SNSと結びつく進化するテロ | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

以下の情報を読んでいると、人質たてこもり事件などでよく野次馬、目撃者の近隣住民の方が写真を撮られ画像や動画をツイッターで拡散→メディアに提供する→素人判断でリアルタイムに生中継されるなどは人質の生死や被害の拡大を招くこともあるかもしれず、大変危険な行為であると思いました。

日本でもテロや、立てこもり事件が起こっている真っ只中においては一般人は警察、消防の皆様の妨げになる余計な行動をすぐには起こさないほうがいいかもしれませんし、メディアには有事の際は慎重な状況判断を求めます。

民主の井上敏夫はこの話を見てもテロ準備罪=共謀罪が必要なしと言えるのでしょうか?





「私たちのテクノロジーの力は増すが、副作用や潜在的な危険も大きくなる」

~アルヴィン・トフラー~
アルビン・トフラーは、アメリカの評論家、作家、未来学者。 妻のハイジ・トフラーも作家であり未来学者である。晩年のトフラーは妻とともにカリフォルニア州ロサンゼルスのベル・エア地区に在住。ともにアメリカ国防大学教授、国際連合女性開発基金米国委員会の共同議長を務めた。2016年6月27日にカリフォルニア州ロサンゼルスの自宅で死去。


2008年11月26日の夜、69歳の男が、インドのムンバイにあるタジマハル・パレスという贅沢なホテルの632号室にチェックインした。

この宿泊客、K・R・ムールティーは、いつもの出張でバンガロールからやってきていた。自分の生活が、これから変わってしまおうとしていることは、ほとんど知らなかった。

午後11時頃、ドアの外で一瞬ざわつく音がしたと思ったら、突然ノックの音がした。

「ルームサービスです」と声は言った。

ラーマムールティーは何も頼んだ覚えがないので、何か怪しいと感じた。バスルームに隠れようとして、誤ってドアにぶつかった。その音で部屋に人がいることが知れた。反応は迅速だった。ドア越しに銃弾が雲散と飛んできて、ラーマムールティーと外の世界とを隔てるロックを吹き飛ばした。

2人の重装備の男がラーマムールティーの部屋に押し入ってきて、瞬きする間に殴り倒され、裸にされ、人生で最も恐ろしい姿に陥った。

2人はラシュカトレイバ(LeT)という、パキスタンに本拠を置くアルカイダ関連のテロリスト組織の男で、ラーマムールティーがいたのは不運にも、2008年のムンバイ市であったテロリストによる人質事件の真っ只中だった。

「おまえは誰だ、ここで何をしている」とLeTの侵入者はラーマムールティーに答えを求めた。

「私はただの教師です」とラーマムールティーは答えた。

もちろん、テロリストはインド人の教師がこの町でいちばん贅沢なホテルのスイートに宿泊できるわけがないことを知ってた。

テロリストはベッド脇で人質の身分証を見つけ、本名を知り、それを携行していた衛星電話でテロリストの上層部に伝えた。電話を受けたLeTの作戦本部は、現代の軍隊にある指揮統制施設に似ていた。

テロリスト組織のリーダーはパキスタン国境の向こうにいて、ムンバイの人々への攻撃の進行状況を追跡した。組織は、贅沢なホテル2軒、混雑する鉄道の駅、ユダヤ人の集会所、人気の観光客向けカフェ、さらには婦人科・小児科の医院など、標的を注意深く選択していた。

ムンバイの地上では、テロリストの実行部隊がカフェで食事している無辜の人々のところへ容赦なく手榴弾を投げ、帰宅するための列車を待つ、非武装の市民を銃撃したりした。攻撃を繰り広げられている間、パキスタンにいるLeTの幹部は作戦室にいて、BBC、アルジャジーラ、CNN、地元のインドのテレビ局を注意深く視聴し、自分たちの作戦行動の進行とインド政府の反応をできるだけ多く知ろうとしていた。

