■ 投資信託を買うときの値段って?
投資信託の値段のことを「基準価額」といいます。
実際に「投資信託」を購入する場合は、そのときの「基準価額」で買い付けます。
この「基準価額」は、組み入れた株式や債券の値動きによって、毎日変動します。
つまり、時価のようなものです。
また、「基準価額」は、分配金を出すとその分、信託財産が減りますので基準価額が下がります。
これを分配落ちといいます。
■投資信託の費用と税金
投資信託には、購入するときに販売会社に支払う手数料以外に、負担する費用や税金があります。
○ 買うとき
【 申込手数料 】
基準価額に一定率(料率は様々)をかけた額+消費税
○ 分配があったとき
【 税金 】
所得税と住民税で分配金の20%
※公募株式投信は、2008年3月31日までは10%に軽減
○ 解約・償還するとき
【 信託財産留保額 】
徴収するもの、徴収しないものあり。
【 税金 】
個別元本を超えた収益の20%
※公募株式投信は、2008年3月31日までは10%に軽減
○ 買った後
【 信託報酬 】
運用費用や運用報告書作成などの費用。
日々、信託財産より差引かれます(料率は様々)。
■ 投資信託の分配金の具体的な手取り額の計算方法
投資信託を持っている間に支払われる分配金の手取り額は、基準価格の値動きや購入した時期によって異なります。
また、分配金は「特別分配金」と「普通分配金」の二つに分けられ、普通分配金は課税対象ですが、特別分配金は非課税扱いとなります。
○ 特別分配金
分配金が支払われる時に、分配落ち後の基準価額が分配落ち前の個別元本を下回った場合、その下回った差額分が元本の払い戻し分とみなされて、非課税扱いとなります。
○ 普通分配金
分配金が支払われる時に、分配落ち後の基準価額が分配落ち前の個別元本と同額、もしくは上回った場合、その上回った差額分は利益として課税扱いとなります。
分配落ち前の個別元本額は、それぞれの買った時期によって異なるので、同じ金額の分配金を受け取ったとしても、普通分配金と特別分配金の額が違ってくるわけです。
☆彡 具体例 ☆彡
★★ 条件 ★★
公募株式投資信託追加型を10口購入。購入手数料(税込)2.1%
決算時の基準価格 11,200円
分配金 1,200円
分配落ち後の基準価格 10,000円
ケース1: Aさん 買った時の基準価額(個別元本) 9,000円
【 投資総額 】
9,000円×10口 =90,000円
9,000円×10口×2.1% = 1,890円
合計 91,890円 の支払い
【 分配金の受取額 】
1,200円(分配金) ×10口 =12,000円(普通分配金)
1,200円(分配金) ×10口×10%(税金) =1,200円
12,000円-1,200円 =10,800円
合計 10,800円 の受取り
※ Aさんは、分配落ち後の基準価格(10,000円)が買った時の基準価額(9,000円)を超えているので全額課税扱いの普通分配金となります。
ケース2:Bさん 買った時の基準価額(個別元本) 10,500円
【 投資総額 】
10,500円×10口 =105,000円
10,500円×10口×2.1% = 2,205円
合計 107,205円 の支払い
【 分配金の受取額 】
10,500円(個別元本) -10,000円(分配落ち後の基準価格) =500円
500円×10口 =5,000円(特別分配金となり非課税)
1,200円(分配金) -500円(特別分配金) ×10口=7,000円(普通分配金)
700円×10口×10%(税金)=700円(普通分配金の税金)
7,000円(普通分配金) -700円(普通分配金の税金) =6,300円
(普通分配金の受取額)
5,000円+6,300円 =11,300円
合計 11,300円 の受取り
※非課税の特別分配金は、元本の一部払い戻し扱いとなり、その分、個別元本が修正されます。Bさんの個別元本は、10,500円(個別元本)-500円(特別分配金)=10,000円となります。
ケース3:Cさん 買った時の基準価額(個別元本) 12,000円
【 投資総額 】
12,000円×10口 =120,000円
12,000円×10口×2.1% = 2,520円
合計 122,520円 の支払い
【 分配金の受取額 】
1,200円(分配金)×10口 =12,000円(特別分配金)
合計 12,000円 の受取り
※Cさんは、分配落ち後の基準価格が買った時の基準価額を下回っているので、全額払い戻し扱いの特別分配金となり、税金は課税されません。
Cさんの個別元本は、12,000円(個別元本)-1,200円(特別分配金)=10,800円に修正されます。
分配金の計算は、ご自身で図にしてみるとより解り易くなります。
複雑に思われるかもしれませんが、ルールを覚えてしまうと簡単です。
投資信託を初める方は、是非、理解していただきたいポイントです。