日曜日だから主旨を外れて・・・22 | Des Pierre Making Blog by 小栗 了

日曜日だから主旨を外れて・・・22

こんばんは、小栗です。

日曜日なので、主旨を外れて・・・の
続きです。

ちなみに、今回書いている話は
脚色は一切ありませんので^^

さて、学校が終わり、
自宅に戻った僕を待っていたのは
昨夜、声を掛けてきた「アンジェロ・ルイス」
と名乗る男でした。

彼は第一声、「昨日はありがとう!」
と声を掛けてきました。

僕的には、別に助けられなかったんだから
ありがとうって言ってもらう筋合いは
ないと思ったんですが、
ま、言ってくれるんだから、
「どういたしまして。」って返しました。

それから、普通に少し話して、
僕もやらなきゃいけないことがあったんで、
「じゃ!」って言ったら、彼が
「悪いんだけど、電話だけ貸してもらっていいかな?」って。
ま、電話ぐらいならと思い、家に入れてしまいました・・・



で、彼は本当に電話を掛けていました。
とりあえず、家にはルームメイトのユウイチ君が
いたので、軽く紹介し、
彼はバークリーの学生で、ギタリストなんだって
話を軽くしまして、アンジェロ・ルイスは
帰っていきました。

彼が帰った後、ユウイチ君は「誰?」って
当たり前の質問をしてきました。
そりゃ、南米系の人が突然来たら
聞きますよね。
で、昨日の夜のことを説明しました。
そのとき、ユウイチ君は「そうなんだ。でも、
少し怪しい感じがするよね。」って。

確かに、アンジェロ・ルイスと名乗る彼は
見た目も確かに怪しい感じはしていました。
やっぱり、少し英語が話せるようになっていた
僕は冷静に考えるよりも、話せる、通じるように
なった喜びが、冷静さよりまさっていたようです。
このとき・・・

でも、多分、もう会う事もないと思うからって
ユウイチ君には伝えました。
そのとき、僕はもう彼に会う事はないと
本当に思っていましたし、
今後、起こっていく出来事に関して、
この時点でも、少しも予想はしていませんでした。



翌日の夕方、学校から帰って家にいると、
外から「リョウ!リョウ!!」って呼んでる声が
聞こえてきました。

下を見ると、アンジェロ・ルイスが僕を呼んでいました。
無視しようかと思ったんですが、
あまりにもしつこく呼んでいるので、
下に降りて行きました。これも、今後への失敗でした・・・

そこにいるアンジェロは
今までとは違う雰囲気で僕を待っていました。
たかだか、出会いはこれで3回目ですが。

彼は、「ちょっと、困ったことになったんで相談に
乗って欲しい!。」と言い、
矢継ぎ早に、「悪いけど、20ドル貸してもらえないか!」って。

俺の第一印象は「なんで!?」って思い、
さらに、「俺、そんな金貸すような友達だっけ?」
と思い、
「お金借りたいなら俺に言うなよ!」と返しました。

彼の説明では、友達にも当たったんだけど、誰もいなくて
そいでここに来たと。

このとき、なんにもあんまり考えていなかった
19歳のアホな小栗 リョウは、
なんか、20ドルくらいならいいかって思ってしまった
僕がいまして、「で、いつ返してくれるの?」と聞くと、
アンジェロは「本当にすぐ返すから!!」って言ったので
貸しちゃいました・・・20ドル・・・

彼は「ありがとう!」必ず、すぐ返すからって
言い残し去っていきました。

家に戻り、ユウイチ君が「どうだった?」
って、聞くので、説明すると。
「まじで、貸しちゃったの20ドル!」って
言われ、確かに俺が逆の立場でも同じことを
いうと思うし、絶対返ってこないよねって
言われました。

俺もその通りだと思ったし、
人が良すぎでしょって言われ、反省しました。
でも、まぁ20ドルって微妙な金額だよねって
ユウイチ君にも言われ、
確かに、高くもなく、安くもなく。
微妙な値段だなって。

普通はこれで話は終わるんでしょうが、
まだまだここがプロローグでした。

同じ日の11時過ぎに、また俺の名前を
呼ぶ声が、下から聞こえてきました。

見ると、アンジェロ・ルイスがまた俺を
呼んでます。

ユウイチ君も、お金返しにきたのかなって。

で、降りて行ったら、
「さっきは、ありがとう。助かったよ。」
とアンジェロ・ルイスは言いました。
「で、お金を返したいんだけど、近くに俺の
姉さんが住んでるところがあるんで、姉さんから
借りて返すから一緒に来てくれない?」
って言われ、
今の僕なら、
「いやいや、一緒には行かないけど、
お金だけ持ってきて!」って言うんだけど、
「いいよ、行くよ!」って、
言っちゃいました。

そこまでの貸してから、アンジェロがいなくなって
まぁ、騙されたんだろうって思っている時に、
フツフツと少しづつ自分の馬鹿さ加減、および
お金を貸していたことに頭にきていた僕は
絶対、返してもらおうと誓っちゃってたんですね。
だから、結構、テンションあがっちゃっていたんで、
付いて行って絶対20ドル取り返そうと!

で、ここでも気づけばよかったんですが、
タクシーで移動したんですが、
考えてみると、20ドル貸してって俺から
20ドル借りたやつが、そのタクシー代払ったんですよね・・・

で、タクシーは僕の通ったことのない
知らない道を進んでいきました・・・


と、今日はこの辺で。

なんか、これを書いていると19歳の
愚かな自分が恥ずかしくなってきました・・・
でも、書き始めたので、
最後までは書きます。

それでは、今晩も素敵な夜をお過ごしください。

明日は「東京DOGS」です。
時間がある方は是非^^って、軽く宣伝です。

おやすみなさい!
小栗でした。