先日、息子達が通う小学校で運動会があった。


「え?もう?」


まだ6月なのに決行されたのである。


今回の運動会では大きく6つの改変がありました。昨年度のモンペクレームに配慮したものか生徒や学校側の意見が反映されたものかは分かりませんが、皆さんの学校事情やご意見などあればコメントよろしくお願いします🙇‍♂️


まず、この学校では運営委員と呼ばれる組織が存在し、学校行事のアレコレを生徒の意見で変えることができる。もちろん全てが生徒の意見ではなく、学校側の意図や思惑も反映されていくわけで、校長が少し変わり者でクセ強な部分もあって昔からの風習を変えたがる節はあった。そして今回「運動会」が改変ターゲットとなった。


①運動会という名称がスポーツデーに変更

名前だけだし、まだ許せる範囲ではあるが、慣れ親しんだ「運動会」が消えるのも少し寂しい気がしてならない。変える必要あった?


②6月開催に変更

過去から度々変わる開催月。昔は10月だったが台風などで延期が多い為、9月に変更。しかし9月は残暑で暑い日が多く、真夏の練習期間もキツい為、梅雨入り前で涼しい6月初旬に変更された。しかし、新しいクラスでまだ2ヶ月。団結力も乏しく、イマイチ盛り上がりに欠ける。特に1年生はつい先日まで幼稚園児だった子達。成長も何もまだまだお遊戯感が否めず運動会には早過ぎはしないだろうか。


③応援合戦の廃止

応援団や団長はいるのに応援合戦が無い。確かに勝ち負けの判定が難しく、毎年モヤモヤ感はあったが、皆で応援する姿や団長たちがカッコよく仕切るのも楽しみだった。大太鼓も無いから競技も盛り上がらない。ただ団旗を振るだけの団員達。もちろん合戦が無い為、団長の〆の挨拶や感極まっての涙といった感動的場面は全くなかった。


④団席の廃止

これまで運動会と言えば校舎から生徒が椅子を運び出し団席を作り、運動会を見やすくし、保護者からも子供達の顔が見やすくされていた。それが今年からブルーシートである。確かに椅子の出し入れは汚れるし面倒で時間もかかる。流行りの「タイパ」的にも、ムダと判断されたのかもしれない。しかし、息子達に聞くとブルーシートは「よく見えない」「おしりが痛い」「砂だらけになる」と酷い有様。親目線でも「息子がどこにいるか分からない」という印象。学校側の効率化したい意図がモロに反映された感。


⑤選手リレーの廃止

運動会の目玉とも呼べる大トリの種目「選手リレー」が無くなった。全員が出れる訳ではなく選ばれた足の速い子達が参加する為賛否はあると思うが、それでも団やクラスを背負って走る姿はカッコよく毎年感動的だった。選ばれなかった子達も応援団の太鼓や旗と共に一生懸命応援する。激闘の末、紅白の勝敗が決着しフィナーレを飾るという流れだったが、今年は6年生の競技終了でシレっと終わり、校長の〆の挨拶に。


⑥運動会弁当の廃止

競技縮小によるタイパの結果、午前中に終了してしまう為、運動会弁当というか昼食タイムそのものが廃止された。親としては運動会にありがちなキャラ弁プレッシャーも無く、お弁当マウントや優劣も無くなるので安心した方もいるかもしれない。昔は親子の昼食タイムで午前の結果を褒めたり、午後の競技の激励したりと親子の楽しいひとときだった覚えがある。


以上の改変があり、良くも悪くも従来の「運動会」という文化は破壊された。おそらく開催を6月に変更したことで「練習期間が取れない」という理由を盾に、応援合戦や選手リレーの廃止に繋がったと推測するが、終わってみればナニコレ感が凄かった。企画倒れにも程がある。


これでもコロナ禍に運動会そのものが中止された時や、マスクを強要され、接触競技禁止だった時よりは幾分マシかもしれない。


今年最後となる長男の小学校生活を飾る運動会は少し楽しみにしていた。だがムービーや写真からも盛り上がりに欠ける微妙な感じが伝わるほど。勿論全ての親が子供の成長を熱く見守っているわけではないかもしれない。

「運動会参観なんて面倒」

「他人の子が活躍する姿なんて見たくない」

「一日中運動会はキツい」

「キャラ弁作ってる暇なんてない」

という意見もあるだろう。しかしそんなものは親の都合で子には関係無く、子供達一人一人が主役である。競技に勝つ喜び、負けた悔しさ、頑張る友達への応援、応援歌の熱唱と団結、紅白の決着なども含めた『運動会』としての思い出は、どんな関わり方をしても一生残るものである。アラフォーの自分でさえ小学校の運動会は今でも断片的に思い出せるほどだ。


・実況を担当する放送委員

・プラカード作る図書委員

・競技の進行をサポートする体育委員

・会場設置や備品片付けをする美化委員

運動できる子達だけが活躍する場じゃなく、運動会という大イベントを通じ、皆で運営を分担して成功させる経験と成長を、親も直接見ることが出来る貴重な機会だったと思う。その規模を縮小し、タイパに捉われた物の考え方を助長したような今回の大会。しかしそれは「勉強は苦手だが運動だけは誰にも負けない」という子達にとっても活躍の場が縮小される結果となった。一体誰の為の改変なのか。ママ友さんパパ友さん達がどう思ったか是非感想を聞いていきたいと思う。


このような事例は都内でも同じように起きているのか、それとも地方含め全国的にこんな有様なのか、『タイパ至上主義』という時代の流れに淘汰された結果なのか、改変への賛否も含め、ご意見やご感想があれば是非コメントお願いします。