【アフガニスタン問題】背後で暗躍するISI(パキスタンスパイ機関)の動きに注目したい | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

まず、過酷な任務を担ってる自衛隊の皆様に心から感謝したいと思います。

読売による救出された共同通信員の安井浩美さん(57)への取材。👇

「爆発音が聞こえた。爆発さえなければみんな空港に辿り着けたのに・・・と悔しさを押し殺す。一方、JICAのアフガン職員らは当時、約10台のバスで空港に向かう途中だった。約300人が乗り、「無事に空港に辿り着けるだろうか?」と語り合っていた時、テロの一報を受けて引き返したという。

バスに乗っていたナジブラ・コヒスタニさん(40)は、2008年から勤務、教員研修などの事業に携わってきた。取材に「日本政府が間に合うように連れ出してくれなかった。出国する策が思いつかない。危険が迫っている。と不安げに語った。空港近くに着いたとしてもタリバンの検問で阻まれた可能性があるが、日本政府内では「あと1日早ければ成功していた」との声も漏れている。」

しかしアフガニスタン周辺は、あらゆる宗教・分派がありすぎて頭が混乱しますね。わけがわかりません。ただ、タリバン戦闘員の一部はパキスタン人。タリバン復権の責任も背後で絵を描いてたパキスタン政府。中国とタリバンのお膳立てをしたのもパキスタン政府。これについては、7月20日に国際ジャーナリストで、スパイに詳しい山田俊博氏が詳しい記事を書いておられたので、過去記事で、ご紹介させていただきました。👇

【スパイ防止法】CIAでもモサドでもない、世界で恐れられているパキスタンの「最凶スパイ組織」とは
https://ameblo.jp/ryobalo/entry-12686807678.html



インドとアフガニスタンの分断、親米と思わせておいて、援助を引き出しながらタリバンやテロ組織の育成擁護を推し進めてきたのも、すべて世界一の諜報機関と噂されるパキスタンのISIの暗躍があってこそ。中国は銅をはじめとするアフガニスタンの鉱物資源に関心を示し、巨大経済圏構想「一帯一路」を推し進める算段ですが、一筋縄ではいかないでしょうし、タリバンは資金難なので中共がタリバンの言うことを聞いている間は良好な関係のままでしょうね。





FNNの取材にタリバン報道官は、「日本人は友好的で良い外交関係でいたいから必要、自衛隊は撤退を」と言ってますが、ナメられてますね。額面通り信じてたら馬鹿を見ます。今まで散々金銭目的で民間人を人質にとったり、音楽や映像の禁止、インターネットの制限、女性に対する男性の付き添いなしでの外出禁止、外出時における全身を覆うブルカの着用の強制、女子校の閉鎖、石打ち刑を平成13年(2001年)まで行ってきた経緯、恩を仇で返した日本人である中村医師を殺害、日本からも相当な額が渡っていますが日本はATMとして、足元を見て遠回しに脅迫してるわけですからね。

「自分たちに反対してきた全てに恩赦を与えると宣言し、タリバンの新たな統治下においては、女性の権利も尊重していく」と、言われてもタリバンの言うことが信用できるなら、あれほどの国民が命からがら捨て身で空港に押し寄せるはずがないわけで。政権幹部や軍関係者、ジャーナリストなどを暗殺してきてますし、それだけ国民の脳裏に恐怖が染みついてるということ。

しかし立憲民主党、日本共産党、元SEALDs、9条信者、反日オールスターズの皆様は、邦人1人しか救出できなかったことに不満を爆発させてますが、彼らが自衛隊の手足を縛ってるから犠牲者が出てるんですよ。



自衛隊法の制約で、先制できない、反撃は必要最小限、攻勢できないのに命懸けで救出に向かってくださってるわけです。そこまで言うなら、日頃の自衛隊の皆様への誹謗中傷を止め、さっさと憲法改正の機運を、おおいに盛り上げてください。

しかし、欧米各国は、これだけの救出数なんですよね・・・

イギリスも最大1250人救出できていないようで、通訳で雇用したアフガン人協力者ら800〜1100人、イギリス人が100〜150人。一部は希望して留まっているそうです。