ひどいことに、テロリストは情報収集活動を放送メディアだけに限っておらずインターネットやSNSもリアルタイムで見て回り、恐ろしい結果をもたらした。

ラーマムールティーを手中にしたテロリストがその名をパキスタンの基地へ電話で知らせると、作戦本部では手早くその人質についてインターネット検索を行った。まもなく本人の写真が手に入った。それから勤務先。ラーマムールティーは本人が命を助けてくれと頼んだときに言っていたようなただの教師ではなく、インドの大手銀行のひとつ、INGヴィスヤ銀行の会長だった。


テロリストの指揮者は、タジマハル・パレスホテルの実行部隊に、そちらにいる人物と、ネットで見つかった銀行会長の写真との照合を求めた。

「人質はがっしりしているか?」
「はい」
「額が禿げている?」
「はい」
「メガネをかけているか?」
「はい」

「こいつをどうしましょう」とラーマムールティーを捕らえた実行犯は尋ねた。少し後で、テロリストの作戦本部は回答をよこした。

「殺せ」

テロリストがこの年配の男の運命を決めるために必要なことは、ほんの一瞬の、簡単なインターネット検索だけだった。私たちは広告業者やデータブローカーが、フェイスブックでの私たちのプライベート設定を悪用することを心配するかもしれないが、実際には、私たちがオープンにしていることは自分で想像していた以上に私たちに対してひどい使い方ができる。

データを洩らすと、それを捉えるのは企業や政府だけではない。犯罪者やテロリストも私たちのソーシャルのデータに手出しができ、脅威の精密さでそれを利用している。現代世界では、検索エンジンは文字どおり人の生死を決めることができる。


ムンバイ襲撃を実行した部隊はAK-47銃とRDX爆薬で武装していた。

銃と爆弾はテロリストの行動として珍しくないが、このLeTの実行部隊は、心底心配になる新手のテロリストの代表だった。この集団は未来を見ていて、さらに犠牲者を見つけて殺すために、襲撃全体のすべての段階で現代情報テクノロジーを利用していた。

襲撃部隊が闇に紛れてパキスタンを出発したときには、暗視ゴーグルを着け、ムンバイまではGPS端末を使って航行した。

ブラックベリーの携帯電話にはホテル各階平面図のPDFが入っていて、最適の出入り口を決めるために、グーグルアースを使い、標的となる現場の3Dモデルを調べた。

LeTの暗殺部隊は、戦闘の際、衛星電話、GSM端末、スカイプを使い、パキスタンにある司令部と調整を図り、司令部のほうは、放送、インターネット、ソーシャルメディアを使って、現地襲撃部隊にリアルタイムに戦術の指示を出す。

ある目撃者が、占拠されたユダヤ教集会所の屋根に警察の突入部隊がヘリコプターから懸垂降下するのを写真に撮ってツイートしたとき、テロリストの指揮所はその写真を傍受し、攻撃部隊に知らせ、屋上に通じる階段へ導いた。

警察はテロリストに奇襲をかけようとしていたが、階段へのドアを開けたとたん、内側で待ち伏せされていたことを知った。BBCが放送で、テロリストは360号室と361号室に潜んでいるという目撃情報に触れたとき、作戦室は直ちに電話で知らせ、捕捉されないよう場所を変えるよう命じた。

人質事件の間のあらゆる時点で、LeTの攻撃部隊はすぐに利用できるテクノロジー使い、状況を把握し、警察や政府に対する戦術的優位を保った。インターネットとソーシャルメディアを監視し、入手可能なオープンソースのデータを収集し、さらには精巧なオンラインの対諜報戦を始め、自分たちの行動を保護する。

テロリストは、ムンバイ襲撃の際ずっとテクノロジーに依存していて、数々の目撃者が、LeTの実行部隊は人質の右手の銃で撃ちながら、同時に左手ではブラックベリーの画面でメッセージを見ていたと伝えるほどだった。

