日本人を精神カタワ化させてはいけない!youtuberオカマ男子よりラグビー桜の戦士こそ真の侍 | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

こんなに感動を覚え、国中が涙したスポーツが今まであったでしょうか。映し出された観客席のラグビーファンのおじさんも国歌斉唱時、涙で君が代を熱唱し、日本代表にエールを贈る。同じく、もらい泣きしてしまいました。

冷暖房の効いたお部屋で汗ひとつかくこともなく、大きな口ばかり叩いて実績もなく、ホラばかり吹いてアジテーターの役目だけ立派なペテン師youtuber男より、よっぽどカッコいいし、男らしいし、大和魂を感じるわ!ドキドキ

なにがメンタリストや(アンタのメンタルをお医者様に診てもらいなさい)、なにがホリエモンや(金、金、金❗️のくせに)日本人のホンマもんの男はyoutuberなどでペラペラペラペラ嘘偽りで必要のないことまで自分を晒し、話し、道楽的な商売などせず寡黙に生きてはる。

二枚舌の政治屋、youtuberのような男、軽く思われるだけで気持ち悪いだけ。



今回の令和という時代を記念するワールドカップラグビー2019において、日本中がラグビーの快進撃に夢中になった。ロシア、サモア、アイルランド、スコットランドと勝ち進んでいく勇姿に日本中が驚き、熱狂の渦に。

周囲の反応が「面白そうだけど、ルールがわからなくて・・」から「ルールはよくわからないけど面白い!」に変わった。日本代表の活躍に象徴されるラグビーの話。

久々に男を見た恋の矢侍は幻だったのか。国も女子供も守れない男は男の価値などない。さっさと去勢し、道のど真ん中を歩くことなく、端っこを歩けばいいと思っていた。

メディアが作り上げていった、韓国からの、なよなよメイク男子の流れを断ち切り、力強く、逞しく、体当たりの自己犠牲精神で信念を貫き通す男臭いラグビーの魅力に酔いしれた女性も多いはず。女性が男性に対し、本能として求めるものが全てラグビーには凝縮されています。

身体中、テーピングで傷、怪我だらけ。額から口から目から出血しながらも果敢にタックルを決める姿、リーチ選手に関しては肩を脱臼。肩の脱臼は4、5回繰り返すと標準的な手術では治らず、骨の欠損が大きくなれば、骨の移植手術などの高度な治療が必要になるといいます。

命懸けで死闘を繰り広げている中、勝ち進んでいったから日本国民の心を鷲掴みにして離さなかったし、目が離せなかった。サッカー、野球も、もちろんいいけど、それらには決してない、ごまかしの利かない男と男の本気の戦い、醍醐味がラグビーにはありました。

家庭も犠牲にし、身も心もボロボロ、後遺症が残るであろう大きなリスクを背負いながらも、決して途中退場することもなく、最後まで死闘を繰り広げ、日本をこよなく愛し、「武士道」「覚悟」という日本語を愛し、チームを勇気づけ、最後まで率先して引っ張っていかれたリーチ・マイケル選手、そして全力を注いだ全選手に心から感謝、「日本の為に身を粉にして戦ってくれてありがとう」という言葉と称賛の拍手を送りたい。

そしてジェイミー・ジョセフHCは選手に試合前に喝を入れるために「大和魂」と大声を張り上げていた。戦う術も知らず、温室育ちの日本人が生きていく中で、とても大切な、ぽっかりと忘れている“何か”を外国人である彼らが『大和魂』を思い出させてくれた。

これぞ吉田松陰の「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」ですね。

予選プールを4連勝で突破し、ラグビーワールドカップ初のベスト8進出。日本ラグビーの歴史を塗りかえることに成功したこの意味は本当に大きいです。日本ラグビー界のレジェンド、故・平尾誠二氏も今回の日本代表の大活躍を、天国で大喜びしていることでしょう。