確かに相手はテロリストですし、情勢を見ながら難しい判断を迫られていることは百も承知ですが、そこはマスコミに批判されようが、いざという時には素早い決断力を示し、「全ての責任をとる」と覚悟をもって、超法規的措置を取れるような気概のある『政治家』は日本には皆無であるように思います。

以前、芸人の千原せいじさんが出演されてた極寒の地、未開の地に住む日本人を現地取材した『世界の村で発見、こんなところに日本人』という番組のエピソードを語られてたことを思い出し、それが非常に印象に残りました。

その内容というのが、中東のとある国に住む日本人を取材に行ったとき、その日本人が千原せいじさんに「もし取材中に有事が起きた場合、決して日本大使館に駆け込んではダメですよ。何もしてくれませんから。逃げるならアメリカ大使館に逃げてください」と言われたそうです。最早、海外にいる日本人の命さえ、日本政府は、ないがしろにしているのだと驚きました。

中国共産党に「スパイ」といういわれのない汚名を着せられ、罪を擦り付けられ、長年拘束され、人質として囚われてる日本人、北朝鮮に囚われの身の拉致被害者を奪還できずして、安易に保守論壇による自民党アゲには同調できません。

イスラエルのような小さな国でさえ、拉致被害者を奪還しています。これは、何が何でも国家、国民を守り抜くという強い覚悟、信念があるからこそ成し遂げられることです。どんなに言い訳しようとも日本の政治屋がヘタレということは紛れもない事実です。先人に顔向けできませんね。

とにかく与党も野党も国民のご機嫌取り、批判を恐れている選挙屋さんにしか見えないのです。

国や国民を守るためには犠牲はつきもの。その自己犠牲精神はないもよう。アメリカに裏切られ続けたクルド人、アフガニスタン人。バイデン大統領も、『自国の為に戦わないアフガニスタンのために米兵を戦死させられない』と、とうとう本音が出始めましたよ。日本は受け身姿勢で、尖閣諸島が守れるわけがありません。

以下の言葉、日本人は、よ~く噛みしめるべきであり、日本は今回のアフガニスタン問題を対岸の火事として見るべきではなく、テロの危機は、世界中いつどこで起こるかわからないという危機管理を万全にし、危機感、緊張感を国民1人1人がもち、甘ったれた考えを捨て、精神を鍛え、政治にはまず最優先で少子化対策、核武装、スパイ防止法、憲法改正、教科書の健全化を声高に求め続けることに専念したほうが良さそうですね。

「国家にとって頼りになるのは自国だけだ。国際法や同盟関係が国家を救ってくれるわけではない。国際社会とは「神は自ら助くるものを助く」という自助努力社会である。アメリカにとって同盟国とは、しょせん「短期的な便宜上の結婚」にすぎず、今日の同盟国が明日の敵国になる、ということは、よくあることだ。」ジョン・ミアシャイマー

「過去300年間、英仏米露等の覇権主義国は、同盟国を何度も騙したり、裏切ったりしてきた。自立する努力をしない国は、その無責任な外交態度をいずれ後悔することになるだろう。」ケネス・ウォルツ

「自主防衛しない国は、国防で致命的な失敗をする確率が高い。軍事を他国に依存している国の国民は、精神も蝕まれる。軍事力(=自主防衛力)をもたない国は、外部からの攻撃だけでなく、内部からも衰弱し、崩壊していく」モーゲンソー、キッシンジャー、ミアシャイマー、ケネス・ウォルツ、ボーゼン等々


今後の中東情勢から益々、目が離せなくなります。




★【オピニオン】アフガニスタンより50倍危険な国★
https://jp.wsj.com/articles/whats-50-times-more-dangerous-than-afghanistan--11629681221

少し古い記事です。👇

★ダッカ人質テロの背後にちらつくパキスタン情報機関の影★

<ダッカのテロ事件に関して、複数のバングラデシュ政府上層部がパキスタン情報機関の関与の疑いに言及している。確実な証拠は示されていないが、パキスタンにはバングラデシュ現ハシナ政権に揺さぶりをかけたい十分な理由はある>