テクノロジーが人質作戦の成功にとって決め手だっただけでなく、テクノロジーの犯罪的悪用が襲撃の資金源になっていた。

広い範囲でサイバー犯罪を行い、オンライン詐欺をしてLeTのインドでの作戦の費用を賄ったのは、アルカイダと連携するジェマ・イスラミアに所属するフィリピンのハッキング部隊だった。

配下のハッカーは不法に手に入れた何百万ドルというサイバー利得をサウジアラビアの上部機関に流し、そちらでは資金洗浄を行い、ムンバイの人々への残虐な襲撃を実行するラシュカトレイバの部隊に送る。


結局、警察がムンバイでの人質事件を終わらせるのに68時間を要した。反撃部隊は最終的にテロリスト9人を殺害し、残った1人を逮捕した。

驚くことに、襲撃で生き残った人質の1人がK・R・ラーマムールティーだった。

LeTの指揮所から殺せという命令が出たまさにそのとき、タジマハル・パレスで爆発があり、襲撃側はそれを警察が迫っていると考えた。テロリストが調べに殺到する間に、ラーマムールティーは、脱出するのに必要なつかの間の時間ができた。

その日、殺戮の結果、それほど運が良くなかった166人の男女、子供は命を落とし、さらに数百人が重傷を負った。

ちょっと立ち止まってこのテロリストが意味することを考えてみよう。

武器だけでなくテクノロジーでも武装した10人が、人口1200万、世界第4位の都市の動きを完全に止め、世界中に生放送されるような事件を起こした。

実行部隊は攻撃中にオープンソースの情報(従来型のメディア、インターネット、携帯、ソーシャルメディア)を収集でき、それを使い時間を合わせた作戦上の意思決定を行える。

LeTは単純に公衆が洩らしていたデータを処理して、それをリアルタイムに利用し殺す人数を増やし、当局の上手をいった。

それが2008年頃のデジタル時代におけるテロだった。

今日のテクノロジーが使えるテロリストはどうするだろう。

未来のテクノロジーを備えたときどうするだろう。

ムンバイの教訓は、指数関数的変化は良いことだけではなく、悪いことにもあてはまるということだ。


パリ同時多発テロ事件の被害を超える、恐るべしテロ大国インド!ムンバイ同時多発テロ事件を振り返る。
http://indiamatome.com/sightseeing/safe/mumbaitorror


Facebook、Google、Microsoft、Amazon、IBMがAI(人工知能)団体設立
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1609/29/news074.html
Googleの新しいAIアシスタントは、プライバシーの脅威になる
http://www.gizmodo.jp/2016/10/googles-ai-plans-are-a-privacy-nightmare.html




朝まで生テレビ 2016年9月30日テーマ「天王陛下・退位問題」



教えてニュースライブ!正義のミカタ 10月8日【もしトランプ氏が大統領になったら世界は?



10/7(金)〜須田慎一郎・有本香・居島一平〜【真相深入り!虎ノ門ニュース】


★テロ準備罪、スパイ防止、防諜法の次期通常国会の法案提出に声を上げてください★

テロ準備罪=組織犯罪処罰法改正案、公明党に配慮するというバカげた芝居を演じ、今臨時国会提出は見送られたようですが憲法第九条第二項の改正、スパイ防止、防諜法を次期通常国会提出に、まだまだ粘り強く要望の声をお届けください。

米政府 民主党PCへのサイバー攻撃は選挙に影響を及ぼそうとしたロシア政府の仕業
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161008/k10010722821000.html


【要望先】

●金田勝年法務大臣
【東京事務所】
〒100-8982
東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館1009号室
TEL/03-3508-7053(直通)
FAX/03-3508-8815

●赤池誠章
【国会事務所】
〒100-8962
東京都千代田区永田町2-1-1参議院議員会館524号室
TEL 03-6550-0524 
FAX 03-6551-0524
http://profile.ameba.jp/akaike-masaaki/

●青山繁晴
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●山本一太
◇東京事務所
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TEL:03-6550-0609
ご意見メール
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