★アール姉さんのキャラクター製造所★ -15ページ目
私の深淵には
氷の世界が広がっている
氷は時間をかけて
ゆっくり
ゆっくり
層をなし
分厚い壁を
創り出してしまった
叩いても壊れない
冷たい氷の壁
触れると
体温を奪われ
静寂に取り込まれる
氷の世界には
無数の氷の破片も
落ちている
あそこに転がっているのは
幼少の頃に凍らせた心
ここに転がっているのは
いつの日の心の破片?
凍らせた心は
いつの間にか
冷たい流氷となり
深淵に渦をつくる
ここは
魂の死刑執行所でもあるんだ
私は私を裁く
私は私を滅ぼす
氷の上に横たわり
恐る恐る世界を見る
見えるのは闇
見えるのは氷
いや違う
見えるのは情熱
見えるのは哀しみ
月明かりは
氷に反射して
無垢な煌めきを
一瞬だけ
浮かび上がらせる
私が残した唯一の証
汚れなき心
氷の世界
果てしない世界
今日は雛祭り
女の子の成長と
幸福を祈るお祭り
女の子のいる家庭では
雛人形を飾って
お祝いをしているだろう
そういえば昔
雛祭りの絵本を
両親から買って貰った記憶が……
本棚に行って探してみることに
ガタガタバタッ
一冊の本が床に落ちた
拾い上げてみると
「不思議なひなまつり」と書かれた
一冊の絵本だった
はて?
こんな絵本を持っていたっけ?
首を傾げて考え込んでいると
君は興味深そうに
私に近づいてきて
絵本のページをめくりだした

美しいお雛様と

凛々しいお内裏様

可憐な着物の柄や色に
君は心を奪われて
夢中になって絵本を見ている
「今日は雛祭り
今日だけ特別な扉が開くんだ」

そう言うと君の姿は
突然消えてしまった
そう、今日は雛祭り
不思議な扉が開くのです

どうやら絵本の中に
君は遊びに行ったのね

楽しそうな君の姿を見ながら
今日はゆっくり過ごしましょうか
華やかな古の夢でも
見るのもいいかもね

だけど
雛祭りが終わる前には
帰ってきてね
約束だよ♪
今日はバレンタイン
街中がなんだか
ソワソワしている
君はあちこちに漂っている
甘いチョコレートの匂いと
カラフルなハートに
目を丸くしている
今日はね
女の子が
大好きな人に
想いを伝える日なんだよ
私もね
今日だけは
バレンタインの魔法の力で
大好きな君に
想いを伝えるよ
君に
「いつもありがとう」って
ちゃんと伝えたいんだ

それにね
私はとても不器用だけど
君にチョコレートも贈りたい
チョコレートを型に入れて
ハート型にしたら
君の顔を描いて
デコレーションしよう
甘い甘い君へのチョコレート
完成したら
早く渡しに行かなくっちゃ

だけど
いざ渡そうと思うと
勇気がでない
こうなったら
誰かに一緒に
ついて来てもらおう
……という事で
きのこガールズに
来てもらいました笑♪

「あの~……その~……
いつも心から感謝しております」
(感謝してまぁ~す♪)
↑きのこガールズ合唱
堅苦しい言葉達が
私の口から君に向かって
飛び出して行く
「君と一緒にいて…とても楽しく
過ごすことができまして……」
なんだこの言い方
ガーン
こんなはずじゃなかったのに……
もっとロマンチックに
想いを言葉にして
伝えるつもりだったのに……
緊張しすぎて
敬語を連発
全然可愛く伝えられなかったけど
想いはきっと届いたはず

だって君は少し驚いたあと
クスッと笑ってくれたんだ
「ありがとう」ってね
♪♪♪大成功♪♪♪

今日はバレンタインデー
大好きなあの人に
想いを伝えてみてはいかが?