今月1日、バングラデシュの首都ダッカで、若者の武装集団による大規模なテロ事件が発生した。日本人7人を含む外国人ら20人の人質が殺害されたことで、日本でも大きく報道された。

その動揺も収まらない3日、在パキスタンのバングラデシュ高等弁務官事務所がこんな発表をした。パキスタン政府に対し、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相の顧問を務めるゴウェル・リズビ氏が「インドメディアによる報道は完全な『ナンセンス』である」と強調したという書面を送付したというのだ。

このインドメディアの報道とは、インドのテレビ局がリズビの発言を引用した記事のことだ。その内容は、「リズビが、カフェへの攻撃の背後にパキスタンのISIが存在すると非難した」というもの。つまり、首相の側近がパキスタンのISI(軍統合情報局=パキスタンで政府以上に権力をもつと言われる諜報機関)がテロに関与していると述べたというのだ。

だがリズビはそんなコメントはしていないと主張し、「大至急」パキスタンに弁明の書面を渡すようバングラデシュ高等弁務官に指示した。メディアとリズビの間にどんな齟齬があったのかは明らかにされていないが、いずれにせよ穏やかではない。

このエピソードは、バングラデシュ、インド、パキスタンの密接な関係性を如実に示している。ダッカ人質テロによって、この3カ国の間に緊張が走った。というのも、この3カ国には複雑な思惑が絡み合っているからだ。そしてその思惑の深層を知れば、報道とは違った事件の背景が浮かんでくる。

そもそも、インドメディアが報じられたように、パキスタンがバングラデシュのテロに関与するようなことがあり得るのだろうか。

実はバングラデシュでは、パキスタンの関与を指摘する政府高官がリズビ以外にもいる。リズビとは別の首相顧問であるホセイン・トウフィク・イマム氏だ。イマムはメディアの取材に、「人質を山刀などで殺していることから見ても、地元の違法なイスラム過激派組織ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)が関与したと考えられる」と語っている。その上で、「ジャマートゥル(JMB)とパキスタンのISIのつながりはよく知られている。ISIはバングラデシュの現政権を転覆させたがっている」という爆弾発言もした。

パキスタンの諜報機関を名指しで非難しているのは、イマムだけではない。バングラデシュのハサヌル・ハック・イヌ情報大臣も、ISIがJMBと関連のあるイスラム系武装集団とつながっていたと述べ、ISIは「バングラデシュ人にトレーニングを行ってテロリストに仕立て、今回ダッカを攻撃したのだ」と発言している。そしてこの大物2人は共に、冒頭のリズビとは違い、発言を撤回する気配はない。

こうした発言に対して、パキスタン外務省は、「まったく根拠がなく、事実無根である。パキスタンはこうした疑惑を強く否定する」と主張している。

●バングラデシュにパキスタンが介入する理由
今のところ、今回のテロにパキスタンが関与している確たる証拠は示されていない。だが少なくとも、パキスタンのISIがこれまで、長年のライバルである隣国インドを混乱させるためにイスラム過激派組織を囲い、テロ攻撃を実施させてきたのは周知の事実だ。インドとパキスタンが今も領有権を争うカシミール地方に対インドのテロ組織を動員させている他、2008年11月に少なくとも166人の死者(日本人1人を含む)を出したムンバイ同時多発テロ事件も、インド撹乱を狙ったISIの関与が指摘されている。その動きから考えると、パキスタンがバングラデシュでテロ工作に絡んでいたとしても何ら不思議ではない。

ではなぜパキスタンはバングラデシュを混乱させたいのか。その背景には、もともと英領だったバングラデシュとパキスタン、そしてインドの成り立ちが関係している。

インドとパキスタンは1947年、英領インドから独立した。独立に際しては、基本的にイスラム教徒の多い地域がパキスタンになり、ヒンズー教徒の多い地域がインドとなったが、バングラデシュにはイスラム教徒が多く暮らしていたため、インドを挟んだ飛び地としてパキスタン領の東パキスタンになった。後に東パキスタンは、インドの後押しでパキスタンと戦い、1971年にバングラデシュとして独立を勝ち取った。インドとパキスタンのライバル関係はよく知られているが、バングラデシュも両国の争いに巻き込まれてきた。

