我が家は私も嫁も学力は並以下です。元々勉強嫌いで遊び優先タイプ。集中力と頭の回転は自信があり要領はかなり良いとの自己評価していますが、机に向かうのが大の苦手な青春時代でした。

そして結婚し、3人の子供に恵まれましたが、長女は健康に育ったものの私達の「勉強嫌い」が遺伝しており、勉強よりも遊びを優先。現在中学2年生ですが、志望校の点数にはギリギリの為、最近ようやく塾(月3万)へ通い始めました。

本題の第二子となる長男の話。長男には以前ブログにも書いた「吃音症」の時期が3年ほどありましたが「甘やかし育児法」でなんとか回復。案の定ワガママな性格に育ちましたが、もうそれだけで十分、このまま健やかに成長してくれたら何も要らないという想いでした。しかしこの長男、小学校低学年の時から成績優秀で、テストは100点ばかり。我が家のお小遣いはポイント制で、お手伝いしたら30ポイント(円)などアプリで管理しており、テスト80点以上なら50ポイント、100点取ったら100ポイントと設定しております。その為、長女に比べると凄い勢いでお小遣いが貯まり、ポケカやゲームに費やしております。まあ、低学年はテストも簡単だし正直「今だけかな」とも思っておりましたが、6年生となった今もその勢いは止まらず100点を量産し続けるのです。

5年生の終わり頃、長男の友達界隈で近所の塾の「入塾テスト」が話題になっていました。近隣の5大高校を目指す(目指せる)レベルしか入塾できないという超難関塾で、先生の教え方や勉強法も評判が良く、更に月謝が相場よりも安いという良心的な優良塾とのことでした。入塾テストは5年生の3月に5年生範囲の算数・国語の復習テストで評価されます。入塾テスト自体は無料な為、長男も友達から誘われたようで、自分の実力を知れる機会だし、良い高校にも行きたいから入塾テストに参加したいとのことでした。

我が家の習い事は、子どもがやりたいと言わない限りさせない方針でしたので、皆遊び優先で習い事をしてきませんでした。宿題も学童でやるか帰宅後自主的にやるかしかない自己責任です。そんな中、長男が入塾テストを自分の意思で受けたいと言った為、許可しました。その代わり「目標を決めたからには中途半端にせず、準備も含めて本気でやりなさい」とだけ伝えました。テストは2週間後の土曜日とのこと。

長男が最初にとった行動は、許可を得た金曜の夜すぐにネットで5年生復習用ドリルの口コミや価格を検索。普段からYouTubeをよく見る為、常々「分からないことがあったらすぐに自分でネットや動画で検索しろよ」と言い聞かせてきました。私達の時代はそれすら無かった為、与えられた辞書や参考書、教育テレビ以外の情報は手に入らなかったのですから、今の子達はネットの恩恵を率先して利用すべきという考えです。しかし驚いたのは、ドリル自体の分かりやすさや中身の確認だけでなく、算数と国語がセットになったコスパの良いものを吟味し選定していたことでした。翌日の土曜朝イチに、近所の本屋に行ってお小遣いで以下のドリルを早速購入。


この時点で、目標に対するアクションの速さから本人の「やる気」が伝わってきました。ドリル購入後は帰ってすぐに勉強開始。2時間ほどして様子を見てみると、勉強は止めており早速YouTubeを見ていました。まあこれで落ちたら自業自得と思い、何も言わず放置しました。後から長男に聞いた話では、この時、ゲーム実況などのYouTubeを見ていた訳ではなく、小5範囲の復習動画を見ていたとのこと。「分からなければすぐ自分で検索」の癖が良い方向に使われて安心しました。


平日学校から帰ればすぐにドリルを開いて黙々と復習を進め、ドリルで分からないことがあればネットで検索を繰り返し、あっという間に2週間が過ぎテストの当日に。午後からテストとのことで、午前は勉強するかと思いきや

「パパ、一緒にFortniteやろう」


「え?今日テストでしょ?復習は?」


「昨日の夜で全部終わったから大丈夫」


凄い自信だな。まあこれで落ちたら自己責任だし、2週間勉強頑張っていたのはよく知っているので、息抜きしたいんだろうなと思い、一緒に遊びました。後からこの時のことを聞くと、あれは「テスト前の緊張をほぐしてリラックスする為」と、「2週間勉強のストレス発散して午後のテストに集中する為」という、これまでの経験と持論に基くアクションだったとのこと。


そして昼食を終えて午後、元気に「いってきまーす!」と入塾テストに向かい無事終了。帰宅後に「どうだった?」と聞くと「まあまあできたかな。けど問題の文章が学校と比べると少し難しかった」とのこと。やはり超難関塾だけあって出題レベルも高かった模様。ここであれこれ言っても仕方がないので、あとは結果を待つのみ。


2週間後、塾からテストの結果が郵便ポストに届いていた。1人で見たいかなと思い開封はせずに長男が学校から帰宅して封筒を渡した。すると、家族みんなで見たいと言って、その日の夕食後に開封。すると


見事「合格」の文字が💮


長男も子どもらしく「やったー!!」と歓喜。自分で定めた目標に対して、すぐにアクションを起こし、努力と工夫を重ねて目標を達成する。この達成感を小学生のうちに分かりやすく体感出来たことは物凄く良い経験になったことでしょう。この日から今でも「目標」を立てることが習慣化されていて、今は「毎日自主勉」を設定し、6年生の現在でも塾と並行して努力を続けています。これは大人の私から見ても「簡単そうで難しい」と感じます。運動の目標を立てても、筋トレもウォーキングも言い訳をつけて続かず、ジムに入っても3ヶ月ほどで頻度が落ち、今ではゾンビ会員でお恥ずかしい限りです。


このまま「目標を立てアクションし達成させる」「行き詰まったり分からなければすぐ調べる」という自然と身についたPDCAサイクルを重ねて「志望校への進学」と「やりたい仕事に就く」を達成してくれることを願います。ちなみに長男が今新たに設定した目標は「簿記三級を取ること」「公認会計士になること」です。現在無職の私には耳が痛い話です😂


後日談では、長男を入塾テストに誘った友達は基準点を満たせず「不合格」となり、今は別の塾に通っているとのこと。入塾テストの合格率は30%以下だったようで塾に入れただけで周囲から凄いと言われているようです。何よりも5教科週3日で月9千円と良心的で、授業も学校より分かりやすいとのことで、家計的にもホッとしています。


あとは、我が家の教育方針から、長男に続いて次男もPDCAが習慣化してくれると良いのですが、兄弟で性格が違い過ぎて心配が尽きません😂