★アール姉さんのキャラクター製造所★ -34ページ目
あんなに
可憐に咲いていた
コスモスだけれど

秋の終わりを
感じてしまったんだね

その花びらを
少しずつ
少しずつ
閉じていく
最期の力を振り絞り
青空に精一杯のさよならを告げた

よし、今日は
お前の最期の姿を
ここで見ていることにするよ

しなだれていく花びら
力なく落ちていく茎と葉

明日になれば
お前の花びらは
艶を失くし

光を忘れてしまうのだろう

でもね
そんなお前の姿は
命の灯火が燃えているようで
とても美しいんだ
美しすぎるんだ
また来年
会いに来るよ

そう言った私の影には
コスモスの花が咲いていた
私は
どんぐりの帽子屋である

どんぐり帽子を
毎日こうして
売っているんだ

どんぐり帽子を知らないのかい?
すごく可愛いい帽子だよ
私の手作りなのさ

先っぽが
真っ直ぐだったり
少し斜めに傾いていたり
とにかく
一度かぶったら
君も気に入るよ

君はついてるぞ
まだ、たくさんあるからね
だけど素敵な帽子ばかりだから
早くしないと
売り切れるぞ

どうだい
欲しくなってきたかい?
あっ、一つ売れたよ
黄色のお花さんが
照れくさそうに
買って行ったよ

お買い上げ
ありがとうございました♪
「お~い、帽子屋
ここだ、ここだ」
いけない、どんぐりさん達が
私を待っているようだ

お待たせしました
こちらなんて
いかがでしょうか?
「ふむふむ」

ほら、ピッタリです
やはり、どんぐりさん
あなたの頭に
一番お似合いですね

「そりゃ、そ~だ♪」
秋を楽しむのは
人間達だけではない
虫たちも同じ

みんな
この秋の鮮やかな彩りに
心を奪われている

そして虫たちもまた
美しい秋の風景に彩られ

秋の色彩になっている♪

