「言葉をしゃべった猫」
あるところに 白い猫がいました。
白い猫には優しいご主人様がいて なに不自由なく暮らしていました。
白い猫が「ニャー」と鳴けば ご主人様は美味しいご飯をくれました。
おなかがすいたら ご飯を食べ 暖かい毛布で寝る そんな毎日でした。
あるとき白い猫がおなかをすかせて鳴いたときに
ご主人様は暖かい毛布をくれました。
白い猫は機嫌を悪くして思いました。
「言葉を話せるようになりたい」
その日から白い猫は それが欲しくて欲しくてたまらなくなりました。
それからずいぶんと日がたちました。
白い猫はまだ言葉を話せるようになっていませんでした。
そんなところに いっぴきの黒い猫が白い猫の家にあらわれて言いました。
「僕は友達が欲しいんだ。君はなにが欲しいんだい?」
「私は言葉を話せるようになりたい」
「じゃあ、僕は君が言葉を話せるように頑張るから、君は僕の友達になってよ」
それから黒い猫は 今日も明日も白い猫の家に顔をだすようになりました。
あるとき黒い猫は 綺麗な花を持ってきました。
「綺麗なお花を見つけたよ。きっとこれを見ていたら言葉が話せるようになるよ」
「綺麗なお花ならお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌を悪くして寝てしまいました。
あるとき黒い猫は 面白い葉っぱを持ってきました。
「面白い葉っぱを見つけたよ。きっとこれで遊んでいたら言葉が話せるようになるよ」
「面白いおもちゃならお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌を悪くして寝てしまいました。
あるとき黒い猫は 沢山の羽を持ってきました。
「ふわふわの羽を集めてきたよ。きっとこれに寝ていたら言葉が話せるようになるよ」
「ふわふわの毛布ならお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌を悪くして寝てしまいましたが
黒い猫が毎日いろんなものを持ってくるので 楽しくなっていました。
あるとき黒い猫は 沢山の魚を持ってきました。
「美味しい魚を集めてきたよ。きっとこれを食べていたら言葉が話せるようになるよ」
「美味しいご飯はお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌が悪いので寝ようと思いましたが
ちょうどおなかがすいていました。
「焼いた魚なら食べてもいいわ」
「じゃあ見つけてくるから待っていてね!」
黒い猫はそれを聞いて 嬉しそうに焼いた魚を探しにいきました。
黒い猫が歩いていると どこか知らない家から美味しそうに魚を焼いている匂いがしてきました。
「美味しそうだ!きっとあれを食べれば言葉が話せるようになるに違いない!」
黒い猫はどこか知らない家から魚を持って いちもくさんに走りました。
しかし 角を曲がったところで いきおいよく走ってきた車にひかれてしまいました。
白い猫は黒い猫がくるのをずっと待っていました。
しかし それから黒い猫があらわれることはありませんでした。
白い猫はそのあとずっと 言葉を交わすことはありませんでした。
あるところに 白い猫がいました。
白い猫には優しいご主人様がいて なに不自由なく暮らしていました。
白い猫が「ニャー」と鳴けば ご主人様は美味しいご飯をくれました。
おなかがすいたら ご飯を食べ 暖かい毛布で寝る そんな毎日でした。
あるとき白い猫がおなかをすかせて鳴いたときに
ご主人様は暖かい毛布をくれました。
白い猫は機嫌を悪くして思いました。
「言葉を話せるようになりたい」
その日から白い猫は それが欲しくて欲しくてたまらなくなりました。
それからずいぶんと日がたちました。
白い猫はまだ言葉を話せるようになっていませんでした。
そんなところに いっぴきの黒い猫が白い猫の家にあらわれて言いました。
「僕は友達が欲しいんだ。君はなにが欲しいんだい?」
「私は言葉を話せるようになりたい」
「じゃあ、僕は君が言葉を話せるように頑張るから、君は僕の友達になってよ」
それから黒い猫は 今日も明日も白い猫の家に顔をだすようになりました。
あるとき黒い猫は 綺麗な花を持ってきました。
「綺麗なお花を見つけたよ。きっとこれを見ていたら言葉が話せるようになるよ」
「綺麗なお花ならお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌を悪くして寝てしまいました。
あるとき黒い猫は 面白い葉っぱを持ってきました。
「面白い葉っぱを見つけたよ。きっとこれで遊んでいたら言葉が話せるようになるよ」
「面白いおもちゃならお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌を悪くして寝てしまいました。
あるとき黒い猫は 沢山の羽を持ってきました。
「ふわふわの羽を集めてきたよ。きっとこれに寝ていたら言葉が話せるようになるよ」
「ふわふわの毛布ならお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌を悪くして寝てしまいましたが
黒い猫が毎日いろんなものを持ってくるので 楽しくなっていました。
あるとき黒い猫は 沢山の魚を持ってきました。
「美味しい魚を集めてきたよ。きっとこれを食べていたら言葉が話せるようになるよ」
「美味しいご飯はお家に沢山あるわ。そんなものいらない」
白い猫は機嫌が悪いので寝ようと思いましたが
ちょうどおなかがすいていました。
「焼いた魚なら食べてもいいわ」
「じゃあ見つけてくるから待っていてね!」
黒い猫はそれを聞いて 嬉しそうに焼いた魚を探しにいきました。
黒い猫が歩いていると どこか知らない家から美味しそうに魚を焼いている匂いがしてきました。
「美味しそうだ!きっとあれを食べれば言葉が話せるようになるに違いない!」
黒い猫はどこか知らない家から魚を持って いちもくさんに走りました。
しかし 角を曲がったところで いきおいよく走ってきた車にひかれてしまいました。
白い猫は黒い猫がくるのをずっと待っていました。
しかし それから黒い猫があらわれることはありませんでした。
白い猫はそのあとずっと 言葉を交わすことはありませんでした。