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コンプレックスは強みからくる

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こんにちは

強みというのは、その人の中で何度も繰り返してきた思考や行動のパターンが優れた方向に発揮された場合を指します。
「さあ才能に目覚めよう」という本についている、ストレングスファーンダーというテストでは、200万人の強みを研究して分類した34の強みの中からあなたの強み上位5つを測定することができます。

私はこのストレングスファインダーで測定された強みを元に、40名を超える方々から人生のハイライトをインタビューさせていただきました。
インタビューをしていくうちに、一つとても驚いたことがあります。

それは、
人の強みは時にコンプレックスやストレスの原因になってしまっている
という事です。

コンプレックスで悩んでいる人は多いと思います。
私もたくさんのコンプレックスを抱えています。
そして、そのストレスやコンプレックスは自分の恥ずべき弱みだと思っていました。

しかし私がインタビューさせていただいた人の中では必ずと言っていいほど
ストレスやコンプレックスはその人の強みがベースになっていました。

みんな仲間だと、
どんな人でも受け入れるという強みを持つ人は、飲み会の幹事をするのが嫌だ
といっていました。

大勢のグループの中で一人で飲んでいる人がいると、いたたまれなくなるのと、幹事としてのご自身の力量不足を感じるそうです。

「調和」を持っている方は、嫌いな人がいない自分にストレスを感じていました。
「私は八方美人でいい子ちゃんを演じているように思われているのでは・・・」という感じです。

他人との協調性の高い人は、「何もできない自分」に対してコンプレックスを抱いていましたし、逆にとても行動力のある方友人の少なさを嘆いていました。

「いろいろな発想が浮かんでしまう」という事すら、「何で私は人と違う考えが思い浮かんでしまうのだろう」という悩みにつながっていることもありました。

強みがコンプレックスのベースとなってしまう事例は、以下の3つの場合があるようです。

1. 強みという高いセンスでコンプレックスを感じてしまう

私自身を例に取ると、私は何かを成し遂げたいという達成欲が強みの一つとして表れていました。
何か問題があると何とか早くその問題を解決したいという気持ちになるのです。
そして相手も同じ達成欲を持っている事を期待してしまうのです。
「こういう状況に陥っているのに、何でアイツは何もしないのだろう??」という他責のストレスを感じていました。
そして他責になっている自分の器の小ささに対して落ち込むというコンプレックスにつながっていました。

しかし、私自身の「達成欲」という強みを理解できてからは、「イライラ」と感じた時点で「これは問題を解決したいという自分の強みなのだな」と考えることができるようになりました。

自分のイライラが自分の強みという肯定的な事実に基づいて説明ができると、より客観的に物事を見ることができるようになりました。

「あの人は別の視点で物事を見ているから、自分ほどこの問題を解決する事に執念を燃やしていないだろうな。」
「こんな簡単な説明しかしていなかったら、自分と同じ考えにはなっていないよな」
と物事をとても肯定的にとらえることができるようになりました。

強みは、その人にとって強烈なセンスです。

その人にとって、無意識にできる事です。
つまり、その人にとっては
「できて当たり前・そうなって当たり前」
な事になります。

人は自分にとっての当たり前が通用しない時に、ストレスやコンプレックスを感じます。
当たり前で無い状態が違和感につながります。
逆に出来ている時は、無意識なのです。自分がすごい事をしたという感覚すら生まれないのです。
例えば、「あなたは日本語が話せてすごいですね」と褒められても「日本人だから当たり前でしょう?」という感覚と同じように、「あなたは責任感が強くてすごいですね」「あなたは初対面の人でもすぐに打ち解けますね」というようなほめ言葉でも「それが普通なんじゃないんですか?」と捉えてしまうのです。

逆に上手くいかなかった時の記憶が強烈に残ってしまいます。ちょっと予定に遅れてしまった、話しかけた人にぶっきらぼうにされてしまったというような場面で、「こんな当たり前の事ができない自分が恥ずかしい」と捉えてしまいます。たった一回か2回の失敗で、「自分はダメ・ダメ・ダメ」となってしまうのです。

2. 強みが2つ以上組み合わさった場合、コンプレックスが発生する

人の強みは一つではありません。ストレングスファインダーでは34の強みの中で上位5つをフィードバックされます。この順位はさほど関係が低いと言われています。

強みをベースにしたインタビューを行っていると、その人の中で2つの強みが対立する場面に遭遇する事があります。

私がインタビューした方の中で、人に合わせて人との対立を避ける事ができる調和の強みを持っている人が、人とのコミュニケーションに苦手意識を持っていました。

その人は、やるのであれば最高のものを目指したいという強みもありました。その人が仕事で100人に対してメッセージを送付する場合には、
「この部署の人からこのように思われないようにして、あっちの部署の人にも誤解が無いようにして、それで且つシンプルで分かりやすい文書にするためには・・・」
と考えてしまうそうです。