欲を言わせてもらえれば、オールブラックスと戦ってほしかった・・・

ラグビーは、あれだけ命懸けのスポーツだというのにサッカー、ゴルフ、野球選手よりも各メンバーへの報酬が異常に少な過ぎるそうです。この爆発的な人気により、もっともっとラグビー熱が冷めることなく、人気が拡大化していき、ゆくゆく日本代表を目指すような子供達が、たくさん増えることを祈るばかりです。

子供に不人気で衰退していたラグビーというスポーツが、今回の日本代表の快進撃のお陰で、福井県の小学校のクラブ活動でもミニラグビーが定員超えの人気を集めているというのですから、ヘタレ化した日本男児が増加の中、これは非常に良い影響を与えており、本当に嬉しいです。
「W杯機に盛り上がりを」=学校、企業でラグビー部新設-競技人口減少も
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102600376&g=soc


ラグビーの話題から脱線しますが、ユニクロの柳井社長が「このままでは日本は政治家と生活保護者で破滅する」と発言したことが先日、大炎上していました。この発言は半分合っていて、半分間違っている。

だとしても「日本人劣化」発言は許されない。彼は日本人相手のご商売をしておきながら、どの口が言う。韓国擁護する発言も、日本人を慰安婦強制連行という虚像で徹底的に世界各国で貶め、日本製品、不買運動まで展開されている国。

まさに柳井は「おまゆう(≧▽≦)」ですし、この御方は「日本で」巨万の富を手に入れて好き放題言いたい放題。徳井君も真っ青の異例の4200億もの税の申告漏れで(なぜこちらは大騒ぎされないのか不思議)、柳井と息を合わせ、密入国で汚いお金儲けをしてきたSBの孫正義。日本で恩恵を受けておきながら反日的な要素の発言の数々には不満を持つ日本人も多い。

しかし情けないのが、この連中に徹底的に闘争心剥き出しで反抗してこなかった日本人にも責任がおおいにあるということ。私のように未来の日本を悲観的に捉えるような発言をする人間は、日本人同胞からすると疎ましく思うかもしれませんが、悲観的にならざるを得ない現状の日本を日々、現実社会やネット空間で目の当たりにしているからこそ日本の未来を憂いているのです。

その中から少しでも希望の光を見出したいとも思っています。

とにかく今までは日本人本来の助け合い精神が、だんだん個人主義的になり、家族や隣人への配慮がない人が増えてきている気がします。

今回の台風19号でも武蔵小杉のタワマン上層階の住民の下層階の方々への偏見、侮辱の数々を見ていれば、いくらセレブな街でお子さんを育てても、こんな親に育てられた子供が、まともな良識をもつ大人に成長するわけがありません。お金持ちで、権力者である方々が、以下のような調子です。



こういった親に共通するのが自身の子が可愛すぎて周囲が見えてない親が多いこと。過保護に育て上げた結果、全く我慢することを教えることなく、「大人ってこんなもんか」「叱られりゃパワハラで訴えたもん勝ち」と、調子に乗り、大人を舐めてかかり、ワガママ勝手に人を振り回す。

しかも最近の学校ではアニメでも戦闘系は絶対に見せないらしい。なんでも「戦争を彷彿させるから」という理由らしい。ならば、大人になってアクション映画を観ることさえ危険思想が植えつけられると考えるの?本当、馬鹿馬鹿しい❗

近所の中学校、毎朝、先生が校門に立ち、元気よく挨拶してはりますが、元気に挨拶できる中学生は僅か。ほとんど挨拶をしません。唯一、部活などをしているスポーツマンタイプの男の子だけは、きちんと挨拶する。私が選挙に立候補した際も、早朝の挨拶時、うつむいて、どんよりした顔で挨拶もしない大人達をよそに、元気よくハキハキと挨拶していたのは野球部の少年でした。

犬の散歩で顔見知りなのに、顔見知りの高齢者が若者、子供に元気よく挨拶しても目を背け、挨拶し返さない。

しかも最近の父親は、ただ優しいだけで厳しさがなく、親や先生に対しての尊敬もなく、非常識を繰り返し、劣化が著しく、マナー、礼儀に欠ける子も多い。子供の生き抜くための喧嘩に平気で大人が割り込んできて子供の闘争心を奪い、協調性も潰していく。

