★アール姉さんのキャラクター製造所★ -36ページ目
芝生の上に
赤い枯葉が
落ちていた
夏が終わり
緑の色を失くし
樹木から見放され
こうして役目を終えた枯葉
最期に
こんなに素敵な
赤い色を貰えるなんて
羨ましいな

君はどこから落ちてきたの?
風に乗って
ここに落ちてきたの?
赤い枯葉は
何も言わない

拾い上げて
空にかざすと

赤い枯葉は
私の手の中で
凛と背筋を伸ばしたよ
そうだね
君はまだ
枯れてなんかいない
君が真っ直ぐに
その背筋を伸ばす限り
君の最期は来ないんだね
私も君のように
なれるかな?
最期まで真っ赤な情熱を
燃やしたい♪
おじさんが
コスモス畑の横で
走る
ジャケットを羽織ったまま
革靴を履いたまま
走る
汗だくのおじさんの手の中から
糸らしきものが見える
糸の先にあるのは
……凧だ
何か理由が
あるのだろう
おじさんは
躓いて
転んでも
何度も何度も
起き上がり
何度も何度も
あきらめないで
走るんだ
頑張れ
おじさん‼
おじさんの横で
立ち止まる私
あっ
凧が風に乗り
空へと舞い上がった
「よしっ‼」
叫んだおじさん
走りながら
小さなガッツポーズをした

青空の中で
おじさんの凧が
力強く泳ぐ

おじさんの想いを乗せて
天まで飛んでいけ♪
秋風が歌を歌うように
おじさんと凧に
いつまでも
いつまでも
吹きつけていた
秋風は人間達には
心地良く感じるけど
ずっと外に立ちっぱなしの
樹木達には
とても辛いんものなんだ
だから樹木達は
暖かくなる方法を考えた
お腹のまわりに
小さな葉っぱを
くっつけて
くっつけて

たくさん
くっつけた
そしたらね…

最高にポカポカ暖かい
カラフル腹巻の出来上がり♪