万人に対して合わせてしまうという自分の特性を無意識で理解しているため、なかなかそれが適わない相手に対しても何とか合わせたいという気持ちが働いてしまい気苦労をしてしまうようです。

また万人が読む文書を構成するときに、その事を実現しようとする事で自分の中に矛盾が生じてしまうそうです。このため、コミュニケーションに関する苦手意識を持たれているようでした。

この場合も、この人の中のもう一つの強み、最高のものを目指したいという強みと相反する場面が多々出てきたからと考えられます。

何かの場面に直面した時に、頑張ってしまえばできることが分かってはいるものの、あなたの中の別な強みが原因で違和感になる場合、無意識にその場面に対して苦手意識を持ってしまうことがあると思います。

無意識の強みは、その鋭い嗅覚により先読みができてしまいます。ほんの小さなきっかけから一瞬のうちにストーリーを展開して自己矛盾が起こってしまうような場面は、人は苦手意識として感じる事があります。

あなたの中にある5つの強みがすべて必要とされる場面というのは、意識をしない限りはそう多くは無いと思います。
つまり普段我々が体験するような場面で100% 満足のいく結果を出すことというのは非常に難しいという事になりますね。特に人から与えられた仕事など、自らの選択権が無い場合などは、あなたの中の強みをすべて満足させるような結果というのは非常に狭い領域になってしまいます。

むしろ人から与えられた仕事でそのような満足感を得られることは非常にラッキーと言ってよいでしょう。

100% の満足で無くても、一部の強みを活かせている、その行動を自ら選択しているという意識が生まれると、このようなコンプレックスも少なくなります。

3. 幼い頃のコンプレックスが残っている
幼い頃の失敗体験は、心の傷として強烈に残ります。親から受け入れられなかった、友達からいじめられた、叱られた等の経験は人の中にコンプレックスとして残る場合が多々あります。

そして、それを避けるように幼いころから細心の注意を払って行動するようになります。
そのコンプレックスが払拭されないまま残っていると、無意識のうちで自分が傷つかないような行動を何十年と重ねることになります。

そしてどんなにそのコンプレックスが避けられるようになっていても、「私はできないのだ」と言い聞かせてしまうことがあります。

一人一人の違いをしっかり見分けることができる個別化という強みを持つ人は幼い頃のいじめの体験というコンプレックスが抜けず、ずっと物事をネガティブにとらえていたと言っていました。しかしそのことによって人を見る目が養われて、人の気持ちや行動を敏感に察知する能力が高まっていました。

過ぎ去った過去の経験を経て得た、個々の人を見分ける能力(強み)と物事をネガティブにとらえてしまうコンプレックス(弱み)、なぜかいつも強みの方には視点をあてず弱みの方に視点を当ててしまっていたようです。

過去はもうすでに過ぎ去っています。今持っている能力は意識することでいつでも強化することもできますし、捨て去ることもできます。強化することや捨て去る事を意識して行う事により、自分が幸福感を感じる感情を取捨選択する事ができるようになります。

以上3点が、強みがベースとなっているコンプレックスの事例です。

人はイライラを感じた時に
「思い通りにいかない相手に対して(他責)」
または
「ふがいない自分に対して(自責)」
イライラの原因を求めます。

イライラを解消するために
「あいつが悪いんだ」
「いや、悪いのは私だ」
と相手を責めたり、自分を卑下したりという事を行います。

他責の傾向がある人は、幸福感を感じる度合が少ないと言われていますし、自責が強すぎると鬱の原因になると言われています。

イライラという悪の責任は、自分にあるのか、相手にあるのか?
このような考え方では、どちらも自分か相手の人格を否定する事につながってしまっています。
そしてこのイライラが自分自身に向けられた時にコンプレックスにつながります。

ここで、
イライラの原因があなたのずば抜けたセンスがもたらしている

と理解できたとするとどうなるでしょうか?
イライラを感じた時に、他人を責める(他責)必要もなくなりますし、自分を卑下(自責)する必要もなくなります。
むしろイライラを感じる度に自分の愛しい強みが発揮されている事を発見できるのです。

「こんな場面でも私の強みが発揮されるのか」と、何十年と自分自身の目から見ていても気付かなかった新たな発見が現れます。

私自身もこの発見により、イライラを感じても楽しみになるとまではいかないものの、安心感につながりました。

強みインタビューを終えた多くの方が、その後日常生活で無意識のうちに自分の強みを発揮していることに気がついたとおっしゃっていました。

自分の強みが分かっても、良く当たる占いのように「確かに自分にあたっているな」と思うレベルで認識されると、自分の強みを使いこなすまでには到達することができません。
自分の強みを、第三者の目を通じて認識することにより、正確に強みを把握できるようになります。

強みの活用術とは、軸足の置き方一つです。あなたの中にすでにある強みを必要な場面で発揮することが強みの活用方法です。この逆に不必要に発揮してしまっている場面がコンプレックスやストレス等の感情です。

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