昔は子供の喧嘩に大人は入らなかったし、子供同士で問題を解決させるように導いていた。昔は、親が教師に『この子が悪いことをしたら厳しく叱ってください。引っ叩いても結構です』と伝えていました。

しかしSNSが発展している今と昔では時代背景が違いますし、いじめがどんどん大人の見えない中で陰湿になってきているのも事実。

子供同士の複雑で繊細な問題にせよ、そこは空気を読みながら子供の様子を伺いませんと、あまりに子供間のいざこざに大人がしゃしゃり出るのも問題だと私は考えます。なぜなら、子供から修羅場経験、突破力、思考力、想像力を奪うと自身で物事を解決する力が発揮できなくなり後々、挫折しやすい大人に成長してしまいます。

現代の親は、自身の子供が他人に迷惑をかけても、常識、モラルに欠けているので平然とし、他人の子供が悪だと決めつける。他人に責任転嫁する世の中になってきました。スマホに夢中で我が子はないがしろという親もよく見掛けます。

いじめが問題が増加の一途を辿っている現在、一番、大人が子供達に教えないといけないことは「泣き寝入りするな❗やられたら絶対見返してやれ❗とことんやり返せ❗立ち上がり、倍返しや❗」ということを徹底的に教えることだと思う。これを教えなければ日本は再起不能になってしまうと考えています。

それには親の覚悟も求められます。「今のご時世じゃ、そんな昭和的なやり方は通用しないわ」で済ませていては子供が失敗することを恐れ、すぐ挫ける大人に成長するに決まってます。たとえ自身の子供が喧嘩に負けて帰ってきても「負けたんか❗みっともない。もっと強くなれ❗あんたは強い子。もっと強くなって倍返ししたれ❗」という踏まれても踏まれても起き上がる雑草魂教育を小さい頃から徹底すべきで、今の日本に、この教育が必要。

もちろん親が日々の子供の異変に気づいてあげ、相談できる空気を作っておいてあげることは重要ですよね。

今の教育者などは、子供に闘争心や防衛本能をもたせることを、あたかも「昔の戦争に突入していくような危険な教育」と洗脳する。本当にアホらしい。人間は生きていく中で、自身に危害を及ぼそうものなら自己防衛する本能が備わっています。そんなもん、動物も同じ。自身の命、子供が命を奪われそうになれば、相手を、こてんぱんに反撃する。それは自然の摂理です。

お話が、あっちこっちに飛んで申し訳ないのですが、ラグビー日本代表のディフェンスリーダーの中村亮土選手も、父親が『巨人の星』に出てくる星一徹のような方で、台風の日にも家の周りを走らせ、周りが止めても『人が休んでいる時にやるんだムカムカ』と。強くなったのはそのお父様のお陰だと言われていますし、肋骨を痛め、痛みに耐えてプレーしていた司令塔として大活躍した田村優選手もこのようなエピソードがあります。

高校進学にあたって、父・誠さんがラグビー選手であったこともあり、「ラグビーがやりたい」と父に申し出た。そこで誠さんの同期の吉岡肇監督がいる國學院栃木高校に進学。

高校1年のとき、田村は授業中に立たされることに。その最中、隠れて弁当を食べた。笑い話として、吉岡監督は誠さんに伝えたが、これが大事件に。

激怒した誠さんは息子に「今からぶん殴りに行くから正座して待っていろ」と、愛知から栃木まで車を飛ばしてきたという。ちなみに、“面会時間”はわずか10分だった。

https://smart-flash.jp/sports/83698

愛のない厳しさ、ストレス発散のような暴力は論外ですが、愛のある厳しさは人間を成長させるうえで絶対に必要なスパイスなのです。なんでも感傷に浸り、暗く滅入り、開き直ることも教えず、グジグジグジグジ女々しい男の子など見たくありません。

