君と一緒に過ごしてどれくらいの時が経ったんだろう。
俺は人を好きになることなんてないと思ってた。
そんなの馬鹿馬鹿しいって。
でもね。
俺にも大切にしたいと思う存在が今はあるんだ。
あの頃の自分に笑っていってやりたい。
"ちゃんと君にも大切な人ができるよ"って。
君と一緒に過ごすようになって
明日、君と何をしよう。
明日、何をしたら君は幸せそうに笑ってくれるかな。
なんて考えてる自分がいた。
明日が来ることを憂鬱に思っていた俺が、
明日が来ることを待ち遠しく思うようになっていた。
「俺と付き合ってください!」
そう言って渡されたペアリング。
すっごく嬉しかったんだよ。
手をつないだ時、それの存在を改めて感じると
なんだか微笑んじゃって
隣にいるのが君でよかった。って
思うんだよ。
"永遠"なんて叶わない。
そんなの分かってる。
いつかは2人共死んじゃうから。
一緒にその時を迎えられたら本当は良いんだけど
きっとそれは無理だから。
"どちらかが最期を迎える時は笑顔で"
って約束したんだ。
でも
君は泣き虫だから
泣いちゃいそうだね。
その時を迎えるまで
一緒にいっぱい笑って
いっぱい楽しい思い出作ろうね
「にの!ご飯できたよ!」
「はーい」
- END -
