円キャリー取引 | ☆りょう様のブランチ☆

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       ~サラリーマン株取引休憩所~

 最近の株式市場の暴落の要因の一つとして「円キャリー取引」の解消、とか巻き戻しなどということが盛んに言われています。

「円キャリー取引」は「円借り取引」とか訳されて様々なところで説明もなされていますが、ここで簡単に整理しておきましょう。

 「円」でお金を借りて、「他の高金利通貨」で運用する、とされていますが、「円キャリー取引」はいろいろな形態で行なわれているのです。

例えば、以前カキコした「ロング-ショート」も「他通貨」での運用ではないのですが、「円でお金を借りて運用している」と言う意味では「円キャリー取引」と考えられ、その持ち高を整理することはまさしく「円キャリー取引」の解消のようなものです。

 ただ、為替動向に影響を与える、という意味では一番わかりやすい「円キャリー取引」は「FX取引」と言われる外国為替証拠金取引ではないかと思います。

もちろん、「FX」ではドルを売ることも買うことも出来るので、「他通貨で運用している」と言う実感はないのでしょうが、日本の金利よりも金利の高い国の通貨を買うと言うことは「円キャリー取引」そのものなのです。

 つまり、10万円の証拠金を預けて1万ドルを「買う」と言うことは例えば、115万円を日本円で借りて(利率.5%)、1万ドルの預金(利率5.5%)と交換(スワップ)していることと同様な効果となります(1ドル=115円の場合)。
そして、逆に1万ドルを「売る」ということは同様に、1万ドルを借りて(5.5%)、115万円の預金(0.5%)交換していることと同様な効果となります。
ですから、前者の場合は金利差の分(5.5-0.5=5.0)だけ利息(スワップ金利)がもらえ、後者の場合は金利を支払わなくてはならないのです。

 そこで、日本円と米ドルの金利差が縮小すると、お金を借りてドルで預ける魅力がなくなり、「解消」に向かうことになるのです。

このようなことが、単に「預金」をすることばかりではなく、「サブプライムローン」で運用したり、原油先物で運用したりすることで、世界的な株高、商品高を演出して来たということなのです。

 そして、今為替が円高に振れたと言うことはこの資金の流れの一つが「逆回転」を始めたかもしれない、ということなのです。

ただ、世界的なお金の流れはその一つである「円キャリー取引」は少なくなったのでしょうが、まだまだ世界経済の拡大が続いているうちは、逆回転もどこかで止まり、再び低い金利のところから運用手段のあるところに資金が流れていくものと思います。

 ですから、「円高だ!」「円キャリー取引の解消だ!」ということで大騒ぎするのではなく、資金の流れが「次」に向かうところに投資先を変化させて行くことが大切なのではないかと思います。