私は、なんでもすべての暴力を許しているわけではなく、生き残ることの大事さを伝えたいだけです。様々な状況の中で人は言葉で何とかしたいと思うでしょうが現実は、自尊心と尊厳を自分が強く持っているということを人々にわからせる必要があります。もし押された押し返す、殴られたら殴り返すのです。

先日も50代の女性が運転する乗用車に体当たりし、フロントガラスを割るキチガイ男が逮捕され、その被害者女性と加害者とのドラレコ映像が報道されていましたが、被害者女性は小声で「やめて、やめて」と言うだけで自身を守るための行動を何もしない。私なら、思い切りクラクションを鳴らすか、前進して轢いてしまう恐れがあるならバックするなどする。突発的なハプニングに今の日本人は思考停止、機転が全く利かない。

過去にも記事に書きましたが、友人の社長さんが取引先の中国人との会話で、その中国人が発した言葉「僕は中国本土でも、すぐ日本人を見つけることができる」と言い、その社長が「どうしてわかる?」と聞くと「後ろ姿だ」と答えたと言います。

この答えの意味するところは、日本人の後ろ姿が隙だらけだということだと思います。

神戸の教師間のいじめ問題も大炎上したのは記憶に新しいのですが、被害者である教師には同情しますし、加害者教師の卑劣な行いは決して許されるべきものではないのですが、梅沢富美男氏が『やられたらやり返す気迫も気概もない。あいつも男なんだろ。さっさとやり返せばいいじゃねぇかよ』といった発言でネットでは賛否が分かれましたが、これは現世代が「昭和だからこれは・・・」と匙を投げるのではなく、私からすれば、ごくごく当たり前のことを梅沢氏は仰っていると思いました。被害者男性は「♂」なのです。戦うのは♂の本能なのです。この♂としての本能が薄れつつあるから、今、♀が『男性化』しているという異常事態に日本の男達は早く気付くべきです。

もちろん生きていくうえで優しさ、思いやりは必要です。しかし現代を生きる人々は過剰に人を慮りすぎています。優しさの上に様々な人生経験、強さや逞しさがないといけないということを先生は教えてくれません。

悩みは人が解決してくれて厳しさが一切取り除かれ、世の中がお花畑のアホばかりになってきている。何もかも人に頼りすぎ。些細なことでも、なんでもかんでも弁護士が出てきて解決する世の中など正常ではないと思いませんか?疑問を持ちませんか?

人間は、なるべく自分自身で悩みを解決する癖をつけないと所詮、他人などに悩み相談などをしても「他人事である」ということを頭に入れておかないと後で恨んだり、ショックで傷つくだけ。「かわいそう」などという言葉を簡単に何度も吐き捨てる連中ほど、当事者になれば何も手助けしないのです。

サヨクを見ていれば理解できますよね。口では「愛や平和」を語るが、それは見せかけだけで中国による大弾圧、民族浄化には手助けしない。正義を語る割に矛盾だらけで全く信用できない方々。

世の中は冷たいものという前提で極力、自身で物事を問題解決できるように努力し、生きるしかないのが人間です。なんでもかんでも大人が入り、自身で解決する癖まで奪ってしまうと将来的に奴隷根性、機転も利かない指示待ち症候群の社会主義国である北朝鮮国民のようになってしまいますよ。

もう既に今を生きる日本人に、その予兆が見えています。今の日本人の多くが、炭酸の抜けたコーラ状態。

もうひとつ、それを象徴する出来事。大和堆で北朝鮮の漁船が水産庁の取締船と衝突し、緊迫感が増しているからか海上保安官の募集をし、採用しても内定辞退率”はなんと93%というニュース。

大の男が「労働条件が公務員らしくない」と敬遠するとのこと。「国民の為に殺されるのは嫌、痛いの嫌、疲れる仕事嫌」最早、男の発想ではない。これは『正義』を忘れ、めっきり♂としての『闘争心』という本能をもつ男性が減少傾向にあるということを物語っており、非常に事態は深刻であると感じています。

