アメリカを皮肉った歌 | 中谷良子の落書き帳

中谷良子の落書き帳

核武装・スパイ防止法の実現を

ドイツのTanz Metall BandであるRamsteinのAmericaを意地悪く皮肉った歌。

$Jellyの~日本のタブー~


ドイツ語「wunderbar(素晴らしい)」と「Wonderbra」(アメリカの寄せ上げブラ)をかけてあるそうで、80年代にヒットしたPunk Band・PILの「This is not a love song」からフレーズを使っているそうです。

この詩についてGuitarのリヒャルトは

「実際世界中がアメリカに住んでるも等しいこの状況を、アイロニーぽく表現しただけさ。それに皮肉は両方に向けられている。別にアメリカは俺たちの頭に銃を押し付けて『コカコーラを飲め!マクドナルドを食え!』って強制しているわけじゃないからね」

そして、アメリカでツアーする際も歌詞を英語に変えて媚びるつもりもないらしい。

リヒャルト
「アメリカにも俺たちのファンは数多くいるってことはよくわかってるよ。でもアメリカで1万、2万人レベルのハコを埋めるには、俺たちがドイツ語で歌い続ける限り、実現は不可能だろう。もちろんだからといって俺たちにはやり方を変える気はさらさらないけどね。アメリカ人は英語しか話せないくせに、外国を訪れているときですら、相手が英語を話すべきだと思ってるからな」

そして、Drumのシュナイダーは

「でも世界におけるアメリカの影響力はちょっと大きすぎるとは思うな。他の国に賛同を求めることも せずにさっさと戦争を始めてしまうのは、行き過ぎだ。アメリカの力は絶大で、それが間違った人々が その権力を手にしてしまったら、もう誰にも止められないと思うと怖いね」

以下の動画は、アフリカのマサイ族がテレビを見ながらピザを食べていたり、東南アジアの仏教寺院で信徒がハンバーガーを頬張っていたり、アラブで男がスニーカーを脱いで絨毯に正座し、石油コンビナートの方向にお祈りを捧げていたり、あるいはアラブ人がマルボロを吸っていたり、アフリカの草原でサンタクロースが黒人の子供たちをあやしていたり、中国の青年がHarley DavidsonにまたがっていたりするPVです。

歌詞にも「パリの前にはMickey Mouseが立っている」とあり、そして最後はあらゆる民族が「俺たちはみんなアメリカに住んでる!アメリカは最高だ!」とリピートします。

世界中が簡単で口当たりが良いだけの安易できらびやかな文化のみに席巻され、人間の文化とはそういう文化だけになり果てようとしている、とRamsteinは警告しています。



【和訳】
俺たちはみんなアメリカに住んでる
アメリカは最高だ
俺たちはみんなアメリカに住んでる
アメリカ!アメリカ!

踊るときは俺がリードを取るのさ
お前たちが蚊帳の外でも気にしない
ちょっとは言いなりになるのも悪くないだろ?
俺が手本を見せてやるよ
丸く輪になって踊ろう
バイオリンが奏でるのは「自由」
音楽はホワイトハウスから流れてくる
パリの前にはミッキーマウス

俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカって最高さ
俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカ!アメリカ!

上手いやり方を教えてやるよ
そしてステップを間違わないようにしてあげる
踊りの輪に混ざりたくないヤツは
物知らずなだけだから、誘ってやらなきゃ
俺たちが丸いダンスの輪を作ってあげるよ
そして踊り方を教えてあげる
サンタクロースはアフリカからやってくる
パリの前にはミッキー・マウス

俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカって最高さ
俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカ!アメリカ!

俺たちはみんなアメリカの住人
コカ・コーラに※ワンダー・ブラ
俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカ!アメリカ!

これはラブ・ソングじゃない
これはラブ・ソングじゃない
これは俺の母国語じゃない
カンチガイするなよ、これはラブソングじゃない

俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカって最高さ
俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカ!アメリカ!

俺たちはみんなアメリカの住人
コカ・コーラに戦争もちょっぴり
俺たちはみんなアメリカの住人
アメリカ!アメリカ!


$Jellyの~日本のタブー~