みんなから慕われて、憧れられている君に
恋人ができた。
相手は生徒会長。
俺には敵わない相手だ。
みんなから祝福される君は
恋人ができる前も後も
変わらず輝いていた。
今でもきっと君はみんなから
愛されているんだな。
君が嬉しそうに、幸せそうに。
生徒会長と並んで歩いてる姿は
誰が見てもお似合いだ。
だから。
「にの。おいらね、恋人ができた」
「…幸せになってくださいよ?」
「うん!」
「大野さんはいつまでもみんなのアイドルです」
「え?」
「だから。幸せになってもらわなくちゃ困るんです」
最初で最後。
大野さんの髪を撫でて微笑んだんだ。
- END -
ー君の幸せそうな顔が見れただけで
僕は幸せでしたー