私は自身が何もしないのに偉そうに説教めいたことを言っているわけではありません。私自身も命の危険に晒されたことは幾度かありますし、十代の頃、男に誘拐され、六甲山の頂上にさしかかる場所に車を止められ、今まで穏やかだった男の表情が一変し、狼のような形相になった顔を今でも鮮明に覚えています。

男は、私の太腿を触り始め、私は強姦されると思い、逃げようとした際、男から「逃げたらどうなるかわかってるな?ロープも積んでるからな」と脅され、それでも隙を突いて車のロックを外し、着の身着のまま突っ走り、身を隠しながら下山途中でヒッチハイクし、危機一髪を免れたこともあります。今思えば、本当に恐ろしい無鉄砲人間であり、今生きているのが不思議なほどです。

したくもない経験の数々。しかしそれらの経験で自身を守る術を身につけられ、様々なことを学べました。そこまでの修羅場を普通に生きている方々が経験すべきであるとは思っていませんが、人間は人生の中で、失敗したり、挫折したり、頭を打つ経験はすべきで、それがなにものにも代えがたい自身の財産になり、成長する糧になることも覚えていただきたい。

今こそ先人達が遺してくださったことわざ、「可愛い子には旅をさせよ」が求められている時代はないです。子どもに冒険させないのは(とくに男の子)精神的カタワに成長させるのと同じなのです。



★ラグビー日本代表・泣ける話ベスト8~2カ月の怪我を押し南ア戦に~★

ラグビーW杯で快進撃を見せるも、ベスト8で南アフリカの前に散った日本代表。激戦の裏にあった桜の戦士8人の秘話を紹介する。

『日本人として、日本のために』

試合後のインタビューで「ちょっと寂しい」と笑ったのは、W杯4大会出場のトンプソン・ルーク。15年W杯後に代表を引退するも、妻から「戻りたいんでしょ?」と言われ、代表復帰を目指した。だが、東大阪市にある行きつけの定食屋の店主、河野さんには不安を漏らしていた。

「『自分は年いってるし、ジャパンのレベルも高い』と悩んでいました。私は『何言うてんの!アホやな!』って励まし、特大のオムライスを食べさせてね。最後はあの子も『大丈夫、大丈夫』と笑顔を見せるんです。日本が好きやから、

『日本人として、大好きな日本のために戦いたい』と日頃から言っていて、代表に選ばれたときは『お母さん、選ばれたよ!』とすごく嬉しそうでしたねぇ。」南ア戦後、満足そうに3人の子供を抱き上げたトンプソンは、今季で現役引退。母国ニュージーランドで農場を開く予定。

福岡と同郷の流大(27)は、南ア戦の君が代斉唱で感極まって号泣。試合後も人目をはばからず泣いた。「昔から負けず嫌いで、泣き虫なところがあるんです」と語るのは兄の大輔氏。「でも、試合後に『南アフリカ強かった。あいつらマジ意味わかんねー』ってラインが来て(笑)すぐ切り替えて分析に入ってました。そういうところがあいつのいい部分。悔しさとか負けは認め、次のステップにいくところはすごいなと思いました」

チームの司令塔・田村優(30)も負傷に苦しんだ。「南ア戦の前半、強烈なタックルを受けて脇腹を痛め、ハーフタイムで痛み止めの注射を2本打っていた。足を引きずりながらキックを続けましたが、途中交代したまま試合が終わり、空を見上げ、悔し泣きしていました」(スポーツ記者)

國学院栃木高ラグビー部の恩師・吉岡監督が語る。

「悔しさもあったと思いますが、重圧から解放され、自然と涙が溢れ出たんでしょう。高校からラグビーを始めましたが、預かる以上は親代わりになろうと、あいつのために寮を建て、風邪をひいたらおかゆを作ってやった。最近では『今の自分があるのは監督のお陰です』なんて言ってくれてね(笑)あいつより上手いキッカーなんてたくさんいる。ただ、大舞台で失敗してもめげない、次は決めてくるメンタルの強い選手は、田村しかいません。