パキスタンとバングラデシュに挟まれるインドは、バングラデシュがパキスタン寄りになることを望んでいない。東西の両サイドから敵に挟まれることになるからだ。一方で、最大のライバルであるインドが地域で影響力を高めるのを阻止したいパキスタンは、インドの東に隣接するバングラデシュを不安定化してインドから遠ざけ、結局はパキスタン寄りにしたいとも考えている。そういう動機から、パキスタンはバングラデシュの動向を注視している。

さらにバングラデシュとパキスタンをめぐっては、こんな問題もある。

現在バングラデシュは、インド寄りの与党アワミ同盟が国を治めている。バングラデシュでは1971年の独立に際して起きた戦争犯罪を裁く特別法廷が行なわれているが、バングラデシュ警察は2015年11月、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)の幹部で独立時にパキスタン側に加わっていたサラウッディン・チョードリーと、イスラム政党であるイスラム協会(JI)の幹部で独立時にパキスタン側として多くのヒンズー教徒を殺害したとされるアリ・ムジャヒドを、大量虐殺の罪で「一緒に絞殺刑」に処したと発表した。また今年5月にも、独立戦争時にパキスタン側の残虐行為に加担したとして死刑判決を受けていたJIの党首モティウル・ラーマン・ニザミの絞首刑が執行され、相次ぐ大物の処刑に国内外で緊張が走った。

この特別法廷はハシナ首相が主導して行なっているもので、反パキスタンという政治的な動機が背後にあると批判されている。またパキスタン政府は処刑に対して「深く困惑している」と嫌悪感を隠していない。

こうした情勢の中で、今回のダッカテロは起きた。バングラデシュのイヌ情報大臣が今回のテロの後に、「パキスタンのISIは(バングラデシュがパキスタンから独立した)1971年の出来事をいまだに引きずっており、報復したがっている」と語っているが、決して荒唐無稽な話ではない。しかも1971年を引きずっているのはバングラデシュも同じだ。

●事件前に起きていた「予兆」
イヌ大臣は、今回のテロの3カ月前に、外国人記者団を前にこんな興味深い発言をしていた。「私たちの調べでは、少なくとも8000人のバングラデシュ人の若者がアフガニスタンやパキスタンのテロ訓練キャンプで(国際テロ組織の)アルカイダから訓練を受けて帰国している。私たちは強く脅威を感じている」。またダッカ人質テロ直後には、「最近、武装勢力と関わっていたパキスタン人外交官数名を国外追放にした。彼らは正体を隠してパキスタン大使館に勤務していた」とも発言し、彼らがISIの工作員だったことを示唆した。

今回のテロでは、事件発生直後にアルカイダとIS(いわゆる「イスラム国」)が揃って犯行声明を出した。欧米や日本のメディアでは、犯人らが「イスラム国」の旗の前で撮影された写真が公開されたことから、今回のテロは「イスラム国」が関与した犯行ということになっている。だが「イスラム国」犯行説を否定するイヌ大臣による一連のコメントを見ると、真相はそれ程単純ではない可能性がある。

事件の背景は、可能性としてこんな見方もできる。パキスタンのISIが、パキスタンにいるアルカイダまたは別のイスラム過激派組織を利用し、今回のテロを「イスラム国」の犯行に仕立てあげたのかもしれない。というのも、ダッカテロ直後に筆者が取材したあるパキスタン人政治評論家は、ダッカ人質テロの犯人らがパキスタン国内で2カ月ほど戦闘訓練を受けていたという話が出ていると語っていた。ISIやアルカイダなどがからんでいるとすると、その話も辻褄があう。「イスラム国」の旗の前でポーズをとって、テロを「イスラム国」の仕業にするのは簡単なことだ。最近バングラデシュをテロの重要拠点と位置付けている「イスラム国」が否定する理由はないし、バングラデシュを混乱させたいパキスタンも「イスラム国」の責任にしておくほうが好都合だ。

ダッカ人質テロを、短絡的に「イスラム国」の犯行としてしまうと、事態の本質を見失う可能性がある。今後も、南西アジアの情勢を把握するうえで、この3カ国の動きには注意を払う必要がある。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/post-5476_1.php

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