【「B'z一日一曲」半年を振り返って】


 メインで書いてる「B'z一日一曲」が、開設から半年とちょっと経ちました。小さなブログではありますが、定期的に読んでくださる方がいるという手ごたえをモチベーションとして続けております。ありがとうございます。

 記事件数は170件ほど。だいたい1本が2000字前後なので、このペースはそれなりに頑張ってるほうじゃないかなぁなどと自負してみたりw


 「曲を聴きながら考えたことを記す」という姿勢でやっているブログですが、願望としては「歌詞に注意を払って聴いている人がいる、ということをもっと多くの人に知ってもらう」という役割を果たせばいいな、と思っています。

 常々言っていることではありますが、歌詞は楽曲の一要素です。歌詞以外にもたくさんの要素が楽曲にはあるわけです。なので、僕には「歌詞に注意を払わなければならない」と言うことは出来ません。他の人の解釈を正解だ誤りだと断ずることも出来ません。

 ただ、「ああ、こういう風に聴いている人もいるのか」というのを知ることには意味があると思うんですね。その上で、「でも自分はこの聴き方はしないな」と結論付けてもらってもいい。大事なのは、色々な可能性を知った上で自分の態度を選ぶことだと思っています。そのための役割を果たしてくれれば、書き手としては至上の喜びです。

 もちろん、あのブログを読んで「自分も歌詞について考えながら聴くようになりました」とか、「自分と違う解釈を知るのが楽しいです」という方が出てくるのは、それはそれでとても嬉しいのですけれどもw


 一日一曲、もちろん最終的には全ての曲の感想を書き上げることを目標としています。そしてそれがひとつのアーカイブとして、「ひとつの聴き方」の記録として残っていけばいいかなと。そのために、ちょっと色々と改善点もあるんですが…。ルール的にも。


 とはいえ、とりあえずは書き続けていきたいと思っておりますので、よろしければお付き合いください。



【「Okay」発売の感慨】


 「Okay」は、ブログを始めてからリリースされた最初の曲なんですね。つまり、先入観なく始めから、ブログ視点で曲に接することが出来たわけです。これがなかなかエキサイティングな体験でした。

 というのは、音楽的な好みとか、歌詞で語られるメッセージの好き嫌いとかがほとんど気にならなくなって、そこに何らかのメッセージが考えられるということ自体が「面白い」と感じられたんです。


 最初、サビの1フレーズが出た時点で、「時間的ニヒリズムへの接し方の曲だ、自分が消えたあとの世界をどう考えるかというテーマだ」と直感し(twitterにもそうつぶやきました)、フル歌詞の情報が出た段階で、最初の印象からそう遠くない解釈に落ち着けたこと。これがとても嬉しかったです。

 それは、「夢見が丘」などとの戦い(?)を通じて、ニヒリズムというテーマについて考えさせられることが多かったからだと考えています。あと念のため言っておきますが、これは別に「自分が"正しい"解釈をしていることが裏付けられた」という話ではないです。


 全ての曲を対象に、体系立てた解釈を広げていく。その中で見えてくる、曲同士のつながりや思想の広がり。そういったものの蓄積の上で、新しい曲が出てくると「なるほど、今回はこう来たか」という楽しみ方を発見しました。

 今後は、曲やメッセージの好き嫌いとは違ったところで、こうした楽しみ方が出来るんだなぁと思っています。