スコットランド戦前半に負傷交代し、無念の涙を流した具智元(25)日本文理大付高ラグビー部で指導した染矢元監督が話す。

「彼はこの2年間、膝・首、手首の怪我に悩まされ、W杯前には手の甲を骨折していた。さらにサモア戦でスクラムが壊れた時に、肋軟骨もやったみたいで、その痛みに耐えていた。お父さんから連絡があり、完治まで2カ月かかるんじゃないかと。ご両親は、息子がW杯で2度も途中交代したら、韓国人だから日本のために一生懸命プレーしないってバッシングされるんじゃないかと、すごく心配されていました」

肋軟骨とは、肋骨と胸骨を結び付けている部分の骨。痛めると息したり横になったりしても激痛が走る。「お父さんも南ア戦は『厳しそうだ』と言ってました。智元にラインで『体は大丈夫か?』と送ると『全然大丈夫です。痛みもない。調子も上がってきてます』なんて絵文字も使って嘘ばかり書きやがってね。『南アのスクラムを押してこい!』って打ったら『わかりました、押してきます』と。実際にスクラムを押しこんでペナルティをとった時のガッツポーズを見たら、こいつ、人生かけて戦ってるなってジーンときました。気持ちで押し込んでる部分があったんです。

今大会4トライを挙げた福岡堅樹(27)は東京五輪後に現役を退き、医師を目指すことを公言。

当時の福岡高校ラグビー部部長は「堅樹は高校時代から周囲の人に対する感謝を忘れない。とにかくラインの返信が早く、W杯直前の試合で怪我をしたときも、『大丈夫か?』と聞いたら、すぐに『たいしたことなさそうです。なんとか間に合うようにします』と返信が来た。律儀な男なんです。

南ア戦の敗戦直後に『夢を見させてくれてありがとう』と送ったら、『こちらこそ、ありがとうございました。たくさんの声援に力をいただきました』とすぐ返事が来ました。彼は自分で言ったことは100%覆さないので、東京五輪の後は医者を目指す。だから、今大会は全力で走ったんだと思います」

『うん、大丈夫。勝つよ』

日本の最終防衛線を担った山中亮平(31)はW杯前、試合登録メンバーの当落線上にいた。早大時代の同級生・吉谷氏が言う。

「彼は(試合登録の)23人には入らないんじゃないかと不安がっていた。それが初戦のロシア戦で『23』の背番号をもらったんです。その意味あるジャージを、小さい頃から水泳をやってもサッカーをやってもずっと応援し続けてくれた、いま体調が悪くて療養中のお爺ちゃんにあげたいと話してました。昔は目立ちたいと言ってたけど、W杯中に会ったとき、『外側に福岡と松島という素晴らしいランナーがいるから、俺は引き立て役でいい。みんなが疲れている後半から出て、ボールをガシガシ運んでいきたい』と話して、一皮剥けていました。

最後は主将のリーチ・マイケル(31)札幌山の手高校時代のホームステイ先で“日本の母”と慕う森山さんが言う。

「高校時代は日本の生活とラグビーを覚えるのに必死で、帰ってきたらバタンキュー。適応しようとうちでは英語を一切使わず、一生懸命に日本語も勉強してね。スコットランド戦前の10月7日がマイケルの誕生日だったので、電話で『疲れてるみたいだけど大丈夫?』と聞いたら『うん、大丈夫。勝つよ』って力強く言ってくれました」

リーチは15年W杯の後、燃え尽き症候群になり、一時、代表を辞退していた。

「怪我もするし、精神的にも大変だしということで、代表と距離を置こうっていう時期があったんです。でも、やっぱり頑張らなくちゃいけないと思ったようで。前は自分ばかり必死になっていたけど、今は周りを包み込むような感じでしょ。8月の網走での合宿でも『若い子、頑張ってる』って褒め称えていました。

合宿では(代表候補が)40人以上いましたが、『あのメンバーみんなの力があるから、自分達はあるんだ』って。すごく大きな器になったと思います」

新しい伝説への挑戦は既に始まっている。

週刊文春10月31日号。


中谷良子ツイッター
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