モモから学んだコーチング その5 モモのコーチング
こんにちは
先日、BTさん の インターネットラジオ に出演させていただく事となり、
ミヒャエルエンデの大傑作モモをコーチングの視点からご紹介しました。
経緯は、モモから学んだコーチング その1
↓ ↓ ↓
をご参照ください。
モモをコーチングの視点から読んで、私の学んだ事をまとめていきたいと思います。
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その5、「モモのコーチング」
昨日はモモの中に出てくる時間泥棒、
灰色の男たちのコーチングをまとめましたが、
今日はモモのコーチングです。
灰色の男たちによって、街全体がイライラしている時、
モモは居酒屋ニノを訪ねます。
ニノは以前はしょっちゅうモモを訪ね、
殺し合いの喧嘩になりかねなかった場面を
モモに救ってもらったこともあります。
ニノも灰色の男たちの影響で効率経営を求め
ぶどう酒一杯しか頼まない常連のお客さん達を
追い出してしまっていました。
モモが訪れた時もニノは忙しそうにしていました。
モモが聞いた質問はたったのひとつ。
「どうしてこんなに長いこと、あたしの所にきてくれなかったの?」
そこからニノ夫婦の喧嘩がはじまります。
一通りの喧嘩が収まると、モモはじっとニノを見ています。
そこからニノはモモに話しかけます。
ニノも常連のじいさん達が好きだった。
でも時代が変わってしまった。
今は自分の店ではなくなってしまったようだ。
だけど今はみんなそうだ。
それでも俺だけまわりと違う事をしないといけないか?
モモはかすかにうなずきました。
ニノはモモにお礼を言い、
その後常連さん達一人一人に謝って、
元のニノ自身が気に行った店を取り戻します。
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この間、モモが行った事は質問ひとつとうなずき一つ。
あとはほとんどニノが自分で話をしていました。
そして、何が自分にとって本当に求めている事かを自ら導きだし、行動に移していきます。
クライアントが求めたゴールをクライアントが自ら行動して取りに行った、
素晴らしいコーチングとなっています。
敢えて挙げれば、モモがニノの事をじっと見ていたこと。
喧嘩に対し、よいとも悪いとも判断を加えず、
ただじっと相手の答えを待つ。
実はニノの前にも同じように友人の所を回るのですが、
イライラしたまま変わらなかった友人もいました。
これらの行動は、友人自らが正しい答えを見つけるだろうと100%信頼している行動のように見えます。
まったく誘導的な所なく答えを引き出している所に、モモのコーチングのすばらしさを感じます。
例え思ったような結果がでなくても、それは友人が選択した行動、
モモの信念にはクライアント(友人)を心から信頼しているという偉大さを感じます。
私もコーチングをはじめて半年くらいの頃、
部下から「質問が誘導的に聞こえます」という強烈なフィードバックを受けました。
「当然、こういう風に考える方が論理的でしょう?うちの会社にあっているでしょう?」
という前提の質問がそうさせたのだと思います。
答えはクライアントの中にある。たとえそれがコーチの望んだ答えと異なっていても。
モモから学んだコーチングでした。
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