20090106-20140331 | ベルベット 猟平 オフィシャルブログ 「ROCKER'S] Powered by Ameba

20090106-20140331

解散から一週間経った今も何も変わることなく時間は流れていて。


あの日見た景色は夢のような素敵な景色。


一日が濃厚すぎて朝起きてから、帰宅するまでが一日と思えないほど短かった。


きっと僕の脳裏に焼き付いた景色はずっと消えることなく残るだろうけど、


一曲一曲なにを描き演奏していたか、あまり覚えていない。


これほどまでに感情赴くままに演奏したことはないし、


時のスピードに驚いたことはない。


ベルベットを結成して、たくさんの初めてを経験し、


そして初めての解散を経験した。


今でもその感覚はまだ実感になく、


31日の翌日、シャワーを浴びて寝具に着替えるときに


ファンの子に頂いたベルベットTシャツを着るときにもうこのバンドは無いんだなって、


どきっとした。


4月から皆の新生活が始まり、新学期、新社会人、いろいろな春が巡っていると思う。


けれどそこにベルベットはなくて。


皆にどう影響するかはわからない。


もしかしたら星空のように無数にあるバンドの中のひとつが消えてしまっただけかもしれない。


けどね、僕にとって人生の主軸だった、全ての中心だったこの船がなくなってしまうのはやっぱり大きかったのかもしれない。


僕たちと君たちで培った時間、共に足跡を付けてきたライブ、それを実らせてくれた楽曲達、


その5年間に噓偽りはひとつもなく、皆が目にしてきたことはこれまでもこの先もずっと変わることのない宝物になる。


前から言っているように、僕は自分で目にしたこと以外は信じない。


容易に自分を揺らがせない。


けど、この目で見たことはどれほど小さくでも僕の胸に残る。


皆に強要はしないけれど、5年で奏でた"音楽"、自信を持って皆へ届けてこれたよ。


その最高の締めくくりが3月31日であったと思っている。


舞台セットや、特効、レーザー、桜吹雪、音響、サウンドメイキング、収録REC、撮影、


僕たちに見合った最高の環境でこの日を迎えることが出来た。


だからこそ出来たあのライブだと思ってる。


僕たちが作った音をあそこまで外音で突いてくれたり、


中音もいつもより本当にやりやすかった。


皆にも必ず届いてたと思う、自信のある音が。


そして僕の愛するベースが会場を包み込んでいたんじゃないかな。


登場のレーザー、1曲目のバクテリアのCo2からすごくテンション上がったよね。


そして等身大の銀テープ。


なにより03/08の桜は、季節、楽曲、演出、環境、メンバー、そしてオーディエンス全てがマッチングした瞬間だと思った。


全てがひとつになった。


ふと涙が出た。


本当にあの会場全てのちからと想いが混ざった瞬間。


MCでも言いたいことが言えたのか、全然覚えていない。


長かったのは覚えてる。笑


きっとぐちゃぐちゃだったと思う。


言葉にして話すのは得意ではない。


ブログやTwitterで綴る方が得意。


それでも僕の肉声でちゃんと伝えることが出来たなら満足。


あとは全て僕のステージから音として届けたよ。


幾度もの荒波を乗り越え、ここまで続けてこれたこと、


これがまず一つの誇り。


欲を言えばもっと皆と素敵な景色を見たかった。


ただ何れ程の壁にぶつかろうとも乗り越えてきたことでこのバンドは鍛え上げられたと思う。


僕たちだけの力でなく、皆のひとりひとりの声があったから、声に出さなくても伝わっていてほしい。


リウキ、Kaie、ュゥナ、猟平、ナツカ


この5人だけでは出来上がらなかった、


優くん、きらりん、はぎっさん、ひゅうひゅう


歴史があったから今があると僕は胸を張って言える。


本当に僕とバンド組んでくれて、ありがとうございました!


そしてもう一度言うけど、あの日は僕たちだけでは成り立たなかった。


力を貸してくれたスタッフや、会社の方、テック関係…


そして今までの活動の中、全ての方へこの場を借りて感謝、お礼をさせてください。


ありがとうございました。


最後に、


[R]Gang一同、


この5年間ただ音楽を届けるだけでなく、皆とはたくさんの思い出が出来た。


日本全国色んなところも行ったし、インストアイベントや、たくさんの経験をさせてもらった。


その中で芽生えた君たち同士の友情はこれからもずっとずっと変わらないし、


いつまでも大切にしてね。


5年間、波瀾万丈ではあったけれど、皆が居たからここまでやってこれました。


リウキも言っていたけど、これ以上のことばはないです。


この5年間、人生の中で一番濃密で多くのしあわせを、


本当にありがとう。

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猟平