ブルーアイドソウルつながり、イタリア系アメリカ人NY出身のミュージシャンつながり、
山下達郎のアイドルつながりってことで(笑)ローラ・ニーロです。むう、自然な流れだ・・・
70年代を代表する優れたソングライターでした。数多くのアーティストが彼女の曲が取り上げたのですが、
(代表的なとこだとフィフス・ディメンションの「ウェディングベル・ブルース」や、
ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズの「アンド・ウェン・アイ・ダイ」などなど・・・)
もちろん彼女自身も、美しくソウルフルな歌声を持つすばらしいシンガーでした。
西のキャロル・キング、東のローラ・ニーロなんて言われたものです。
彼女の代表アルバムはというと、僕を含め、おそらくファンの9割以上が上に掲げた
第2作目「イーライと13番目の懺悔」と、3枚目の「ニューヨーク・テンダベリー」を挙げるのでは、
と思います。どちらもNYの空気がそのまま伝わってくるような、忘れがたい作品です。
当時からいろんな音楽に溢れた街であり、また彼女の父親や叔母(これは後で詳述)が
ジャズミュージシャンであったことも当然関係しているはずです。
この全曲カバーの「ゴナ・テイク・ア・ミラクル」は、なんとフィラデルフィア・ソウルのドン、
ギャンブル・アンド・ハフのプロデュースで、ブルーアイドソウルシンガーとしての、
彼女の評価を決定づけた作品だと思います。ラベルもコーラスで参加していたりします。
余談ですが、吉田美奈子はデビュー当時、「和製ローラ・ニーロ」なんて呼ばれてたんですが、
彼女がその後、R&Bからバリバリのファンクに移行していったことを思うと、感慨深いものがあります。
彼女は、癌のため49歳にしてその生涯を閉じるのですが、メイン・ストリームから遠ざかったあとも、
地味ながらリリースされるアルバムを、毎度心待ちにしていた僕にとっては残念でなりません。
さて、彼女に大きな影響を与えたであろう叔母とは、実は有名シンガーのこの人・・・