皆さん、朝から泣いたことありますか?

朝泣くと何故か一日スッキリしますよね笑い泣き


そんな私が最近、初めて朝から泣いた話を書きたいと思います。それは退職を決意した後の日曜の朝でした。


長年に渡る仕事のストレスや長期の交代勤務の疲れが溜まっていた私は、以前より笑うことが減り、実感があるほど元気を無くしていました。また、家族には余計な心配をかけたくなかったので、この時の私は退職決意も自分だけにとどめ、いつ妻に話をしようかという状況でした。

そんな私に、息子がふとした瞬間に投げかけた言葉が心に染み渡りました。


日曜の朝の出来事


日曜日早起きした時はたまに「パパご飯」を作ります。この日も私だけ6時前に目が覚めてしまいました。我が家は私以外朝が苦手で、土日は9時を過ぎても寝ていることがよくあります。お出かけがあるとみんなを起こすのに一苦労。この日は予定なしの為、ゆっくりさせてあげようとひとり静かに起き抜けました。

妻ほど手の込んだ料理はできませんし、手際もよくはありません。冷蔵庫を確認し、今日は何を作ろうかなーと考えながら、まずはうがい手洗いして顔洗って『さて朝食の準備に取り掛かりますか!』と気合入れてキッチンに振り向いた瞬間、長男が立っていたのですびっくり

いつもはお寝坊さんな長男が突然キッチンにやってきたこともビックリでしたが、次になんとも信じられない言葉が出てきたのです。

「おはようパパ、今日は朝ごはん手伝うよ」

正直驚きました。

いつも最後まで寝ていて、朝ごはん出来たよーと起こしても眠そうにあくびしながら最後に起きてくるあの長男が、こんなに朝早くシャキッと起きていること光景にポーン

普段はあまり手伝いもしない小6息子の突然の申し出に困惑しつつも、「お、おう」と応え、子の成長に嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

その後、慣れない手つきで一緒にチーズトーストを焼いたり、塩焼きそば&目玉焼きを作ったり、フルーツスムージーを注いだりする中で、息子と自然に会話が弾み、気付けば笑えていました。

そうこうしていると皆起きてきました。


感謝の言葉


朝食を食べ終え、片付けをしていると息子が

「パパ、いつも仕事に家事ありがとうね」

その一言に、思わず胸が熱くなりました。これまであまり意識していませんでしたが、自分は家族の為に仕事を頑張っていたことに気付き、家族もそれを理解してくれていたのだと。

仕事が忙しくなった最近はあまり家族との時間も取れていなかったのに、息子は疲労で元気の無くなってきた私のことを見抜き、苦手な早起きまでして手伝い、感謝の言葉をかけてくれた優しさに、込み上げるものがありました。

「こちらこそありがとうね、嬉しかったよ」

と精一杯の返事だけして、トイレに駆け込み、家族に悟られぬよう声を押し殺して泣きました。


20年以上働いた職場は環境は悪くとも慣れた仕事ですし、東証プライム企業で給料もそれなりに良く、辞め辛い部分もありました。何よりも転職で収入が下がると家族にこれまでと同じ生活をさせてやれない不安もあり、退職について一人悩み、決意にも時間がかかりました。

交代制による家族とのすれ違いに加え、土曜出勤や残業も増え、仕事に忙殺される日が続いており、休日になっても自分自身リフレッシュ出来ておらず、オフでも笑えなくなっていたのです。

退職決意は自分の身、自分の人生の為に決意したと錯覚していましたが、その根底には家族との貴重な時間を守り、より有意義に人生を過ごす為でもあったのだと、息子に気付かされました。


感謝の追い打ち


トイレで泣いていたことがバレないよう、最後は盛大に鼻を噛んで出ました。

すると既にリビングには誰一人おらず、皆2階に上がっていました。息子2人はきっとゲームでしょう、長女はYouTubeでKPOPですねドンドン聞こえます、妻は二度寝でしょうか?笑い泣き

なんだか泣いて損したような気分になりつつも、ふとダイニングテーブルを見ると、置き手紙のようなハガキが1枚ありました。

なんだろうと思い中を確認してみました。



パパ仕事大変なのに、お出かけやご飯をいつもありがとう  長女の名前

パパお仕事おつかれさま!休みの日遊んでくれてありがとう!  長男の名前

またゆうえんちとどうぶつえんにみんなでいきたいな  次男の名前




おそらく私の表情の変化に気付いた妻か長女が提案してくれたのでしょう。そこに長男と次男が賛同して書いてくれたのだと思います。

しかしこの不器用でストレートな感謝の言葉を目の当たりにし、思わずその場で声を出して泣きました。

先程トイレに駆け込み人知れず涙したことが無意味なくらいに

朝から2度の大号泣えーん

仕事ストレスで溜まった老廃物出し切りました。

こどもたちの純粋な気持ちと感謝の言葉は、私にとって何よりも大きな励ましとなりました。忙しい日々の中で忘れていた「家族の大切さ」や「小さな幸せ」を、改めて感じることができました。


長女は中学生になってから多感な時期となり家族で過ごす時間や会話も徐々に減ってきており、長男もまた、来年中学生となる為、徐々に親との時間も減ってくると思います。そんな中で、ストレートに感謝の言葉を伝えてくれたこの手紙は私にとって一生の宝物になりました。

求職活動中は家での時間も増える為、こどもたちとの時間もたくさん取って、たくさん会話し、親子として過ごせる『限られた時間』の中で、家族との絆を深めていこうと心に誓いました。


この日は朝から泣いてスッキリ笑い泣き

特に予定はありませんでしたが、お昼から公園にお出かけして思いっきり遊んで夜は焼肉!!何気ない休日が忘れられない日曜日になりました爆笑


まとめ


滅多に無い『朝から泣く』という出来事を通じ、子どもの純粋な言葉というのは、これほどまでに心に刺さり響くのかということを実感しました。

家族との時間を大切にし、私にこんな幸せをくれた家族に対しても感謝の気持ちを忘れずに、共に過ごすことの大切さを再認識しました。これからは家族との時間を増やし、親離れまでの一緒に過ごす時間を全力で楽しみたいと思います。

また、自分も疎かになりがちな『感謝の言葉』も家族やお世話になっている人に対して、ストレートに伝えていこうと改めて思いましたウインク