その日は、丁度 華厳の滝から遺体を引き上げる日でした。
毎年 華厳の滝には、自殺者が多数います。
滝の上から飛び降りるのですが、風が舞っているので
通常は 途中に引っかかってしまうのです。
その遺体を、年に一回(だったと思う) 引き上げ作業を行います。
関東一長いクレーン車を使用して、作業をするのですが
いろは坂があるため、分解して持ってきて 中禅寺の駐車場で
組み立てます。
私が通っていた中学校から、クレーンに遺体を載せた状態が
よく見えるんです。
ちょうど、その日でした。
さて、本題です。
私の通っていた学校は、各学年 一クラス。
1階が小学校。2階が中学校と変わった学校でした。
場所は 美術室。
美術の時間に 絵の作成が終わらなかったので、
友達4~5人で、昼休みに 絵の具で塗っていました。
他の友達は終わり、自分の教室に戻っていき
私一人でやっていました。
ようやく終わったので、水道場で筆やパレットを洗ってきて、
立ったまま 道具箱にしまっていました。
その時、
左前方から視線を感じたので、フッと顔を向けると、
テーブルに腕組みをし、机に覆い被さっている
年配の男性と、目が合いました。
「あれ? この人誰?」
と思い、もう一度 そのテーブルを見てみると。。。。
誰もいません。
急に怖くなり、足が震え。。。。急いで教室に戻りました。
りょう様「美術室に誰かいるよ。。。急いで来て。。。」
その話は、全校生徒にまで広まり、美術室は人だかり。
結局 誰もいませんでした。
私が見たのは、幻?
確かに 目が合ったんだ。。。
しかも、午前中に見た クレーンで引き上げられた
遺体と同じような、灰色の作業着を着ていたのを
今でも覚えています。
なんとなく、顔も まだ覚えているんですよね。。。。