さて、20年以上勤めた東証プライム企業の退職手続きもひと段落し、一度だけ人生初のハローワークに行ってみた。

 

正直な感想


「アラフォーの俺でも良い仕事見つかるのかな」


「…」


「やっぱり好条件はそんなにないな」

 

そしてここで白状しよう。アラフォーとは謳ってはみたが、何を隠そう私は44歳。もっと言えば45歳になる年齢である。現実逃避、いや、私なりのささやかな抵抗である。

 

つまり、ほぼアラフィフ笑

 

更にもう一つここで懺悔しておこう。

 

東証プライムとは言え、私は高卒だ。勉強が嫌いで高校卒業と同時に就職することを選んだ。しかし今では管理職。同じ高校の同級生からしたら私は成功している部類に入る。だが高卒だ。立派な求人の必須要件には大卒、学士の言葉が並ぶ。

 

これを読んでもらって、安心してもらってもいい、蔑んでもらっても構わない。


そう、これは、アラフィフ目前の高卒風情の成功する確証もない転職記だ。

 

なぜ東証プライム企業を離れ、この年齢で再チャレンジを決意したのか。。。


正直自分でも分からない。なぜだろう。最初のブログにも書いてみたが、やりがいがない、同じ顔を見るのに飽きたといった衝動的とも呼べる退職理由が並んでいる。しかしこれらは本心でもあり、ここ数年はその不満が溜まってきていた。

 

そこに、同僚や部下の離職が私の心に拍車をかけた。


あとは最近よく聞く”ワークライフバランス”という言葉が悪魔のささやきのように後押しした。


人生を豊かにするのはお金ではないと、たくさんのYouTubeや書籍で見てきた。そんなことは分かっている。しかし先立つものがないと幸せにはなれない、と理性が認識してしまう。お金は最低限。時間を有意義に使えたり、少なくとも仕事が楽しいと思える環境があれば。この10年、何かやってみたいと思ったことや夢があっても、何かに理由をつけてずっと封印してきた。


結婚、出産(妻が)、マイホーム、マイカー、、、ローン、ローン、ローン。


気づけばこどもは3人。みんなかわいいし、よく育ってくれている。家族サービスもしてきたし家族からも愛されていると感じる。しかし何か満たされない。それは仕事がつまらないから。


東証プライムと言ってもぶっちゃけ工場勤務。管理する立場なので直接的な労働はほとんどない。

しかし、ポンコツ製造機を改善したり、生産分析を報告して、人事考課の数値と睨めっこ。そんな毎日を続けていたら、ある日突然、人生が嫌に思えてきた。友人には美容院を開業したり、キッチンカーを買って成功している者もいる。もちろんサラリーマンとは違うストレスを抱えているだろうし、悩みもあるはず。私も友人からは安定した大手企業で羨ましいとずっと言われてきた。また、それが呪縛にもなっていた。親も安心していただろう。

 

ただ、ずっとこの工場勤務が死ぬまで(定年まで)続くと思うとたまらなく嫌になってしまった。

そして漠然とだが、この世に生まれたからには直接人の役に立つ仕事がしたいと考えるようになった。東証プライムという安定的な月給と賞与を手放してでも。もちろんローン残高を考えると収入不安はある。

 

何よりも、自分には、まだ可能性があるのか?

 

正直自信はない。手に職がついているわけでもなく。特技といえばPC操作が少々できる程度。エクセル、ワード、パワーポイントが一通り出来て、プレゼンや会議体での資料作成は得意。しかしそれだけでもある。何か技術的に優れているわけでもなく、文章を書くのが好きというレベル。あとは部下のメンタルケアや問題解決力だが、数値で測れるものではない。

 

こんな自分に何ができるのだろうか。

 

自分探しも含めて候補を列挙してみよう。

 

・ハローワークでもう一度サラリーマン勤めをする。

・書き物が好きということを活かしてフリーライターになる。

・メンタルヘルスケアの実戦経験を活かして相談員になる。(結婚や就職の相談員)

・心理相談室を開業してみる。まずはオンラインやチャット相談などから。

・ワークライフバランスを最優先し、土日休み定時の事務員になる。(特に医療系)

・フル在宅ワークの仕事をしてみる(怪しい求人多め)

・今後来ると感じている農業系の事業に携わる。

・東証プライム管理職経験を活かし、転職先での管理職採用を探す。

・キッチンカーを買って自営業の道に進む。(ベビカス、たこ焼き、肉丼など)

・趣味のラーメン食べ歩きを活かして、ラーメン屋を開業する。

・ぼんやり求人眺めてて目に留まったホテル清掃員の管理職募集に応募する。

・まずはゆっくりして、雇用保険をもらいながら考える。(20年以上勤めたので150日もらえる)

 

ざっとこんなところか。

 

現状、最下段の雇用保険をもらうモードではあるが、それはその場しのぎ。収入不安もあるし、仕事が見つからなかったらと考えると不安とストレスで夜も眠れない。退職願を書いている時は少しわくわくする気持ちも感じていたが、今はそんなもの感じない。後悔はないかと言われれば、少しはある。もう後戻りできないところまで追い込んだのは自分。全て自己責任。

 

今は前を向こう。

 

そう思って人生初めてのブログを書き始めたのである。

 

さて、そんなゆっくりもしていられないが、こうして色々心情を含めて書き出していると頭がスッキリしてくる。

 

退職日まで凡そ1週間。その後は離職票を受け取って、職安に行き、雇用保険受け取りの手続き。

あとは年金や社会保険の切り替えなど。初めてのことばかりで不安がいっぱい。

 

これらの儀式を経て、ようやく第二の人生のスタートラインに立つことができる。

 

タイトルに①とつけてみたのは決意表明。

 

このブログが長く続くかも分からないが、これは筋書きのないアラフォー転職記である。

 

そして今、頭の中に一つのキーワードが。

 

「生前贈与」

 

親が健康なうちにいつか話をしなければと思っていたが、言い出せずにいたこと。

 

しかしこの機会を逃しては、あとは親が入院でもしない限りこんな話はできないと。

 

親は団塊の世代であり、バブル経験者。私は一人っ子の為、法定相続人となる。

 

あとは親が亡くなってからの話となるか、計画的に節税を考えて行動するか。

 

職探しと並行して、生前贈与についても真剣に調べ、考えてみようと思う。

 

まずは、20年以上の勤めを頑張った自分へのご褒美として、近所の安い焼肉屋で一杯飲もう。