもっているからこそできることもある。
それを、息子が突きつけてくれました。

息子が5年生になったときの日曜参観で、再び衝撃的な事がありました。
日曜参観の間、息子は一回も手を上げませんでした。
気を利かせた先生が、息子に
「何か言ってごらん」といいましたが、息子は
「なんでいわないけん?(言わなくてはならないの?)」
と食って掛かっていました。

家に帰った後、「何でそんな意地悪なこと言った?」と尋ねました。
息子は私をにらみつけて、
「ぼくはいい所が無い」といいました。
そして、
「僕のいいところ言ってごらんよ、
お姉ちゃんはいいところいっぱいあるけど、
お姉ちゃんよりいいことがあったら、一個でも良いことを言ってごらん?」
と言いました。

私が「じゃあお姉ちゃんのいい所を言ってごらん?」

と聴くと、息子は私をばかにした顔をして
「お母さん・お父さんをニコニコさせようとしたらすぐできる。友達もニコニコさせる事ができる。
お父さん、お母さんが喧嘩をしたら、僕は逃げる。
お姉ちゃんは『お父さん、お母さん好き?』と聞く。
お父さんが好きじゃないと答えても、お姉ちゃんは
好きになってあげてよう~と聞く。
そうすると、お父さんは大笑いする。
お父さんとお母さんの喧嘩をやめさせるのはおねえちゃんには簡単な事なんだ。
ねえ、お姉ちゃんよりいいことがあると想ったら一つでもいいことあったら、言ってみて。」
と言いました。

仕方なく最後に、「お前は字が読めたり書けたり計算できるじゃろ」と聴くと、
息子は「そういうことじゃないだろう?」と私をにらみつけました。

そんな事をいうあんたがすごいと今でこそ思いますが、その当時は何も言い返せませんでした。

息子の中では、娘をある意味うらやましいし、ああなりたいなと想う存在でした。
それがわかったので、心に残って、
人間ってくらべちゃいけない。
比べられない。
ひとりの人とひとりの人、くらべちゃ行けない。
徹底的に想いました。

もちろん、人間は比べるものです。
確かに一元的には人を比べる事ができます。
しかし、人間そのものを比べてはいけない。
その事で凄く自分の生き方を変えらされ、先生としても成長できました。

このスピーチを聞いている方も、いろんな種類の人に出会って、仲良くなって欲しいと思います。
その中にあなたの先生になる人がいるかも知れません。

(以上が日本でのスピーチでこのスピーチが日本一となりました。)


世界大会のスピーチも含んだ、元の記事はこちらです。